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【雑感】⑪脱モチベーション駆動タスク管理のススメ

どうも、外資系うさぎのちょこさんです。

突然ですが、ちょこさんはアンチモチベーション派です。

モチベーションに頼ってしまうとその変動リスクの高さからロクな目に合わないので、できる限り自分のモチベーションとかやる気の類はガン無視したタスク管理が行えることが理想だと思っています。

よい仕事はのコツは徹底的に自分を信用しないこと。



こんなことを日頃から呟いておりまして、たまたま先日の白饅頭日誌を読んでいたら"やる気スイッチはとりあえず作業始めたあとに地面から生えてくる”的なことが書かれていてそうそう!って感じだったのでちょこさんも頭の整理がてらタスク管理と安定したアウトプットを出すコツを言語化してみようかなって思った次第です。


なお、今回のnoteの主な対象者はコンサルや企画系などある程度自分でタスクとスケジュールを組んでそれを守りながら完了させる類のお仕事をしてるものの、やる気スイッチが入らなくて生産性がなかなかあがらなくて困っている各位となります。



EVIL文筆家にこう指摘されてしまったからには、ちょこさんもコンサルアニマルアカウントのはしくれとしてスマートな言語化を披露することを強いられている気がしたので忘れないうちに勢いで書いてみた、というのもあります。

勢い、大事です。


では本編どうぞ。

あ、その前に、今回もちゃんと全文無料でお届けしますが、もしいいねと思っていただけましたら、おやつのチョコレート代としてカンパをいただけるととても嬉しいです。


では改めて、今度こそ本編にお進みください。

なぜモチベーション駆動タスク管理がイケてないのか

このnoteを読んでいるということは、あなたはタスク管理が苦手だという自覚があるのではないでしょうか。

え、ない?であればちょこさんにもそのコツ教えてください!

ってのは置いといて、まずちょこさん的になぜモチベーション駆動タスク管理がよくないかってのをスライドにまとめてみたのでこちらをご覧ください。

あ、このモチベーション駆動タスク管理って長くてタイプするのが面倒なので、IT界隈でよくみかける◯◯駆動開発(xxx Driven Develpment)に倣ってこのnoteでは以下MDD(Motivation Driven task-Doing)と書くことにします。

管理どこいったとかってツッコミはご勘弁ください。
モチベーション駆動タスク管理はMDD、いいね?


そして図解です。

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というわけで、MDDの最大の課題は、何らかの理由でモチベーションが下がってしまうと生産性もそれに釣られてだだ下がりしてしまうことです。

冒頭に貼ったツイートでも触れていますが、モチベーションというものはお気持ちや体調によって簡単に上下する性質があります。

そして我々は基本的にイキモノなので、その肝心のお気持ちや体調も外的要因によってさらに簡単に上下してしまいます。

つまり、

お気持ちや体調 ⇨ モチベーション ⇨ 生産性

と、変動要素が2段階もあるマジやばたにえんな状態ができあがってしまいます。

お仕事はギャンブルではないので、ハイリスクハイリターンは狙わずに、堅実にアウトプットを出せる仕組みを作っていきましょう、というのが今回のnoteの趣旨です。


◆脱モチベ!の目指すべきポイントとその道程

では次に、どうやってどうやってMDDをやめるかというお話をします。

ここで説明するステップをちゃんと踏んでいくと、やる気に依存しないタスク管理ができるようになります。

それをここでは脱MDDと呼ぶことにします、いいね?


というわけでここも視覚に訴えることにしたので、スライドをどうぞ。

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ここでは、脱MDDできていない状態 = モチベーションに頼らないとタスクが進まない状態と定義し、その原因および対策を3つに分解しています。

