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『H型思考法』で毎日書く - 100日noteを書いて分かったこと: スキル編

本日で100日目の連続投稿となりました。

本当に日々読んで頂いている皆さまには、感謝の言葉しかありません。皆さまに読んで頂けるので、ここまで書き続けることができました。

また、日々頂くフィードバックによって、自分が良い方向に向かっているのかどうかを、暗がりの中の灯りを目指すように、確認しながら進むことができました。本当に有り難く思っています。

長かったような、短かったような…なんてうそ。やっぱり100日長いですよ。流石にここまで続けると、noteを書くということ自体に対して、色々と考えることも多く出てきます。

一回では分量的にまとまらさそうなので、スキルとマインドセットの2回に分けて、100日の連続投稿から得られたものをまとめてみようと考えました。

ということで、今日は100日投稿から得られたもの、スキル編のお話です。なお、気持ちが入りすぎて、普段の倍の分量があります。気になる部分だけでもご参考にして頂ければ幸いです。

課題 - 話題の枯渇と質の低下にどのように抗うか

毎日続けることの最大の課題は、やはり話題の枯渇と質の低下です。この2つの問題は片方だけでも起こりますし、両方同時にも起こるものです。

話題が無くなってくると筆が止まる時間が多くなり、書く時間が無くなります。その繰り返しで悪循環に書けなくなっていきます。話題探しは毎日続けるための最重要課題です。

また、考える時間は用意出来ても、書く時間が無いということも多々起こり得ます。そのため、書くスピードを上げる、もしくは、上手く切り上げる技術も大切になってきます。

このように、毎日続けるためには、『考える技術・書く技術』ではないですが、その両方が必要になってくるのです。

書く技術については、50日目の『noteスマイルカーブ理論音声入力と色々と触れました。そのため、今回は考える技術にフォーカスしてお伝えしたいと思います。

100日の経験からのソリューションは『H型思考法』です。

H型思考法とは何か

H型思考法は、またしても私が勝手に創った言葉です。ただ、発想としてはH型人材が近いかなと思っています。

H型人材とは、自分の専門性に加え(『I』の縦棒)、他の専門分野の経験も持ち合わせ(『I』の縦棒)、それを繋げることができる(『-』横棒)人材のことを指します。入山先生が2017年1月にハーバードビジネスレビューに寄稿した論文から話題になりました。

私もこの考え方が大スキでして、なるべく様々な分野の考え方を学びながら人生過ごしていきたいな、なんて考えています。単純に飽き性なだけの可能性は有り寄りの有り。

H型思考法は似たように、①ある事象から発想を得て、②それを抽象化して、③他の考えに繋げて、④具体化するという思考プロセスをイメージした思考法です。図にするとこんな感じ。左下からスタートします。

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この思考法によって、小さな発見からでも、色々なことを書くことができるようになります。そのため、ネタ枯渇知らずとまでは言いませんが、なんとか毎日書き続けることができるようになりました。

具体と抽象の行き来は良く言われますが、文章には動きが必要です。そのため、水平思考が一つ入ると、視点がジャンプして面白くなりやすいと感じます。

次からは、具体的にどのように考えを進めていくのかを、ひとつずつ見ていきましょう。

H型思考法①事象からのメッセージの抽出

まず、何か事象の中で気に止まったことから、その回のnoteの中で言いたいことを1つだけ決めます。1つだけ。2つ以上は手に負えません。

noteで書きたいことは沢山出てきますよね。ただ、メッセージを増やすほど、ストーリーは散漫になり、リストのようなnoteになってしまいます。そのため、メインメッセージは1つに絞り込むことが大切です。

私は、メインメッセージを、日常から感じたことを中心に選んでいます。仕事や普段の会話、あとはWebサイトから感じたことが多いですね。

何気なく感じた一言。それが、毎回のnoteの核になっており、そこから考えとお話を膨らませていきます。

以下では例として、『一億総発信時代』によってマーケティングのレベルはまた一つ上がってしまったを使って、どのように考えたのかを説明していきます。

このnoteのメインメッセージは「お客様のレベルが上がって、マーケターは大変だなあ」です。あとは如何にこのメッセージを上手く伝えるかを考えます。

メッセージ自体は、日常の業務の中で感じたことから来ています。ただ、ちょっと具体例としては使いにくいお話でした。

そのため冒頭に、過去のマーケティングアシスタントの方のお話を入れて、具体例から入っています。マーケターであり、お客様であり、インフルエンサーでもあるこの方の属性が面白く、趣旨に合うため入れてみました。

H型思考法②抽象化による事象の言語化

具体例からメッセージを考えたら、次は少し抽象的に引いて考えてみて、それは実際のところどういうことなんだろうと考えてみます。

何で自分はその事象を面白いと思ったのか何で自分はその事象からそのメッセージを取り出したのかを引いて考えてみるのです。

面白いと思ったことには必ず理由があります。「なんとなく」もがんばって言語化するとしっかりとした説明ができるものです。

ここでは、言葉の豊富さが試されます。例えば、美味しい食べ物を食べたときに、美味しいとだけ感じるのか、複雑に絡んだ味の一つ一つを説明できるのかでは、美味しさの感じ方の深みが異なるのです。

