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なめくじの心身問題。

今日は缶の日。
たまった大量のビール缶を出しておく。

親から聞いたのだけれど、
昔、そのまた昔の、大昔、
僕がまだお酒を飲み始める前の頃のお話。

たまった大量のビール缶を出しておくと、
梅雨どきだったのか、
なめくじが数匹、仲良く隠れていたそうだ。

なめくじも酔っ払いたかったのかな、
とふと思った。

人類は長い歴史の中で、常習的に、
「異なる意識」を追い求めてきた。

お酒、大麻、キノコ、たばこ、LSD。
人類の歴史は麻薬の歴史と言っても過言ではない。

農耕の起源を、
アルコールの安定供給に求める説もあるほどだ。

なめくじも酔っ払いたかったのかな、
とふと思った。

なめくじの「異なる意識」とは何なのだろうか。
そもそもなめくじに「意識」なるものがあるのだろうか。

少なくとも、
人類のそれとは、違うのだろう。
タコのそれとも、違うのだろう。

なめくじの「意識」とは何なのだろう。

いつか、なめくじとは、
襟を開いて飲み交わしてみたいものだ。

なめくじに襟なんてものがあればの話だけどね。

【参照】
ピーター・ゴドフリー=スミス『タコの心身問題』
Michael Pollan, “Cooked”

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