それでも語るよ大好きなパフェを〜FAR EAST BAZAAR〜
なんてこったい。
本編は、今日のはずだった。
今はnoteの毎日投稿を続けているから、なにも1度に長々と書く必要はないだろうと、2日間に分けて語ることにした。
1日目は前菜、2日目がメインという構成で。
そうだというのに、1日目の記事がnoteの"今日のおすすめ記事”か何かに選ばれて、想像以上に読んでもらえた。
もらえてしまった。
どうしよう、メインが前菜を超えられない予感しかしない。
くじけそう。
でも、投げ出さないよ。
ちゃんと最後まで、書ききる。
それが、私が美味しいと思ったスイーツへの、それを生み出し私の胃袋の中まで届けてくれた多くの人への、感謝の気持ちだから。
「ごちそうさま」
その6文字に私の感動をたっぷりと込めて。
私は書くよ。
*****
FAR EAST BAZAAR
(ファーイーストバザール)
「モロッコ市場のフルーツパフェ」
これこそ大本命、今まさに限定のパフェである。
そして、美しいでしょう?
モロッコ市場の・・・ってなんだ!?
今までのパフェよりも、正体が掴みにくい。
だがそれ故に、期待が高まるというものだ。
だって私は、君が美味しいということを知っているんだもの。
ねえ、美味しいんでしょう?
どこから食べよう。
パフェの面白さであり、苦悩でもある。
ジェラート?
ミント?
上に刺さってるやつかしら。
今回、メニュー写真に乗っているミントが無かったのは、単なる忘れかメニュー変更か分からないけれど。
まあ、食べようかいつも迷う存在でもあるので、良しとしよう。
とりあえず、レモンチップスを。
そもそも食べられるのかしら、とドキドキしながら。
ハムッと齧っちゃう。
ん~!酸っぱい~~~!!!
それは、パフェの始まりの予感だった。
ジェラートに進む。
いつも通り、3種類がドドンと乗る。
「とよしまビターレモンのジェラート」
この、深く鋭い酸味に舌が驚く。
「花蜜ソイミルクのジェラート」
酸味に驚いた舌を、甘く包み込む。
正反対なこの2つを上手く繋げるのが、その下の。
「マンゴーのジェラート」
マンゴーは柑橘ではないけれど。
あのオレンジ色は柑橘っぽさを思わせる。
レモンが酸味の覇者なら、マンゴーは甘みの女王だ。
ソイミルクとは全く違う甘さで酸味との橋渡しをしてくれる、レモンの友達だ。
ファーイーストバザールのパフェを食べる度に、この3種のジェラートがもつ意味合いを色々と考える。
あぁ、なんて難解なパフェだ。
美味し過ぎて、様々な妄想が膨らんで、脳は疲れる。
疲れたそばから、癒してくれる。
あぁ、なんて難解な、愛しいパフェなんだ。
上に乗っているのは、色鮮やかなザクロ、ピスタチオ、ミモザに見立てたオレンジと白ぶどうのクスクス。
赤、青緑、黄色。
信号かよ。
綺麗だな。
今年、色々なスイーツにミモザを見た。
流行りだろうか。
クスクス。
笑われているわけではない。
クスクス。
でも、変な名前だよね。
調べてみると…「世界最小のパスタ」らしい。
え?そうだったんだ!?!?
私はサラダなんかで時々クスクスを食べる機会があったから、知ったつもりでいた。
キヌアみたいなイメージだった。
あっぶな~!誰かとの会話で出てきたら、知ったかぶりするところだった!!!
今は一人孤独にPCをカタカタ打ち込んでいるだけだからね。
ちゃんと調べた。
ひとつ、パフェのおかげで頭が良くなった。
まあ、とはいえパスタ感はそんなになくて。
ポロポロっとしたドライフルーツや柔らかいクランブルみたいだ。
そして。
中層~下層にかけてがビックリ玉手箱。
「アボカド・レモンクリーム」「フルーツカクテル」「レモンのジュレ」。
ん?
待て。
気のせいだろうか。
ア、ア、アボカド!?!?
ちょうど最近、栄養学の勉強をしていて。
そういえばアボカドは確かに、フルーツの頁に書いてあった。
スーパーでも、野菜よりフルーツコーナー寄りに置いてることが多いね。
そっかー、お前はフルーツだったのかー!
でも分類がどうあれ、やっぱりパフェにアボカドなんて・・・。
うめぇ~~~!!!
申し訳程度の量ではない。
結構ガッツリ入っている。
アボカドを生かじりするよりはフンワリ優しい味わいになっているとはいえ、確かにあの、私の知っているアボカドの味がした。
でも悪目立ちはせず、ちょっと強めの個性を放ちながら、周りのみんなに仲良く馴染んでいる。
お前は、何なんだ。
カクテルやジュレとの境界はもう、よく分からない。
ゴロゴロと詰まった大粒のフルーツたちが、強い酸味を中和する。
「ジュレ」の文字を見て、ラストはシュッと軽めに終わるのかと思えば。
ムッチリと果肉感たっぷりのフルーツを、これ程までに最後まで楽しめたパフェは初めてかもしれない。
凄かった。
全体的には、もう容赦ない程に鋭い酸味が攻めてくる。
ジェラートや瑞々しいフルーツが甘く、酸味を包み溶かしていく。
酸っぱくて甘くて、やっぱり酸っぱくて。
強い個性が輝きながら、当然のように美味しいパフェ。
また今回も、その美味しさに心を穿たれた。
もう次のパフェが楽しみで堪らないよ。
ドリンクセットは、対象のドリンクが50円引き。
このお店でパフェを食べる人は、単品注文が多い気がするのだけれど、私はドリンク、付けちゃう。
だって、パフェの魅力が凄いから。
恍惚とした時間に酔いしれる時間が。
その美味しさを整理して、記憶に刻み込む時間が必要なんだもの。
**
昨日と今日、2日に渡って「ファーイーストバザール」という私の大好きなパフェについて語った。
素晴らしいパフェだから食べてね!
とは言わない。
私にとっての「ファーイーストバザール」は人によって違うから。
大好きなお店でも、忙しくて行くのを忘れてしまったり、わざわざ面倒だなと思うこともある。
それでもきっと、そのお店に行ったら「来て良かったな」と思える。
思い浮かんだお店は、ありますか?
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