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引きこもり女、ストーカーに遭う

前回の記事の続き。

実は果たしてあの出会いをストーカーとみなすのかが正しいのかは定かではない。
じっくり整理してみよう。

まぁ、「◯にたい」みたいな事は書いていた。
不特定多数が見るSNS上でそのような発信をすると良からぬ輩が寄って来るというのを知った。

相手は70代の他県に住む現役の男性歯科医師であった。ありとあらゆるSNSに癒着しており、それなりの年齢にも関わらずとてもアクティブな人。

私のインスタグラムの投稿を見て彼は積極的にアプローチをして来た。

何かあれば僕が力になる。なんでも相談してごらん。

私は簡単にありとあらゆる己の内面をさらけ出した。家族、仕事、恋愛、病気について。

彼はとても親身に相談に乗ってくれた。お互い村上春樹を好んで読む等の共通点もあり、好きな映画を教え合いその考察をしたりと、趣味の話も盛り上がった。

彼は同世代の奥さんや娘さん、お孫さんもとても大切にしていたようだったので、心を許してしまったのもおおいにある。
おそらく娘のように私を可愛がってくれているんだろうと。

何度か彼が東京に仕事の関係で訪れた際には実際に会って遊んだ。歴史的な建造物を見に行ったり美味しいご飯をご馳走になったりした。

ここまではいい。

何がきっかけか、私にしつこく性的な質問を投げかけるようになった。私をセクシーだとも言った。私はとても驚き、嫌悪した。
拒否感を示してからは、その他の私の性質について、彼はそれまで一切なかった否定や意地悪な発言をするようになった。
ショックだったが、色々お世話になった事実を思い出し、なるべく流すように心掛けた。

トドメになったのは
「チョコキャちゃんは僕に恋してるに違いない」と言われた事だ。

わかるだろうか。この絶望感が。

依存し過ぎていたのかもしれない。気をもたせるような態度を示したのかもしれない。とにかく私は自分を責めた。

耐えきれなくなった私はインスタやLINEをブロックしてしまった。

すると、どういうやり方か私には分からないのだが、ブロックしたはずのLINEにメッセージが届いた。

これくらい簡単だよ笑 と本人はしてやったりという文章を送り続けた。

恐ろしくなったのでそのLINEは破壊した。

その後は何通もの手紙が家に届いた。年賀状のやり取りの為だが、情報を開示した私が悪い。

いつも見てるよ。チョコキャちゃんの噂は他の人に聞いて知っているよ。パパ活してるんだってね、大丈夫?心配してるよ。

共通の知り合いがいないのでそんな噂を小耳に挟むなんて事があるはずはない。そしてパパ活をしているという事実もない。手紙からは心配ではなく憎しみを感じられずにはいられなかった。

私は無視を決め込んだ。出来れば早くお亡くなりになってくれやしないかと祈ったりもした(ごめんなさい)。


今はもうそんな手紙が届く事はない。遠い場所に住んでいるので、実際に家に来たりつけられたりも(認知している限りは)しなかった。
だからストーカーとは呼ぶには値しないのだろう。

でもそこで私は少し心が削れた。いや、大分削れた。以前の記事で関わった社長についてもそうだが、自分の甘さ、人間としての欠落を強く感じた。


そんな経験をしたと言うお話。


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