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ひんやり生活

台風の接近とともに、気圧のせいか脳内がもやもやする。部屋の中の空気もこころなしかなんとなく重い。窓を開けているわけではないのに、どこからか侵入してきた湿気がまとわりついてくる感覚。


そういえば、最近超流行ってる(らしい)クールネックリング、みたいなものを買った。WORKMANとか、DAISOとか3COINSで売ってるけど、軒並み完売とか品薄とか言われてて、そんなにいいのかなぁと思いつつ、気になっていたのだ。

実は先月Qoo10で安いのを買ってみたのだけれど、それがなんていうかまぁ、偽物というか、全く凍結しないモノだった。
せっかくだから交通安全のオシゴトの際に持って行ったりしていたのだけれど、下手したら目的地に到着するまでに冷たくなくなってしまったり、再凍結させようとクーラーボックスに入れても復活しなかったりで、でも、つけないよりはマシ(こんないい方をしてしまうとミもフタもないが)そもそも気温が異常なくらい高い屋外ではこんなものなのかなぁ、と思っていた。挙げ句、出張先のホテルの部屋の冷蔵庫の冷凍部分(あの部屋に備えつけられてる、小さくて四角いあの冷蔵庫の、さらに上の冷凍スペースみたいなせまいところ、わかります?)に入れておいたら、まんまと忘れてしまったのである。いざ使おうとしたときにないなんてほんと役に立たないなぁ、と自分のうっかりにがっかり。大して効果がないとは思っていても、それでも先月のあの酷暑の中ではたとえ気やすめ程度でも冷えるなら、、、とほんとに藁にもすがるような気持ちだったのだ(結局そこではすがれなかった訳だが)。そこまで高くなかったし、そもそも偽物なんだし、帰りにわざわざホテルに寄ってもらって取り戻す(仲間との車移動だったので)のも、と一度は諦めかけたが、ホテルに連絡したら自宅に送ってくれるとのことだった。せっかくなので、ありがたくそうしてもらうことにして、今それは自宅の冷蔵庫の中にある。

が、それから冷蔵庫の中にずーっと入れておいても一切凍結せず、液体のままなのである。見ためは透き通ったピンクのゼリーのようできれいでかわいいが、ぷよぷよしているだけなので肌につければ即ぬるくなってしまう。冷凍室は今食材でいっぱいだから入れておけないし、でも捨てるにはしのびなくて冷蔵庫の奥の方に押し込んでいた(まぁそれでもそれなりに場所は取るんだけれど)。

そしたらつい先日、近所のバラエティショップ的なお店で見つけたのがこれ。

ちゃんと店頭に見本もあった。そもそも、偽物から入っているので(安物買いで初期投資をケチッた自分が悪いのだけれど)疑いの目しかなく、これは大丈夫なのかとジロジロ見るだけでなく、消毒した手で触ってみたが展示されていたそれはちゃんと凍結された状態だった。冷房の効いた室内だからここは28℃以下なんだろう、そうか本来はこういうモノなんだとやっと体感することができた。今月はもう外で長時間業務みたいな過酷なオシゴトはないので別にいらないかな、と思ったが、どうせならちゃんとしたものを持っておきたいと思って買うことにしたのだ。
今も人気なのは変わりないらしく、お店の人の「これ今日入荷してきたばかりなんですけどブルーは完売してしまって。ピンクもここに出ているだけで今後の入荷はもう未定なんです」とのことばにも背中を押されてしまった。やっぱりクール系グッズってみんなブルーがいいのかな、わたしはピンク好きでよかった、なんて思いつつね。まぁもしかしたら、それもほんとにセールストークで、数日後にまた売ってるかもしれない、けど、せっかくのであいだし、疑ってばかりもね、と思ったのだ。

で、買ってきたのでさっそく使ってみている。やはり、比べると差は歴然としていて、偽物(こういう表現はナンだがわかりやすいのでこのままそう呼ぶ)最初は確かにひんやりしているけれど、あっという間にぬるくなる。冷凍庫なら凍結するが、それだと結露してしまうから服が濡れてしまうのが気になる普段使いには向かない(あっという間に乾いてしまうような炎天下なら気化熱効果込みでありだけれど、使う直前まで凍らせておける環境というのがなかなか難しい)。
いっぽう、こちらはすぐに凍結する。凍結すればカタイので、首にあてている感触が気にならないかといえば確かに気にはなるけど、でもじんわり冷たいのが続くのはいい。あの、保冷剤を肌に当てたときに冷たすぎてずっと当てていられない!というのがなくて、じかに肌に当てていても大丈夫。ほどよいひんやり加減で、ゆっくりゆっくり液体化していくと首にだんだんフィットしてくる感じ。もちろん結露もない。なるほど。

クーラーにばかり頼らず、おうちの中でもこういうグッズを使いこなして少しでもさわやかに過ごしたいものである。


あと、あれだ、、、絶対にかかりたくないと思ってるしインドア派なので危険度は低いと思っているが(それでもかなり身近なところで感染者は出ているので緊張感はある)万一、新型コロナウイルス感染症に罹患してしまったり熱が出たりしたときには、これをカッチカチにして首に巻くとかなり楽になるのではないかと思う。そういえば、氷嚢なんてわが家にないから、こういうグッズを救急用として持っておくのもいいのかもしれない。


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