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「努力派」と「ゆるく派」、どちらで生きていくべきか、考えてみた。

こちらのnoteは以前サークルに投稿したものを加筆編集したものです。

こんばんは、エルモです。

今日は、けんすうさんのツイートからの着想で、記事を書いていきます。


ここ5年くらい「努力・成長 / 個人の幸福追求」方向で猛威をふるっていたビジネスインフルエンサーの人気が落ちてきていると。

その理由は「個人の幸福追求」ニーズは変わらないものの、「努力して頑張る→ゆるく頑張りすぎない」方向に、ウケるコンテンツの需要が変化しているんじゃないか?という話でした。

僕の肌感覚としても、若い世代を中心に「ゆるく、頑張りすぎない」価値観はかなり浸透しているなと思っていて、このトレンドは数年続きそうです。

さらには「ゆるく、社会に影響を与えたい」層がZ世代からも生まれてくるなんて意見も多くみられました。

それで、今日の本題は「どこにポジションをとったらいいんだろうね?」です。

僕の結論は「世に見えるポジションと実際のポジションを使い分けると良いかもね」です。

より具体的な結論とポイント、文末に残しておきます。

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そうは言っても、世は自由市場の競争社会
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まず、「ゆるく頑張りすぎないネタがウケる」のと、「ゆるく頑張りすぎないで商売がうまく行く」はまったく別物で考えたほうが良いと思います。

マーケットとは、生産物の売買が行われる場所です。

残念ながら、市場での評価指標には「いくら時間をかけたか?」、いわゆる生産性の概念はありません。

たとえば、1000時間かけて作られたちゃんと動くクルマと、3時間でチャチャっと作った不良品のクルマがおなじ100万円で売られていたら、ほぼ全員が前者のクルマを買います。

ほかにも、あなたがサイト制作の仕事を発注しているとします。

困ったことがあれば、必ずその日に対応してくれる制作会社。ゆるく働いていて返答に1週間かかる制作会社があれば、ほぼ前者に仕事が集まるでしょう。

つまり「ゆるく頑張る」は作り手・売り手の視点であって、マーケットの王様である「買い手」にはどうでもいい話なんです。
(※頑張ったから評価してくれもまた違う話ではありますが)

「数をこなす努力派」と「ほどほどに数をこなすゆるい派」が市場で戦い続けたら、最終的には、努力プレイヤーしか生き残らない可能性が高い。

ということで、長期的にみて「ゆるく、頑張りすぎない」にポジションを張るのは、最近のトレンドはおさえているものの、それはそれでリスクだよなぁと思ったりするわけです。

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FIREブームと「ゆるく、頑張りすぎない」の本質は同じ?
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FIRE(経済的に独立して、早期退職する)ブームと「ゆるく頑張りすぎない」トレンドは根底で繋がっている、と言いますか、同じだと思います。

僕の観測範囲でいうと、若い世代ほど「他人に与えられた仕事に意味を見出す」のが下手くそです。

もっというと、「強制的に与えられたものは、たとえ仕事でもやりたくない」と感じている人が多いように感じます。

SNSでいろいろな人の人生や稼ぎ方が筒抜けになって「やらされ仕事が馬鹿らしい」や「好きなことで稼ぎたい」という風潮が強くなってきています。さらにはアベノミクスもあって、若い世代ほど当たり前のように職にありつけるようになったことも背景にある気がします。

実際、FIREをされている人には、「クライアントワークはイヤだけど、自分で選んだ好きな仕事ならいくらでもやるよ」って人がたくさんいます。

そう考えると、「努力する、頑張る」「ゆるく、頑張りすぎない」価値観というのは、量の問題ではなく、質の問題な気もしてきます。

具体的には、「自分で決めてやっていることなのか、それとも他人から強制的に与えられたものなのか?」という軸で考えた方が、より彼らを捉えるスコープとして良さそうです。

きっとゲーム好きの人なら、別に努力せず、ゆるい気持ちでも、1日5時間でも10時間で遊べるし、そこに「努力している」感覚はないはず。

なにかここに、ヒントがあるような気がします。

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てか、けんすう氏も、ひろゆき氏も全然「ゆるくない」
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そもそもの話として、自称「ゆるい」けんすう氏やひろゆき氏も、アウトプットの質、量ともに、全然「ゆるくない」んですよね。

けんすう氏
→スタートアップを自分でやりながら、毎日3000文字のアウトプットをサロンに投稿

ひろゆき氏
→毎日、Youtubeで幅広いジャンルの質問に答えまくる
(※エビデンスや科学的な根拠は不明ですがw)

彼らのようなアウトプットを一般人がやれと言われたら、まあ無理だと思います。笑 無理じゃないとしても、普通の人にとっては「努力する・頑張る」領域になるのではないでしょうか?

つまり、ポイントは、「自分ではゆるくやりながら、(市場評価での)アウトプットは高品質」なところを探すのが大切なんじゃないかと。

先ほど話したように、「自分で決めてやっていることだから、精神的に負荷がかかっていない」というのもデカいと思います。

「努力は夢中に勝る」って話に近いです。

実際僕も、ニュースレターやnoteマガジンの投稿は、趣味の延長に近いので、そんなに負荷がかかっている感覚はありません。しかし、ほかの人から見たら、「頑張っている/努力している」と思われたりもします。

ということで、「ゆるいがウケる」短期トレンドがあるなかで、個の生存戦略をどうすべきかというと、市場から見える「アウトプットはゆるくしない」。そのうえで、ゆるく生きてもアウトプットに価値がある場所やコンテンツを見つけるというのが得策なのかぁと思っています。

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結論:ゆるいブランディングをしつつ、市場競争に勝つ
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話が取っ散らかっているので、まとめます。

短期の「ゆるく頑張りすぎない」トレンドのなか、意識しておきたいことは

・市場の評価は、生産性(ゆるく頑張る)を評価しない
・つまり、アウトプットの質はゆるくしちゃダメ
・ゆるいの本質は、「強制的に与えられた仕事ではない」ってことかも?
・ゆるく頑張っても高品質になる領域を見つける
・大衆のウケを狙うなら、ゆるいキャラブランディングをする
 (ただ実際のアウトプットはレベチで、競争優位性があるように)

みたいな感じが良いのかなと!

マサラタウンでゆるくトレーニングをしても、一生ゲームをクリアできないので、最初はやっぱり頑張ったほうが効率良いと考えているのが、強者たちの本音ではないでしょうか?

僕も、強者を目指しながらゆるキャラを演じていこうかなぁ。。(笑)

おしまい。

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