伝わる文章って何だろう。クリスタルクリアを目指して
伝わる文章とそうでない文章の差は何なのでしょうか。
自分のnoteを時折見返すのですが、自分でも「おお、これは分かりやすい!(自画自賛)」と思う文章と、「一体、この人は何言っているのだろうか…(自己嫌悪)」と思う文章があるのですよね。
やっぱり、書く以上は分かりやすい!と思ってもらいたいものです。
今日はそんな、「伝わる文章とは何か」について考えてみようと思います。
読み手の目線まで膝をかがめる
伝わる文章の持っている特徴の共通点として感じていることに、相手の目線にまで膝を折ってくれていることがあります。
例えば、座ってる方と話すとき、あるいは、小さな子供と話すとき。そんな時って相手の目線の高さに膝をかがめますよね。
あれ?まさか、やってないなんて……?笑
伝わる文章は、この目線の合わせ方がとても上手いと感じます。ちょっと難しいかなという部分には気の利いた説明が添えられているのです。
宮部みゆきさんや、江國香織さんの文章を読むと目の前にクリアな情景が浮かび上がるのは、その非常にディテールな風景の説明によるものです。
読み手に苦労をさせない程に読み手のことを想って情景を書き込むことによって、誰もが同じ風景を観ることができるようになっているのです。
書き手が、読み手のことをとても良く分かっているからなのでしょうね。
なので、読み手のことを理解しようと努める、というのが伝わる文章の第一歩だと思います。
結局、文章の発信もまた、コミュニケーションなのですよね。つくづく人生は一人では生きられないようにデザインされているものです。
伝えたいイメージの解像度を上げる
伝わる文章は、伝えたいことのイメージが非常にクリアです。
先ほどの宮部さんの例で言うと、宮部さんにはその部屋に実際にいるかのように、全てが見えているのだと思います。
洗面所の歯ブラシの向き、色、どの程度使い古されているのか。そして、スキな人のそれと一緒のコップに入っているところまで。
その文章を読んでいる時の読み手の気持ちが、そして読み終わった後どんな気持ちになっていて欲しいのかまでもがクリアに理解できているのでしょう。
このように、よりクリアにディテールに、まるで目の前にあるかのように、メッセージが解像度高く目の前にある状態で書き始めると、とても良く伝わる文章を書くことが出来ます。
この状態を、外資系の会社ではよく『クリスタルクリア』な状態と表現します。これは、どこかの業界の『幽体離脱』と違って、本当に一般的に日常会話の中で普通に使われる単語です笑
クリスタルのように透き通っており、ムダがなく、非常に美しい考えの状態を表した言葉です。
そんなクリスタルクリアな状態を、書く前に作りたいものです。
クリアで無いことも「伝わってしまう」
人って他の人の文章から、ものすごく敏感に機微を感じ取ってしまうのですよね。客観的に読むことができますからね。冷静さって大事。
一方で、自分が書き手に回ると、あっという間にポンコツ化しやすかったりもします。客観性ゼロですからね。しょうがない。
幽体離脱のお話でも書きましたが、まずは自分が冷静になることが必要なのでしょうね。そのために、一番簡単なのは時間を置くことです。
文章がクリアか、自分の心に響くかどうか。時間を置いて、読み手になって一度読んでみると、恐ろしい程違った印象で自分の文章が読めるものです。
え?この文章?
モチロン、ジカンヲオイテ、ヨミナオシテカラ、ハッシンシテマスヨ。
ハハッ。
まとめ
ということで今日は文章の伝わる文章は何か考えてみました。
①相手の立場に立って、②クリスタルクリアなメッセージを発信すること、が伝わる文章の大事なポイントではないかと思います。
ただ、これって本当に難しくて、忙しい中で書いたメールや作った資料は自己嫌悪に陥るぐらいに分かりにくいものですよね。
本当に、自分の事ってなかなか分からないんですよね。
なので、書くことは自分との対話なのかなと思います。お、ちょっと良いこと言ってしまったのではないでしょうか。
ぜひ、自分の中のクリスタルを磨いて発信に取り組みましょう!
皆さまの発信のお役に立ちましたら幸いです。
ではでは。
<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>
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