見出し画像

旅先で出会った親切な方々4〜シンガポール〜


写真は「みんなのフォトアルバム」からいただきました。ありがとうございます!


人生2回目の海外旅行は、シンガポールだった。
暑いところが嫌いな私だが、当時仲が良かった友達に押し切られ、行くことになった。

丸一日フリーの日に、セントーサ島に行くことにした。よく覚えていないが、島に渡ってうろうろ散歩していたときに、70代ぐらいのおじいさんに出会った。シンガポール人だが、日本語が話せた。戦時中に勉強した(させられた?)らしい。胸が痛んだ。

おじいさんは、私たちに島の中を案内したいと言ってくれた。私たちはありがたくついて行った。
島のことは、残念ながら全然覚えていない。
覚えているのは、自然が豊かな場所だったことと、高いところにあるモノレールみたいなの?に乗った気がすることだけ。モノレールもかなり記憶が怪しい。

実は、私は案内されてる間中ずっと心の中では怯えていた。この人、悪い人かもしれない、気を抜いてはいけない、あとで大金を要求されるかもしれない、と…
友達がどう思っていたのかは不明。

おじいさんは、島を案内した後、私たちと市街地まで来て、道の角で立ち止まった。「じゃあ、ここから家に帰るから。元気でね。今日は楽しかった、ありがとう」と言って、私たちと握手をし、風のように去っていった。

その瞬間、私の目から涙がポロポロこぼれた。
おじいさん、本当にいい人だったのに、私は心の底でずっと疑ってた。申し訳なくて申し訳なくてボロボロ泣いた。
今も書きながら涙が出てくる。
私はなんで親切なおじいさんを信じられなかったんだろう、なんでずっと疑ってたんだろう、私が勝手に疑ってただけで、実際にはおじいさんは疑われるようなことは何もしていなかったのに…

今になって思うと、老後の生活をのんびり過ごしている親切なおじいさんで、日本人を見かけたら声をかけてたのかな…日本でもそんなおじいさん公園とかにいるよね…

おじいさん、あの時はありがとうございました。
信用できなくてすみませんでした。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました😊

お時間あれば、過去記事もどうぞ~

#旅の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?