神奈川カフェ探訪☆第9話カフェグレ〜バロック音楽と珈琲とチョコケーキと〜
夜勤3日間を利用しての神奈川カフェ巡り連載。
なんだよソレ~という方はこちらをどうぞ。
目次偏なので、12店程の美味しい写真が揃っております。
第9話は、こちら!
カフェ グレ
”バロック音楽を聴きながら”美味しい珈琲を飲めるよ!
をコンセプトに町田で人気なカフェ。
バロック音楽といえば、「バッハ」「ヘンデル」「ヴィヴァルディ」あたりが有名だろうか。
吹奏楽部の経験があってセンター試験の世界史98点だった過去の私は勉強したはずだけれど、すっかり忘れたので「バロック音楽 とは」を検索した。
結局よく分からなかったけれど、
・貴族社会で、バッハらのカツラは正装だった
・この時代に楽器による演奏が確立した
ということを学んだ。
この日は寒かった。
カフェ巡り1軒目の「珈琲舎ロッセ」で温まるはずだったのだけれど、このお店は入口開けっ放しなので寒かった。
更に注文した甘酒も冷たいものだったので、実はガクブル状態。
それで、慌てて2軒目として近くのカフェグレを探し当てたのだ。
店頭に置いてある看板のレトロな手描き感も期待できる。
ワクワクと、ガクブルと、2階に急ぐ。
階段を上ると、改めてお店の入り口な雰囲気があって、ちょっと感激した。
温かな店内。
優しい暖色系の明るさ。
大テーブルの上に飾られた花。
海外を思わせるような少しくすんだ白い壁。
そして、静かに流れる名物バロック音楽。
最高だ。
3日間の夜勤を終えた帰り道だった。
本来眠るはずの昼もずっとカフェ巡りに充てていたので、睡眠不足も甚だしい。寒さによる緊張が急速に溶け、唐突に眠気が襲う。
あぁ...バロック音楽が、心地良い......。
少しうつらうつらしながら席に座ると、店主のおじさんがメニューを持ってきてくれた。
チョコレートケーキと、琥珀の女王
チョコレートケーキは、ラム酒がわりと強め。
これは...止まらない。
ラム酒が滑らかなチョコレートの奥底にまで馴染んでいる。
理想の生チョコを、フォークでたっぷりとすくうような贅沢感。
そんな幸せに溺れそうになった。
ゆっくりと珈琲と合わせて食べたい気持ち...
に勝って、美味し過ぎてあっという間にペロリ。
思い返しただけで、口の中に優しいチョコレートとラム酒の味わいが広がってウットリとしてしまう。
「琥珀の女王」は、そのネーミングが中二病心に刺さるので、メニューにあるとつい注文してしまう。
最近だと、自由が丘の「カフェ・アンセーニュ・ダングル」でいただいた。
飲み進めても珈琲とクリームが混ざり合わず、いつまでも同じ比率で飲めるという。
なんとも不思議な飲み物だ。
ひたすらに上品で、その味わいも大好きだ。
黒の上に浮かぶ輝く白。
飲んでしまうのが勿体ない。
実は、このカフェグレも、その前に行った珈琲舎ロッセも、失礼ながら正直に言えば、お店のおじさんが少し気難しそうに見えて怖かった。
が、どちらもお店を出る頃にはそんな印象はすっかり消えていて。
常連さんとも気さくに話すし、初めてのお客さんである私にも優しい言葉をかけてくれる、温かな人たちだった。
時間が切り取られたような空間。
短かったのか長かったのか、曖昧な夢心地な時間。
バロック音楽を聴くと、あのカフェでの温かな時とラム酒の効いたチョコレートケーキの味が蘇るんだ。
神奈川カフェ探訪第9話。
おしまい
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