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愛がコラボを生み、楽しさが広がり〜nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO〜

コラボって凄いんだぜ。
異業種コラボなんてカッコイイ感じのが流行っているけれど、同業種コラボだって超イカしている。

資生堂の化粧品ブランド「マキアージュ」と、資生堂パーラーがコラボしたチョコレートの話を書いた。

アイカラー×チョコレート

これなら、これまで興味の無かった人の関心も引けて、お店にとって嬉しい。
お客さんにとっても自分の好きなブランドの普段見られない姿を見られてハッピーだ。

でもしかし、「チョコ×チョコ」なんてコラボがあったら、果たして果たして……。

ポップアップショップでとんでもないコラボを発見してしまった。

nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO

店舗にも何度か行った事があるけれど、チョコの美味しさが異次元に美味し過ぎる。数度のチョコ体験で、私の中で神格化されたお店だ。

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あまりの美味しさに、「今あるボンボンショコラ、全種1個ずつ下さい」をやってしまった。

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そんな好き過ぎるお店のショコラティエ、村田シェフが!!!

なんと「洋菓子マウンテン」水野シェフと、「プレスキルショコラトリー」小抜シェフとコラボ。
どちらもこれまた、大好きなお店。

そんなに好きが多くて浮気者かよ、一途にいけよ、なんて言わないで。
本当にどれも、素晴らしいお店なんだ。
人気も抜群。
ちょっと身近なお菓子好きに聞いてみてくれ。多分全部、あるいはどれかは知っていることだろう。

カマラード66%

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チョコのコラボってさあ、何やんのよ。
わ...分からん!!
よく分からないけれど、こういうことらしい。

キレのある酸味が特徴の水野シェフ作「オールノワール67%」と、フルーティーでマイルドな味わいの小抜シェフ作「グレナダ産カカオ65%」という対照的なフレーバーを、村田シェフ独自の感性でブレンド

す…すげ~~~。
頭の悪い感想しか口から出てこないのだけれど、す…すげ~~~!!!

確かにそれぞれのシェフのファンが買って...こっちのチョコ屋さんのも美味しいじゃんとファンの拡大に…な...なるか???
まあ「知ってもらう」くらいの効果は期待できるだろうけれど、だからといってわざわざお店に足を運んだりとかするだろうか。

もう単純に、チョコ愛が深まり過ぎて、合作やろうぜ!!みたいな話になったとしか思えない、知らんけど。
まあいずれにせよ、全部のファンにとっては最高のコラボだってことだ。

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大変です!!
チョコレートが光り輝いております!!!

この夜空の星をギュッと詰め込んだような。
あるいは小さな頃に集めた貝殻の宝箱みたいな。
キャラメリゼされたカカオニブやナッツたちが、凄い。たっぷり。

カリカリ、サラサラ。
甘くて、芳ばしくて、少しの塩気。
ただでさえ変化しゆくベースのチョコレートの味わいを、さらにその一口だけで体験出来る、特別な一口に。例えば大きめのナッツがゴロリとくっついた部分、カカオニブが中心に付いた部分、そういうにはほとんど剥がれ落ちてしまってシンプルにチョコが見える部分…全然違う。ちなみに剥がれ落ちてしまったカカオニブは、別途美味しくいただく。

先に"変化しゆくベースのチョコレート"なんて書いてしまったけれど、そう、この村田シェフによってブレンドされたチョコレート。凄くシンプルでありながら、食べる度に違う顔を見せてくる。

芯には珈琲のよる深みある落ち着いた味わい。
そこに、フワリとフローラルな香りが、あるいは果実のようなキュンとする酸味が乗ってくる。どれを強く感じられるかは、その時によって違う。

だからこそ、一度で食べきってしまうのは勿体ない。
少しずつ、少しずつ。
幸せを小さく広く、散らしていく。

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もうひとつ、同じポップアップ販売で面白いコラボがあった。

プリン×チーズケーキ×チョコ
towacuro トワクロ

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わぁ!!チョコプリンだぁ(⌒∇⌒)

なんて次元ではない。
この構造を見た時、食べた瞬間、こういうスイーツの可能性があるのかと、私の中にある常識のどこかがひっくり返ったような、開錠されたような、そんな気持ちになった。

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上にはクランブル。
これは、チーズケーキを連想させる。
一気に食べちゃいたい気持ちを我慢。最後まで合わせながら食べられるように。

下にはカラメル。
これは勿論、プリンの要素。

そして中央はチーズでプリンで、チョコだった。
風味としては、チーズとチョコが強めかな。その舌触りは、プリンでチーズクリーム。どれか1つを感じることは無くて。ちゃんと全部が感じられる。

つまり、こういうイメージ。

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お菓子の掛け算って、こうするんだ…。
革新的、革命的なスイーツ。

カリッとしたカカオの香りが舞い上がる、芳ばしくて少しの塩気が楽しいクランブルも。チーズでカカオでプリンだった味わいも舌触りも、それをグンと引き締めてくれるカラメルも。
印象的過ぎて、どれも心にしっかりと刻み込まれ、いつだって思い出せる。


コラボって、勿論それによって売上を伸ばそう的な戦略を感じる一方、それは建前で企画者の単純な自己都合な愛が溢れていたりして。
実際にそうかは知るところでは無いけれど、でもそういう想いが漏れ出たような、伝わるような商品に、お客さんは惹かれていくものだよなあ、なんて思う。

そんな好きが溢れたワクワクするものが沢山生まれるのって、凄く素敵だ。だから、買い物で「へぇ、今はこんなコラボがあるんだ」と見ていくウィンドウショッピングって好き。楽しい。ちょこっと世界が広がる。

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