カエルを食べてしまえ!
こんにちは、ショコラリスト®️サユリです。
昨年11月、高校2年生の息子が四泊五日で修学旅行に京都に行ってきました。自由行動の日に京都ならではのショコラティエ〈ベル・アメール京都別邸〉に行って、お土産を買ってくるよう頼んでおきました。
念のため息子のLINEにグーグルマップとサイトアドレスも送っておきましたよ。
「ほら、可愛いチョコレートでしょ? 日本的で外国人の旅行客にも人気だよ。女子にも教えてあげて一緒に買いに行ったら絶対喜ばれるから……」
(だから忘れずにお母さんへのお土産を買ってきてね)の意味です。
ここまで念を押し、息子の帰宅を楽しみにしておりました。京都は東京に負けない国際観光都市。国内外の有名ショコラティエのショップもひしめいております。ベルアメール京都別邸は京都にしかないのです。
さて、四泊五日の京都旅行から戻ってきた息子。ベルアメール京都別邸は見つからなかったと言い張ります。
がっかりした母、わたし。
「女子で誰かお店知ってる子いなかったの? ラインでグーグルマップ送ったし、店の外観や通りの写真も送ったでしょ?」
息子は見つからなかったとの一点張り。
で、申し訳なさそうに息子がリュックから別の包みを出して渡してくれました。
開けてみると、五角形のパッケージです。ん?
五稜郭……でもなく、全く京都らしからぬ、英国風の古めかしい五角形のパッケージ。パンテオンのような仰々しい蓋を開けてみると、そこには茶色のカエルが鎮座しておりました。
「このチョコレートしかなかったから……ごめん」
まぁ、仕方ない。
アテが外れても、とにかく息子がお土産チョコレートを買ってきてくれたのだから。
と、そのチョコレートをありがたく頂こうとして気がついたのは、これ、ハリー・ポッターに出てくる電車で車内販売しているカエルチョコじゃん?
え? ユニバーサルスタジオのお土産?
え? ユニバーサルスタジオって、京都ではなく大阪だよね?
え? え? え?
京都に行ったんじゃないの?
よくよく訊いてみたら、自由時間に新幹線でこっそり大阪まで抜け出して、ユニバーサルスタジオで半日遊んできたとのこと。修学旅行中にバレたらアウトでしたが、もう事後報告というか、時効ですよね……
このカエルチョコ、ご存知ユニバーサルスタジオでも人気のお土産です。ハリーポッターの世界観そのままに再現され、ハリーたちの憧れる魔法使いカードもきちんと入っています。
映画に出てくるカエルチョコは動き出したけど、こちらはしっかりと茶色のミルクチョコレートに固まったまま掌にどっしりと乗ります。この重量は空洞ではありません。
さてさて、このカエルチョコ、いかにして食べましょうか?
手で割ろうともビクともせず。包丁を持ち出してカットすることに。ごっつい塊なのですが、ミルクチョコレートゆえ、意外にもすんなりとカットすることができました。
ここまで小さく一口サイズになれば、食べやすくなります。しかもパーツ分解すれば、グロテスク感も和らぎますよね。
ここでふとこの本を思い出したのです!
もう20年以上も前の本です。初めてこの本の表紙を見た時のインパクトといったら!
カエルはとりわけ欧米のお伽話では醜さの象徴です。
醜い=やっかいな問題。
これを食べてしまうメソッドが書かれてあり、当時の私にはその比喩表現の大胆さと共に、記憶に残る本となりました。今なおロングセラーで、ここに書かれていることは有効です。
カエルを食べろとの課題が出たらどうするの?
大丈夫、カエルを食べるのは難しくないのです。
一度に食べようとするから難しく感じるだけ。このカエルチョコレートがカエルの形をしていたのを忘れるくらいまで、小さく、細かく、分解していけばいいのです。小さな欠片を一口ずつ根気よく食べていけば、いつしかカエルを一匹食べ終わっているはず。
これはハーバード大学でも、課題解決のために生徒たちに教えるメソッドです。課題を最少単位まで分解したら、あとは黙々とタスクを実行あるのみ。分解したパーツを見たら、全てのタスク完了までの所用時間も算出できるそう。
なるほど!
というわけで、わたしもこのカエルチョコレートの塊を、何日かに分けて食べましたよ。
結局、3日で食べ終わりましたが……🤣
160gだったので、1日あたり約53g。
日本の標準的な板チョコ1枚ぶんです。
ちなみに923kcalだったので、1日あたり307kcal。1日3回に分けて食べたので、一回あたり約102kcal。
楽勝ですね😉✌️(カロリー消費も🏃♀️💨💨)
こちらは原書になります。
英語の勉強にもなってお勧めです。
お読み頂き、ありがとうございます。
皆さんはカエル(チョコレート)を食べたこと、ありますか?
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