秋のざわめきを聴いた(エンメ「秋の森なパフェ」)
日本橋三越で先日まで開催されていた「フランス展」。私もちょっぴり参戦していました!
期間中、SNSを見ていると「フランス展、意外と混んでませんでしたよ~」というコメントを沢山見かけました。
美味しそうなスイーツと共に...。
行ってんじゃん!皆、行ってるじゃんか!!!
つまりアレです、食に対して興味ない人はそれ程意気込んでは行かなかったけれど、食への想いが溢れ出てる人たちは行くイベントだったようです。
特に特に!私がミラクル羨ましかったのが、エンメさんのイートイン。
「セップ茸のアイス、香り高くて美味しかった~!」というコメントの嵐。
はぁぁぁ、私、それめっちゃ好きそう...!!!
そうして葛藤の末、最終日に滑り込みました(←このパターン最近多すぎる...)
エンメさんといえば、以前お店に伺って感動したことがありました。
常連になりたい...なんて言いつつ、実はこの後、伺っていませんでした。
行きたかった気持ちは確かに物凄くあったんですけどね。
少し、怖い気持ちもあるんです。
最近、お会計が2,000~3,000円超えてくるのに、限定毎回食べたいよ!ってお店がどんどん増えてきました。
エンメさんもその候補のひとつ。
というか何回か通えばもう絶対外せなくなります。
芸術性・斬新さ・味・・・どれをとっても、自分の浅い想像を飛び越えてくるに違いありません。
しかし今回、まあ催事だからな、と一歩沼へ足を踏み入れました。
食べ終わった時に思いました。
「お店にも伺おう」
さあ、そんな素敵なパフェの自慢話です。
*****
秋の森なパフェ
何だか不思議な雰囲気の外見。
甘々スイーツ!というよりも、近年ちらほら見かけるようになってきた野菜パフェなんかに近い感じがします。
上にちょこんと乗っていて、中盤にわっさわっさと入っている緑色のもの。
ディルです!
ディルがこんなに大量に使われているパフェなんて初めてですよ!
というか世界初じゃない?知らないけど。
ディルといえばお魚と相性の良いハーブとして有名です。
パフェに魚が入っているわけではないですが、爽やかでほんのり甘みを感じる芳香はユニークながらもパフェによくなじんでいます。
わさわさ。
他の人の感想を見ていても、この表現が一番使われている感じがします。
本当に、「わさわさ」入っているのです。
それはまるで、秋の森を草の香りを楽しみながら散策しているよう。
もうひとつ特徴的なのが、バター醤油でソテーされたセップ茸のアイス。
セップ茸。
ポルチーニの方が耳に馴染みがあります。
ポルチーニのパスタ、美味しいですよね。
それにしてもセップ茸が使われたパフェなんて、ディル以上に紛れもなく初めての体験でした。
キノコですよキノコ!
ますます秋らしいです。
その他は、栗や洋梨を中心にソースやスフレ、ソルベなど様々に形を変えて詰まっています。
「秋の森なパフェ」
まさしくその名にふさわしい。
とても挑戦的であり、それでいてパフェとして押さえるべき基本は完璧。
統一感、世界観がしっかり完成していてハイレベル。
そして「エンメだからこそ提供できるパフェ」という店の個性が強く感じられます。
これはファンになりますわ。
エンメにはシェフと楽しく話せるような常連さんが多くついている印象があります。羨ましい!
もうひとつ、このお店で凄いな、と思っていることがあります。
会計を終えて帰ろうとした時、忙しいはずなのにシェフがわざわざ出てきて、「ありがとうございました。本店の方にもぜひいらしてくださいね」と声をかけて下さったんです!
他の人にもそうした声かけをかかさずしていたんです。
以前お店に伺った時もそうでした。
5月後半。
コロナで自粛と言いつつ、恐る恐る外に出始めた頃でした。
帰る時には、「こういう時に来てくださってありがとうございます。また是非いらしてくださいね」と、店の外まで出てきてくださいました。
そういうところですよね。
提供される食事の味も大事ですけれど。
更にお店の方の人としての温もりを感じられると、ぐんとそのお店のことが大好きになります。
パフェも、その丁寧な接客も。
良い体験をさせていただきました。
またお店に伺いたいなと思います。
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