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サイレンとナイト

平日に仕事に行かなくていいのがこんなに気持ちがいいなんて。
あぁ、久しぶりの感覚。
あんまりのんびりしすぎてしまって、請求書を書くのも面倒に思えちゃう一日でした。1000円足らずの交通費の請求書を作成してPDFで送るくらいなら、もういっそいりません、みたいな謎の怠け気分が襲ってきたのだけれど、いやいや待て、と冷静な自分にたしなめられてなんとか送りました。請求書を書けばお金が入ってくるのにね、金額にかかわらず毎回面倒だなぁと思ってしまうのです。根っからの数字嫌いなのだと思います。

平日にだらだらできる特権を満喫すべく、実家にちょっとだけ顔を出してケーキもチキンも食べました。べつに、ひとりでもよかったのだけれどね。年末年始は家にひきこもろうと思っているので今のうちに顔を見せておいて、犬をもふもふしてきました。これからどうなるかわからないから。

帰宅してTVもつけず音楽もかけず、静かにすごしています。メンタルが爆死していた昨年よりは少しはマシなのかもしれないけれど、“こんなご時世”ってのをすべての言い訳にして隠れ蓑にしてるだけで、実はそんなにかわらないのかもしれないな、って気もしてます。というか、もうずっとこのままなんじゃないかって気がしてる。

文字通り模範的なサイレントナイトをすごしているじゃんね、とひとり悦に入ってたら、ちょっと遠く離れたところで救急車のサイレンの音。どこかで今この瞬間、大変な想いをしている人がいるだと気づかされます。みんなみんな、不条理なことや淋しさや憤りや、やりきれなさを抱えながら、泣いたり笑ったりして。絵に描いたような幸せなクリスマスをすごしている人もいるかもしれないけれど。たぶん、そういう人のほうが割合としては少ないのではないかしらという気がしてきてしまう、

サイレンの音が去ってゆき23時の静けさのなかで
メリークリスマス
この想いが、いつか貴方に、届きますように

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