順に解説します。


- 原因1. ゴールのイメージがついていない

これはタスク設計の基礎でもあるのですが、新しいタスクに取り組む際はまず最初に目指すべきゴールをしっかりと定義します。

ここが曖昧だと、何のためにこのタスクをやっているのか、という目的がみえない中でひたすら手を動かすという苦行を強いられることになります。

こんな状態だといくらモチベーションがあったとしてもよいアウトプットは出ないです。
出たとしても燃費が悪いですね。


それと同時に、そのゴールに到達する必要がある期日はいつか、という締切設定も忘れずにやります。

締切がないタスクがあると、その完了に至るまで無限に時間が投入されるというバグを誘発してしまうので、ゴールを設定したらセットで期日も設定する、と習慣づけましょう。

ちなみにこれで、5W1Hで言うところのWhyとWhatとWhenを明確化したことになります。


というわけで図解です。

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- 原因2.マイルストーンの分解ができていない

ゴールが見えたらあとはモチベーションによらずタスクを進めていけるかというと、まだまだ微妙です。

まぁ、そういった状態でもしっかりアウトプット出すことが得意なフレンズも中にはいるのですが、割とレアなのでそういうのに憧れてはいけません。


というわけで、ゴールを定義したあとは、そこに至るまでのマイルストーンを定義していきます。

要はサブゴールですね。

この時点で、マイルストーンごとの完了期日も決めるのも忘れずにやりましょう。

これでさっきより1段階細かいWhatとWhenを切り出すことができました。


ここで大事なこととして、マイルストーンはゴールに近い側から、つまり後ろ側から決めていくことが重要です。

依存関係のあるタスク A ⇨ B ⇨ C があって、タスクCの期日だけ決まっている場合、それを達成するためにはタスクBをいつまでに完了する必要があるか、タスクBをその期日までに完了するためにはタスクAがいつ完了している必要があるか...、と依存関係の後ろから芋づる式に決めていく感じです。

このあたりもコンサルワークになれていないアナリストたちは"Aを完了するのにたぶん◯日かかって、Bだとそこからさらに◯日..."って積み上げた結果とんでもなく遅いCの完成日を見積もっちゃってマネージャに詰められるシーンをよく見る気がしますね。

では図解をどうぞ。

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- 原因3.最初にやるべきことが何かわかっていない

あと一息です。

さっきマイルストーンとその期日を設定できたと思うので、そこからさらに細かくタスクレベルのやることリストに落とし込んでいきます。

ちょこさん的には、ヒトってゴールまでの大きなタスクの塊を認識して行動に移すことができるような頭の作りをしていないと思うんですよ。
まぁ、ちょこさんうさぎだけど。

なので、ちゃんと具体的な行動がイメージできるレベルにまでタスクを細分化することにしましょう。
これは5W1HのHowですね。


このときのポイントは、スタート地点の直後、つまり一番はじめに取り掛かるタスクでは何をするべきかを明確化することです。
そうすることで、”やらないといけないのはわかってるけど、何からやったらいいかわからない!”というあるあるな状態から脱却することができます。

たくさん身に覚えがあると思いますが、モチベーションだけでこれを乗り越えるのは至難の業です。
でも、最初にやることとその期日が明確になっている状態ならば、とりあえず目の前のタスクにとりかかる、という選択を取ることができるようになります。

とりあえず頭と手を動かしていればやる気はあとから湧いてでてくるので大丈夫です。


ちなみに、具体的な行動が伴わない計画は全て絵に描いた餅という我々コンサルが一番忌むべき存在でしかないので、具体的な行動がイメージできるようなタスク設計ができなかった場合は、タスクの分解が足りないとか方向性間違ってるとかそんなことが起きているはずです。


ではスライドをどうぞ。

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◆これでもう脱MDDはできたも同然!

ここまで読んでいて、”あれ?なんかタスク設計の話になってるけどモチベーションに頼らないタスクの進め方のコツを解説するnoteなんじゃなかったの?”って思った各位、安心してください。

この時点で、あなたが抱えているタスクはこんな状態になっています。

・ゴールが明確に定義され期日も設定されている
・マイルストーンとその期日が切り出されている
・具体的な行動がイメージできるレベルにまでタスクが細分化されている

 あとはもう無心で細分化されたタスクをひとつずつ処理していけばよい、という段階にきています。
やることも決まっています、期日も決まっています、あとはもうひたすらやるだけです。
JUST DO IT.
Don't Think!, Feel. 


