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心の休憩所を求めて〜カフェ レクセル〜

4連休だとはしゃいでいたけれど、毎週それより長い日付を連続で働いているんだもんな。天才だな。

夜、少し資料作りを進めておこうと思ってPCの画面とにらめっこしていたら、ふと目尻がチクリと痛んだ。
気が付いたら涙が出ていて、自分でもちょっと驚いた。

別に何が辛いとか、明確な正体があるわけじゃないあたりがやっかいな、不安の塊。こういうのは、いつになったら消えるんだろう。

世間から「青春時代」という名で若々しく悩み苦しむことを強要されていたような中高生の頃。
確かに私も例に漏れず悩んでいたことは色々あって。
電気を消した後に光を求めるように天井に手を伸ばしては、「辛いのは今がピークなのかな。明日は、来年は、もっと楽になればいいのにな」とか、そんなことを思って、時々バレない様に声を出さずに泣いた。

後から思えば「その時の辛さはそんなに大きかったかな?今の方が辛くね?」という感じ。
かといって、毎年どんどん不安や悲しみが増幅しているかといえば、そういうわけでもない。当時だってちゃんと苦しんだし、今がそんなに破滅的かといえば、冷静に考えるとそうでもない。
「辛い」の隣には、ちゃんと「嬉しい」「楽しい」「幸せ」、そういう感情も寄り添って在る。

いくら上っても上れない、不可能図形「ペンローズの階段」を思い出す。
本当に不幸が訪れた時にはまた違うのかもしれないけれど、幸せの中の当然に潜む悩みの大きさって、あの不思議な階段に少し似ているような気がする。

ともあれ、そんな勝手に涙が落ちてくるような状態の時に続けたって、多分きっと良くないに決まっている。
寝よう。
とりあえず1時間だけ眠って、今の私をリセットしよう。


翌日が休日の”少しだけ眠ろう”ほど信用の置けないものはない。
普段からわりと睡眠不足の中で生きているからショートスリーパーだと思われるけれど、私の適正な睡眠時間は恐らく平均より長いくらい。
体調が悪い時には、とにかく寝て治す子供だった。
親から聞くと、赤ん坊の頃からひたすら寝てばかりいて、夜泣きも含めてぐずられたりした記憶が無いという。お留守番も平気だった。
とりあえず、ゴロゴロ寝ているばかりだったらしい。
天性からの、寝る子だった。

だから、いつもは張り詰めて頑張って起きているけれど、時折ガクッとあり得ないくらい寝てしまう。
起きたら、11時30だった。
お昼の。

連休最終日は、オープンの時間から人気のカフェにでも行こうと思っていたから、この出遅れはショック。
今日は、もうずっと家にいようかな…。

いや、やっぱり外に出よう。
気分転換は、大事だ。

そうして、行先も決めていなかったから、とりあえずどこかしらは行けるであろう東京駅に向かった。

**

混んでるね・・・。
パレドオール、トリコロール、KITTEにある色々のお店...色々とのぞいていく。どこも満席だ。
混んでるね・・・。
まさかの東京駅で、カフェ難民。
いや、「どこでも良い」となれば、どこかはあるのだろうけれど。
でもやっぱり、満足できるカフェが良いのだ。
贅沢極まりなくてごめんな。

そうして思い付いたお店。
混んではいたけれど、偶然一人用の席が空いていた。
ありがたい。

*****

CAFE LEXCEL(カフェ レクセル)

ドトールのワンランク上質な業態のお店。
以前来た時には、八丁味噌仕立てのテリーヌショコラをいただいた。

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noteでは確かカフェ開拓について書いた気がするけれど、こういうパッと行きたい候補を増やすためにも、やっぱり日頃のカフェ開拓は必要だなと思う。

メニューはその時と少し変わっていて。

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いや、これは悩むぞ…?
トーストにモリモリ乗ってるやつも可愛いな。
好きなのはガトーショコラだ。
でも和テイストの”ほうじ茶”も惹かれるよな。
”柚子×チーズケーキ”もやばい、ズルすぎる!!!
そして極め付けは...”数量限定”の、”お店で仕込んでいる”ティラミス。反則だと思う。

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ティラミス

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思ったよりも大きい。
でも、軽く食べられてしまう。

フワッとしたクリームたっぷりが嬉しい人が好き過ぎるやつだった。

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ひと口ごとに、クリームの天国に溺れる。
天使の羽に包まれたような、そんな心地良さに襲われる。

あまりのクリームの幸せに、クリームが主役のティラミスだと思ってしまいそうになるけれど、やっぱり珈琲屋さんの”お店で仕込んだ”珈琲は美味しい。
しっとり瑞々しいまでにコーヒーの染み込んだスポンジが、爽やかでフンワリ甘いクリームを少し大人なテイストに彩る。

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幸せの権化みたいな塊。
ほんのり柔らかにたっぷり広がるクリームの甘さとほろ苦く綺麗に染み渡るコーヒーのバランスは非常によく。
最初から最後まで、ただひたすら尊い美味しさに浸りながら過ごせた。

ドリンクには
「マンゴー&ココナッツ 豆乳スムージー」を選んだ。
ティラミスに合わせたいのはやっぱり珈琲だし、お店的にもこだわりの珈琲な選択が賢いのかもしれない。
けれど、これは抗えない魅力的な組み合わせのメニューだ。
美味しそうとしか言えない。

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豆乳製品は基本的に好きなのだけれど、少しクセの強いものは苦手だったりもするから、やや賭けではあったけれど。
私の勝利である。
誰とも闘っていない平和な争いで、私は勝利した。
美味しかった。

というか、全く豆乳の味、しない。
ただひたすらに、マンゴーとココナッツのトロピカルな甘みとゴクゴク飲めてしまう爽やかさ。
トロリとしたスムージーらしい舌触りとのど越し。
もう「美味しい」としか言えない。

一瞬で飲み干しそうになるのを、カフェで少しゆっくりと過ごすために我慢する。

昨日はカフェで、noteを書いていた。

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カフェではゆったり本を読んで過ごすのが好きだけれど。
noteの他にも、思考を整理したりだとか、手帳を見直したり、そういう過ごし方も楽しい。

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窓から見える景色が、とても良かった。

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誰だって悩みはあるだろうし、それらの全てに解決方法があるわけではない。
「出口のないトンネルは無い」なんてよく言われるけれど、必ずしもそれは全ての悩みには当てはまらないと思う。
解決し得ない悩みはあるし、場合によっては、それこそが救いだったりすることもある。

ただ、たとえ出口は無くても、心落ち着ける休憩所があればいいなと思う。
ほんの一時の休息でも、きっともう少し頑張る後押しをしてくれるから。

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