ネーミングストーリー〜気づいたら自分の名前を生きていた〜
私の名前は「理佳」と書きます。
私は社会人になるまで自分の名前が嫌いでした。
音が尖って聞こえるし、漢字もイマイチ好きになれない。
リカという名前なら「梨香」とか「莉華」とか、せめて華やかなイメージの漢字が良かったな、と思っていました。
子どものころは自分の名前を言うのも書くのも本当にイヤで、母に「この名前が嫌いだから、大人になったら改名する」と本気で言っていたほど自分の名前が嫌いでしかたありませんでした。
「理佳」さんと出会う
大学を卒業後に就職した会社で、生まれて初めて私と同じ漢字の「理佳」さんに出会いました。
少し年上の「理佳」さんは雰囲気も生き方もご自分らしさがありとても素敵な女性です。今でも私をとてもかわいがってくれて、素晴らしい友人です。
「理佳」ってよい字なんだよね
そんな素敵な「理佳」さんはご自分の名前をとても気に入られていました。
ちなみに、この「理佳」さんも私も名前をつけてくれたのはおじいちゃんです。
そんな共通点もある「理佳」さんの言葉で私の気持ちは一変しました。
こんな素敵な女性と同じ名前なら「理佳」って良い名前だな、って自分でも意外なほどすんなり名前を受け入れられた出来事でした。
名前にはストーリーがある
私は名前は嫌いでしたが、名前をつけてくれた祖父が大好きでした。残念ながら、名前の由来を聞くことがないまま祖父は亡くなりました。
昨年、あるオンライン講座を受けていて、その中でネーミングストーリーというワークをしました。
やり方は簡単です。
◆ネーミングストーリーのやり方
[1]自分の名前を一文字ずつ辞書(goo辞書、Weblio、コトバンクなんでもOK)で調べて意味を書き出します。
[2]全部の字の意味が出揃ったらそれらをつなげてストーリーを作ります。
例)私の「理佳」の場合(コトバンクから引用)
「理」
物事の筋道。条理。道理。わけ。理由。当然であるさま。もっともであるさま。玉石を磨いた時に現れる筋のある模様。広く筋の淘汰もよう。中国哲学。宇宙の根本。
【原理原則を大切にする。重んじる。ともに生きる。】
「佳」
姿形が整っていて美しい。すぐれている。りっぱな。時機がちょうど良い。めでたい。
【いつの時代も人生や生活、あり方を美しく整えている。】
私のネーミングストーリー(フルネーム)は、
いろんな人・モノとの出会いやつながりから知識や経験を蓄えていく。
さまざまな視点で物事を捉える能力、スキルを持っている。
世の原理原則を大切にして、その時代にふさわしい人生や生活、あり方を
美しく整えていく。
です。
ちなみに、私は結婚後の苗字でこのワークをしました。
驚いたことに、私のネーミングストーリーは私がこうありたいと憧れる生き方になっていたのです。
多少大げさですが、結婚したことで私のネーミングストーリーは完成したんだなぁと思っています。
自分だけのストーリーを作ろう
ネーミングストーリーをやって気づいたことがありました。
それは、小さいころ自分の名前が嫌いだったのは、名前負けをしていたからなのかな、と。(今になって意味づけをしています。)
当時は勉強が嫌いで苦手でしたし、人の影響を受けて振りまわされてばかりで自分が良いと思うものが分からなくて、意見が言えない子どもでした。
でも、今は自分の名前が好きですし、ネーミングストーリーの人生を生きていきたいです。
このワークの良いところは全くの同姓同名でも違うストーリが生まれるということです。
簡単ですし、ちょっとした気分転換にもなります。ご家族やお友達や仲間と「ネーミングストーリー」ワークをやってみると盛り上がりますよ!
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