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王者帝国ホテルは、マカロンの芸術性&美味しさも常軌を逸している

チョコレート。ケーキ。クッキー。キャンディ。マシュマロ。そしてマカロン。

それらが並ぶキラキラ素敵なショーケース。
さあ、あなたはどれを買うのでしょうか。

お店の得意とするものにも当然よりますが、チョコレート、ケーキ、クッキーは定番に人気。

キャンディやマカロンはラインナップにあると可愛らしいですが、主役となることは少ないように思います。
専門店はあるけれど、豊富なラインナップの中では脇役、引き立て役になりがち。
ハンバーグの横にそっといる人参くらいのポジション。
ケーキを買いに来て、あらこれも素敵だわ、とついでに買っていくことが多そうです。

マカロンは?
少し以前よりはかなりメジャーになりましたね。
多くのお店で取り扱われるようになりました。
マカロンが王様なお店も増え、マカロンだけを買う場合も多くあります。

しかし、「マカロンって食べたことないや」という人、まだまだ沢山いるように感じます。
「ピスタチオの味ってよく分からない」と言う人と同じくらいいる印象。

もったいない!!!

マカロンは素敵です。
チョコレートボンボン1粒よりも大きく誰にでも満足感を与えてくれる。
可愛い。めっちゃ可愛い。
ケーキよりは小さいので、ちょっとしたおやつに気軽に食べられる。
美味しい。めっちゃ美味しい。
そんなマカロン体験が100~500円/粒でできちゃうのだから、人生一度くらいはマカロンチャレンジしてみて欲しいものです。

というわけで!というわけでもないですが、
本日は私が最も芸術的だと思うヤバいマカロンへの愛を語ります。

*****

帝国ホテル「マカロンカクテル」

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帝国ホテルのオリジナルカクテル風味に仕上げたアルコール使用のマカロンです。
デザインからもう美しすぎる!

●マルガリータ

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レモンのコンフィチュールにテキーラとコアントローを合わせました。
塩をアクセントにした爽やかなマカロンです。

酸っぱい!レモンが酸っぱい!

柑橘系のマカロン自体は定番の範疇ですからね、酸味の強めなマカロンは幾度か食べたことがあります。
が、ここまで酸っぱいのは初めて。

え、帝国ホテルとかそんな高級なところなら、万人受けするようなもっと角の取れた無難な美味しさを狙うんじゃないの?
攻めます、かなり攻めてきます。

しかし、単に酸っぱい!って梅干しを食べた口にさせないところが流石。
酸っぱいながらも、大人の落ち着きがあります。

ライムの苦味や塩も感じられ、レモンの酸っぱさを鼻の奥まで突き抜けさせない。重厚に包み込むイメージです。

度数が強く独特な香りが気になる人も多いテキーラ。
ライムや塩と合わせることで、喉を守りつつ爽やかに飲むそうで、それをマカロンにも再現しているんですね。

オレンジも感じます。
レモン+ライムの味わいかな、と思いましたが、ここがコアントローの部分なんですね。
コアントローはオレンジの皮を蒸留酒に入れてできるリキュール。

このへん、スイーツの味わい方にも影響してくるからお酒に詳しくなりたい!

レモンのコンフィチュールはフレッシュな果実、というより餡みたいな食感。
サクッとしたマカロン生地とよく合います。

●ローズアダージョ

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シャンパンとクランベリーのコンフィチュールにバラの花びらを入れルビーポートとグランマニエを合わせた、バラが香るマカロンです。

豪華絢爛、カシスのような華やかな味わい。
貴族のパーティーに出席した貴婦人のような気持ちになるマカロンです。

ベリー系の味が強いので、「ここがシャンパンだ!」ってところは分からないのだけれど、超シャンパンと合わせて食べたい!

あの細長い透明なグラスに上品に注がれた、やや黄色みがかった透明の、小さな泡がポコポコと出た、キュッと引き締まる味がする、そんなシャンパン。あれと一緒に食べたい。

クランベリーのコンフィチュールのたっぷりさにも驚愕!
目をつむって食べると、サクサクマカロンは食感素材としてコンフィチュールの中に入ってるのでは?という認識の逆転現象が起こります。

クランベリーの酸味だけなら、もっと軽やかな仕上がりになっていたことでしょう。
ここにシャンパンと薔薇が入ることで、妖艶な魅力が滲み出るのです。

ちゅっ。という1秒で終わるキスでなく、舌を絡ませる長い純度の高いキスの味。大人な味わいってことです。

●カルーアミルク

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コーヒーガナッシュにミルククリームを合わせ、コーヒーリキュールを加えました。ほろ苦いコーヒーの風味を味わえるマカロンです。

ツルッとねっとり羊羹のようなガナッシュの食感に感動!

ミルククリームとか書いてあるけど、ミルク寒天とコーヒーゼリーがガナッシュに埋め込まれているような見た目です。可愛い~!
外から見たらまるでどら焼きとかパイの実!

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その味わいはまさにカルーアミルク!
飲み会で最初にカルーアミルク注文したからって「うわ~可愛い~女子~」とかニヤニヤしながら棒読みで言うな!ていうか女子だよ悪いか!
ちょっと馬鹿にされがちですが甘くて美味しい大好きなお酒のひとつです。

“大人なカフェオレ”
うん、これが一番しっくりくる表現ですね。

見た目からも分かるように、ミルクがたっぷりと合わさり、「苦っ!」とは感じません。
しかし「フゥ」と息を吐くと、やっぱりほろ苦なコーヒーがほわんと広がります。
コーヒー好きとしては、そのほろ苦い香りがたまらなく、このマカロンの最も印象的なところでした。

*****

見た目の美しさ、分かりやすい主人公の味とそれに絡む複雑な味わい、中のクリームやコンフィチュールの尋常じゃないたっぷりさ...。

素晴らしい。
プレゼントに選べば滅茶苦茶センスの良い人ですが、これは自分でウヘへへと言いながら味わいたいですね。

何かのご褒美に1粒ずつ大切に食べたいのが本音ですが、賞味期限が3日とかしか持たない事には注意が必要です💦

さて今回ご紹介したマカロンカクテルですが、以前にも購入したことがありました。

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この時のラインナップは
「カシスオレンジ」
「マウント・フジ」
「モヒート」

時々変わるんですかね?
これは今後も動向を追う必要があります。

ちなみに帝国ホテルはレストランの方も素晴らしいです。
私が思う帝国ホテルの魅力をちょこっと書いたのがこちら。

素敵な時間をありがとう帝国ホテル...。

おおっと、そういえば冒頭、「帝国ホテルはやっぱり凄ぇ!」じゃなくて「マカロンって美味しいんだよ」みたいな始まり方したんだった。

ええと、
マカロン、この記事を見て、「マカロンって美味しそうじゃん」と思っていただけたら幸いです。

初めてマカロン食べたいけど、どこのが良いのか分からないよ~💦と言う人はこの辺りが間違いないですよ

●ピエールエルメ・パリ
●ダロワイヨ
●パティスリー・サダハル・アオキ・パリ
●ジャン=ポール・エヴァン
●ラデュレ
●フレデリック・カッセル
●セバスチャン・ブイエ

うわ~書いてたら食べたくなってきた!



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