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頑張れた日もそうでない日も、私は偉いから美味しいものを食べていい~パティスリーユウササゲ他~

「生きてるだけで偉いんだよ」

その通りだと共感したくなる半面、やはりそれは綺麗ゴトだなとも思う。
数十年の人生を、起きて、あるいは起きないで、ただひたすらに生きる為の最低限のことだけをして生きる「偉い人」で世界が埋め尽くされていたら...そんな風に思うと怖いし、自分がそういう生き方をしたいとも思わない。

もちろん、病気で「生きていること」それ自体が誰かの希望になっている場合は、生きているだけで本当に偉いのだし。
今がどうしようもなく辛くて毎日死にたくてたまらない人が今を生き延びることだって、その人のいつかが誰かの救いになるかもしれないのだから、やっぱり偉い。いや、たとえ救いの戦士にならなくたって、やはり生きているだけで偉いのだ。

......あー、書き始めてまだ300字足らずだけど、この話題はヤバい。
色々な立場の人がいて、それぞれにとって「生きること」の捉え方は違うんだものな。

そういう議論的な話をしたかったわけじゃなくてさ。
「いつも」生きてるだけに満足するような人生を送りたいわけではないけれど、時には真に「生きてるだけでOK」って自分を甘やかす日があっても良いじゃん?という、頑張れなかった自分への応援歌だ。

どうかそれで傷つく人がいないことを願いながら、「頑張れなかった自分、君は生きてるだけで偉かった。大丈夫、大丈夫だよ」と言いたい。

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体調が悪かった。
誰かにうつす類のアレではなく、明らかにホルモンバランスによる周期的な理由によるもの。
...と思い込んでいたけれど、熱中症もあったかも。
ゴクゴク飲んだら少し回復した。
水分不足は気を付けような!!

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ところで普段は私、ブラックコーヒーとリポビタンDを常備しているのだけれど、最近可愛いデザインのお茶にも絶賛ハマり中である。
可愛いって、凄く上がる。

まあ要因はともあれ、体調は確かに悪かった。

脳が麻痺をしたような感覚で、そのまま夢の中にどっぷり落ちることができるのなら、あるいは幸せなのかもしれない。
けれど、社会人である。
働かなければ。
しかし、そんな状態で無理矢理に目を開け賃金に見合うだけの働きをしようと望むのなら、それはただの地獄だった。

昨日は、帰ってから料理など到底できないことを悟った。
多分きゅうり1本だって切れやしない。

だから、気になっていたお惣菜屋さんに頼ってみた。

べじはん

・春大根とA5黒際牛のすじ煮込み

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・さっくり揚げた根菜とツナのやみつきポン酢サラダ

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・すだち香る葱塩だれの蒸し鶏

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......いや、最高じゃない?
贅沢で美味し過ぎてビビった。

隅から隅まで、味が染みて染みて、心に沁みた。

そして...寝た。
体調悪い中、仕事は全然捗らなかったけど、とにかく1日席に居てPCとにらめっこしてたもんな。頑張った。

朝、の前に夜中にやりたいことがあって、十分に寝たわけでは無いけれど。
普段noteを書き始めるくらいの時間になって、再び限界がやってきた。
1秒でも長く、寝ていたかった。


ところで、スリムな子はこういう時「時間無かったし食べなくていいや」という思考回路になるらしい。なるほど痩せるわ。

「時間が無いなら時間がかからずに食べられるやつを!」とはならないのか。なる...なるよね???

ココナッツバイト

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100%天然ココナッツがサクサク食感のクッキーに!
それはもう、とんでもなく、ココナッツで。軽いサクッの次の瞬間にはサラサラとほどけていき...。
あぁ......、ああ!!?
ヘルシーなのに、一度に食べきってしまうと高カロリーだから。
ちょっとずつ...
もう一枚だけ......もう、一枚......

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美味しさが危険なやつだから、覚悟して購入して欲しい。
「ココナッツ風味」でなくダイレクトに「ココナッツ」が好きな人、より大好きだと思う。


さて、仕事が終わって。
体調の悪さは朝よりもマシだったものの、依然として続いていており。
思った。

「昨日も今日も、生きてただけで偉いな!?頑張れる日よりも頑張れなかったけどさ、いやでも、こんな体調の中ちゃんと1日を乗り切って偉すぎない!?うん、超偉い」

そう。
毎日「生きているだけで偉い」ような人間ではない、私は。
でも、そんな日があっても良いのだ。
良いよね?

で。
偉いのであれば、ご褒美を買わなければならない。
そして目を止める。

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ズギュン。
ヤバ。これは可愛すぎる。

パティスリーユウササゲ
サヴァランペッシュメルバ

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普段は「本日中に食べます」なんて言いつつ、自己責任で翌朝に食べることが多い。が、可愛すぎて、翌朝まで待っていたら卒倒しそうだ。
その前に、食べなければ。
お酒たっぷり使ったケーキだしね。

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普通にホイップクリームだと思って口に含んだので
「!?」
独特の濃厚な良い香り。
あ、そうかバニラクリームだ。
コッテリとした甘さは、上やら下やらのベリーで爽やかに。
アーモンドスライスの芳ばしい味わいも、良い働きをしてくれる。

ババの方にスプーンを進める。
ジュワッ。
サヴァランといえば、ラム酒のイメージ。
でもこちらは、桃のリキュールと白ワインのシロップを染み渡らせ。
染み込み切れない程にたっぷりのお酒が溢れ出す。
そして、それほどに染み込んでいるのに、ふんわり感を全く無くさない。

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ババはドーナツの形。
中には、カスタードクリームがたっぷり。
それに桃のコンポートが乗っている。

私の中で、サヴァランは大人カッコイイ紳士な印象だったのだけれど。
これは、可愛らしさ全開で、ちょっぴり大人の階段を上る艶やかな美人さんだ。そりゃあ、惚れるわ。


晩御飯がケーキだけ。
は、なんだか後でお腹が空きそうだ。
そうだ、たんぱく質も摂取できる、豆を食べよう。

銚子屋の豆寒天

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安心安定の信頼できる美味しさ。
程よく固い、たっぷりの豆。
ツルンと食べやすい程よい大きさの寒天に、甘すぎずバランスよく彩ってくれるサラサラの黒蜜。
隙のない、豆寒天の中の豆寒天な美味しさだ。
凄く、感謝したくなった。
美味しくてヘルシーな豆寒天に、乾杯♪

で、あんみつに容赦なくたっぷりかけた黒蜜は、最後にちょっぴり余るものである。
あぁ、そういえば、最初にあげたココナッツバイト、クッキーの粉がたっぷりと袋に残っていた。

...おや。
黒蜜×ココナッツクッキー
.........おやおやおや。
凄い、発見をしてしまった。

あんなに合うものだと思わなかったから、写真は撮ってないけどね。
どちらも食べかけだから綺麗じゃないし。
でも案外、そういうものがとんでもなく美味しかったりする。


結論。
頑張れる時は頑張ろう。
頑張れない時には、自分にできるところまでハードルを下げたっていい。
そうすれば、いつだって自分は偉い。
偉いから、美味しいものが食べられる。

無理しかない理論でも、私は自分の中に、そういう幸せの理論を持って生きたい。




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