冒頭のツイートでも書いていたことですが、"仮にモチベーションゼロの状態でも安定して一定のアウトプットを出し続けられるような仕組みを作ること"こそが重要であり目指すべきことです。

それに対するちょこさんなりの回答としては、

考えなくても次に何をやるべきかわかるレベルのタスク設計と期日設定をしておいて、あとは機械的にそれをすすめる。

ということになります。

とりあえず上司にレビューしてもらう日を先に決めてしまって何がなんでもそのタイミングまでに中間成果物を仕上げないといけない、という状況を作ってしまうのも手です。



- 例)note記事を作成するときの脱MDDなタスク設計

仮に"1週間後にnoteの新しい記事をリリースする"というゴールを立てた場合のタスク設計はこんな感じになります。
※このタスクはフィクションです。

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◆今回のまとめ

いままでやる気を出すにはどうすればいいかとずっと考えていた各位、ぜひ一度このやり方を試して、やる気の有無に関わらずとりあえず頭を手を動かしていればやる気はそのうちポップしてくるってのを実感してください。

このタスク管理の真髄は、

自分の意志とは無関係にタスクをすすめることができるようになる

ことです。


モチベーションに依存しないタスク管理を突き詰めると、いかに自分の意志を介在させないか、にたどり着くとちょこさんは思いました。

ちょこさんは基本的に自分ほど信用できない兎は世の中にいないって思っているので、自分を信用しなくても物事が進む仕組みを作ることが必要なんですよね。

過去に何度、8月30日までの自分のせいで8月31日の自分が地獄のような目にあってきたことか...。


というわけでこれを読んでいる各位も、まずは

1.タスクと期日の切り出し
2.ステップの分解
3.最初に取り組むタスクの識別

をしっかりできるようになって”とりあえず何かしら着手しておく"って癖をつけることができると、それを習慣化できます。

さらに利点として、習慣化したものは無意識での行動にできるので、いちいち毎回"やる気スイッチのやつはどこに行った!"ってドッタンバッタン大騒ぎしなくて済むようになりますよ。


さいごに、文筆家、白饅頭氏もこう指摘しています。

 私の周囲の知人や友人で、仕事や事業によって大きな成功を収めている人を見てみると、そのほとんど全員は、強い意志力を鍛錬して目標達成に一直線だった人はでなく、むしろ私たちとそれほど変わらない、脆弱で動揺しがちな意志力を持った人です。

 しかしながら、彼らが一般の人と大きく異なるのは「自分の意志力が弱くてショボいことを十分に理解し、自分の意志力のことをまったく信用していない」という点です。

 彼らは自分がやるべきことをやるとき、またそれを継続するときのファーストステップとして、意志力をまったくといってよいほど活用していません。自分の意志力に頼ってなにか課題に取り組んだり継続しようとすることを比喩でなくスッパリ諦め「なにも考えなくても(極論をいえば、脳がまったく働いていないようなぼんやりした状態であっても)まずはやりはじめられる環境」を整えることに最大のリソースを割いていました。

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白饅頭日誌「マシュマロガチ回答「やる気スイッチを押すためにはどうすればよいのか?」より引用


ちょこさんの今回のnoteでは、まずはこの「なにも考えなくてもまずはやりはじめられる環境」を整えることの第一歩としてのタスクへの向き合い方を書きました。

もし、そもそもそのタスクと向き合うってタスクに着手できない、という場合は、タスク管理以外の環境を整えるやり方も取り入れてみてください。


◆オススメの1冊

タスク管理以外の環境を整えるやり方がたくさん書かれている本を紹介します。

タイトルに"発達障害"とありますが、ちょっと気が散りやすいとか感覚過敏ぎみだなって各位にもなかなかオススメなライフハックが満載です。


もう1冊、こちらは再掲ですがセットで読むとよりよいかと思います。



というわけで今回はここまでです!
長いnote(だいたい5,300字くらい)にお付きあいいただきありがとうございました!


もしこのnoteをお気に入っていただけたようでしたら、ぜひともチョコレート代のご支援をお願いします!

そして、これからもちょこさんのことをお気軽にご愛顧ください!


◆付録コーナー
ここから先は有料枠なのですが、記事を購入頂いた方へのお礼として今回作成したスライドをPDFで一式まとめたものを格納してあります。
何かのご参考にしていただけますと幸いです。


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