とは言え抽象化は難しかったりします。そんな時に役に立つのがフレームワークで考えるということです。

フレームワークは数々の事例から役に立ちそうなエッセンスを抜き出して一般的な理論にしたものです。AIDMAもPPMも3Cも4Pも全部抽象化の結果なんですよね。

そのため、フレームワークに当てはめてみるというのは一番簡単な抽象化の方法です。『一億層発信時代』のnoteも、フレームワークの話に戻って、如何に変化が激しいのか、如何に消費者は変わっているのか、ということを説明しました。

H型思考法③水平思考による他の事象の連想

ここのパートでは、思考のジャンプが求められます。ただ、抽象的になった考えは、他のことを連想しやすくしてくれますので意外に簡単。

連想ゲームのようなもので、速いと言ったら牛丼ですとか、ブランドと言ったらハーゲンダッツですとか、そんな感じです。さっきから食べ物の例ばかりですね。

②までのプロセスで、言葉レベルに話が抽象化されていますので、連想ゲームをしやすくなっています。ここで「そういえばこんな話があるのだけれども」と起承転結の転として使えると、ものすごく文章に動きが出ます

例えば、桜がキレイだった→なぜキレイと感じるかというと散るからだ→散ると言えば引き際が綺麗な社長はカッコイイ、と全然違うお話に話を持って行くことができるんですね。

この話の飛びが上手いと、おおーと面白い文章になりますし、自分の得意な話題に持って行くことができるのでいくらでも書くことができるようになります。

ここで、自分の本来の専門性が活きるのです。営業の方だったらお客様との交渉で言えば〜、音楽の方だったらこれは演奏方法で言えば〜、のように自分の専門のお話を絡めて書くことができるようになります。

『一億層発信時代』のnoteでは、話の途中には入れなかったのですが、最後の方に、変化が早い→変化と言えばコンサル業界も変わっていてね、と入れています。twitterではこの部分を引用される方も多かったですね。

H型思考法④思考の事象への再具体化

最後に、今まで話してきたことから、もう一度具体的に何を言いたいのかを事象ベースに落とし込んであげます。

このプロセスも、締めとしてとても大事だと感じていまして、漠然とした話で締めてしまうと実感が湧きにくく、共感を得にくいんですね

それよりも、想像できるレベルの事象で置き換えることで、読んで頂いた方にああそういうことね、と納得して頂けるのかなと感じています。

例えば、ブランド小物を買ってみた→ブランドにはストーリーがある→ハーゲンダッツのストーリースキだな→何かを思い浮かべて食べるのって美味しさを増すものだねという感じです。最後まで食べ物の例しか思い浮かばなかった…

こんな感じに、自分が何を言いたかったのかというメッセージに立ち戻って、やっぱりそういうことだよね、と別の具体例で示すことで読んで頂いた方の共感を得やすくなるのではないかなと思っています。

日常的なことであるほど想像しやすいため、より身近な例で例えることがお勧めです。

『一億層発信時代』のnoteでは、売り手も買い手も皆マーケターになっちゃって、これは大変だけど面白いねと締めました。

マーケティングアシスタントの方のお話→フレームワークを例にした環境の変化の抽象化→そう言えばフレームワークと言えば皆使ってるという横展開→売り手も買い手もマーケターになっちゃって「お客様のレベルが上がって、マーケターは大変だなあ」とメインのメッセージを言っています。

ちなみに、起承転結で締めるよりも、起承転結ともう一度転を入れた方がその後の想像を膨らませて共感を得やすいと何かで読みました。一番最後に転を入れられないか考えてみるのも良いですね。

まとめ

ということで、H型思考法に沿って考えれば、日常のちょっとしたことからでも、余裕で2,000文字は毎日書けちゃうぞ、というお話でした。

ただ、一番最初のメインメッセージを見つけることは、本当にセレンディピティです。何か言いたいことが見つかれば書けるのですが、言いたいことが何も見つからない日も結構ありました。

まあ、やりたくない時でも、仕事をするのがプロですからね。イチローさんもそう言ってました。なお、私、noteのプロではない。

逆に、一言でも言いたいことを見つけられれば、後は書くだけにできるのが、H型思考法の良いところです。構成も考えやすく、分量も稼げるので(笑)お勧めです。

そんなこんなで、メインメッセージからストーリーを創り上げるH型思考法、如何でしょうか。何かしら皆さまがnoteを書くときの参考になりましたら望外の喜びです。

いつもお世話になっていることへの厚い御礼と共に、私が100日で学んだことのスキル編のご共有でした。

何卒、今後も宜しくお付き合い頂けますと大変幸いです!

ではでは。

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<50日目のnoteです。すぐに試せるテクニック面が中心に載っています>

<100日目のnoteのマインドセット編です>

<考え方の基になった本にご興味があればこちらもぜひ>

<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>



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