カフェ0次会を楽しもう〜Made in ピエール・エルメ〜
お酒が好きな人は、誰かと一緒に飲むという主役の目的の前に「へへへ、0次会をしてきちゃったぜ」とか言う。
カフェ巡りでも、近しい現象があるものだ。
「今日はあのお店に行こう♪あ...でもまだ時間に余裕があるしね。ドリンク+αくらいならOKでしょ」
誰に対するOKなのやら……
「そんな贅沢が過ぎる事、駄目に決まっているじゃないの」
微かに聞こえる気がしないでもないその声は、天使の囁きと言えるだろうか。
「ケケケ。行きたいんだろう?食べたいんだろう?良いじゃん良いじゃん♪欲があるから。それに素直になれるからこそ、人間ってやつは幸せになれるんだぜ?」
本当の天使の声が聞こえた。
私はとても信仰深いから、それは行かなければならない。
Made in ピエール・エルメ
マカロンが尊過ぎて。
ケーキも素敵過ぎる、大大大好きなお店。
私だけじゃない、たくさんの人から愛されている。
スイーツ界隈にそんなに詳しくないおばちゃんも、「ピエール・マルコリーニ」と間違えながらも「ピエール・エルメ・パリ」を知っていた。
人気過ぎて、こういう本格パティスリーの中でも指折りの有名さを誇る。
その中でも食事のお供なドレッシングなどを取り扱う不思議なカフェ店舗がある。ゴディバカフェの躍進などに話題は攫われてきて案外知らない人もいるかもしれないけれど。このカフェ店舗も結構な速さでジワジワと伸びてきている。
吉祥寺の駅前。
井の頭線の改札を出て、あの目の前のエスカレーターにすら乗らずにキラリナに入ると、そこにある。
なんてズルい立地だ。
そんなの、ついついカフェ0次会をしちゃうじゃないか。
この時は良かった。
マカロン1個と無糖のブラックコーヒーなら、あまり気にせずカフェ巡りを続けても良くない?
そして満足度は高い。
白味噌とレモンのフレーバー「ジャルダン デ ポエット (詩人たちの庭園)」
たかがマカロン1粒。されど――。
これだって私にとっては素敵万歳な新たな味覚体験だ。
マカロン1個。それならば良かった――。
抹茶とマンゴーのロールケーキ
ケーキを…そしてジュースを……0次会として、許されるだろうか。
だってさ......抹茶とマンゴーの組合せ!?!?
あのほろ苦さの中で、黄金のフルーツが輝いているんだぞ???
私の食体験の中で、この組み合わせはあっただろうか……
う~~~~ん、珍しいことは確かだ。
それはそれは、食べてみたい!!!
フォークを入れ込むと、フワッフワの生地!!
卵感豊かで、それはパティスリーならでは。
ロールケーキというか、それは本当に、カステラでショートケーキのスポンジで。
ほらほら!!見えるかな!!
このフワフワを実現する為の、愛しい気泡たち。
もうスポンジのキャンパスに描かれたデザインじゃないか!!
そうしてこのパステルな黄色の中に緑。良いですねえ。黄×緑は凄く、凄く相性の良い色!!
この抹茶色はミルクを混ぜたような薄めの淡い色合い。それ故に苦味よりも、きめ細やかな甘さがホワリ、ふんわりと、際立つ。大人しく卵いっぱいのスポンジに包まれる。それだけじゃ終わらないぜと言わんばかりに、抹茶の中から宝石のようなオレンジ色に輝く、瑞々しい甘い果汁を秘めたマンゴー。
ロールケーキとしての王道の美味しさもある。
一風変わった新しいときめきもある。
0次会どころの話ではない。
楽し過ぎる。
ドリンクも、思わずちょっといい感じのジュースにしてしまった。
パイナップル&ハイビスカスのジュース
め、めちゃくちゃ綺麗では???
どうやら期間限定で、沖縄食材にクローズアップしたメニューが色々登場しているらしい。こういう企画、素敵だ。
全国で1%しか流通しないらしいレアパイナップルを使用しているんだとか。
全国で1%でも120%でも、私の中はそれが全てなのだから、よくよく考えるとあまり関係ないような気もするのだけれど。でも分かるよ、こういうの、嬉しいんだよね。ワクワクするよね。私もついついつられてしまうよ。
すっきりと爽やかながらもトロピカルに、華やかに、甘い。
元気に美しく、が染み渡る。
もちろん食べ過ぎは良くないとか、そういうことも考えないといけないけどね。
目的を、楽しみを、1つに絞らないといけないなんてルールはどこにもないのだ。
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