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今はただ、好きを叫ばせてくれ~和光ティーサロン~

時間。
その圧倒的な見えない力に、誰もが魅了されてきた。
あらゆるものを支配しようとする人間にとって、無慈悲に絶対的にただ進み続ける、決して支配下には置かれない”時間”というものは、どんなに許しがたいものだったか。
しかしそれは、誰の近くにもあるもので。
憎しみ、やるせなさ、畏怖、期待、親しみ、、、様々な感情をごちゃまぜに内包する。

”時間”というものは多くの人を惹きつける力だ。

そして形の無い”時間”を象徴するのが、時計である。
だからこそ時計は、様々なモチーフに使われ、愛されてきた。

ちょっと小難しく書いてみたけれど、「”時計”ってカッコよくね?」って話。
私は時計が、超好きだ。

私が世界で一番好きなゲームは「キングダムハーツ」というディズニーと手を組んだやつであり、一番好きな漫画は「パンドラハーツ」という不思議の国のアリスを世界観に取り入れたやつだ。
分かる人には伝わると思うけれど、どちらも時計が超絶似合う。

私は時計というデザインが、大好きだ。


一昨日、和光ティーサロンの新作が時計モチーフという情報を得た。
Twitterで。
公式HP見てもそんなの掲載されてないんだけど!?

それはとても好みドストライクで。
絶対行こうと心に固く誓った。

そして昨日、早速行った。

*****

和光ティーサロン
ミナルディーズ

これ、「ミニャルディーズ」の方が一般的な表記かなと思うのだけれど。
「可愛い」「上品」とかいう意味で、フランス料理の最後に出てくる小さいお菓子のこと...とまあ、そんなウンチクはおいといて。
とりあえず、和光ティーサロンでは「ミナルディーズ」って書いてた。
なんでだろうね?
細かいけれど、案外こういうところに作り手の想いが込められていたりするから、ちょっと気になる。

まあ知る術もないので、先に進もう。

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いや、もうね…。
好き。

・・・好き!!!!

語る人で在りたいのに、感動しすぎて言葉が出ないよ。

ひとつ、冷静に感動ポイントを挙げておこう。
秒針が、しっかり10時10分の少し前を指している。

時計屋に行けば分かるけれど、セイコーの時計は全て「10時8分42秒」を示す。他社も、多少の差はあれどほぼ同じ時刻。

これ、ちゃんとスイーツ皿に反映されてるよ!!
和光だもんね。
あぁ~...うん、

好き!!!!

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黄金の林檎を思わせる鮮やかなケーキは、見た目的にレモンケーキかなと思ったのだけれど。
口に含むと凄いトロピカル感!
パイナップルなのかマンゴーなのか、もし間違ってたら恥ずかしいから明言はしないけれど。
まぶしてあるのはココナッツ、だよね。

溢れんばかりのトロトロ感が、なだれ込んでくる。
楽しい、明るい爽やかな酸味が口の中に広がって。
心がパッと灯るのを感じる。

ブルーベリーのタルト。
プチっと弾ける瑞々しくて爽やかな果実の味わいが、甘さ控えめで上品なクリームにスッと溶け込む。
サクッとタルトが軽快に砕けるのと、滑らかなクリームがホゥっと消えるのとが丁度よいタイミングで、凄く自然!

あぁ、それにしてもこのタルトの軽さ…それでいて、クッキリとした存在感…。タルト好きには、堪らんよ。

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チーズケーキは、その小ささからは信じられないくらい濃厚で、爽やかで。
スプーンを運んだ瞬間、その味わいはパッと開く。
クリームの搾りも可愛いが過ぎない!?
この大きさで、どうやってるんだ。
器用過ぎる!!!天才かな!!!
ちょっとシェフ呼んできて!!!!

花型の可愛らしいビスケットは、タルトに比べるとややしっとりで、チーズクリームと一緒にホロリと崩れる。
その甘さも、チーズとの相性ばっちり。
ほんと、可愛いと美味しいが両立している。

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プチサイズのマドレーヌ。
王道の形なのに、小さいだけでどうしてこんなにも可愛いのでしょう!

キュッと甘みが凝縮しているのが分かる。
小さい分、マドレーヌの中でも大好きな、香ばしい焼き目の部分が多いんだよね。嬉しいやつ!!!

トリュフはさ、分かってたよ。
美味しいって。
和光のチョコ、大好きだもの。
でもさ、でもさ、なんでこう、想像を超えてくるかな~。

パリッと薄い層の下に潜むのは...まあチョコなんだけど、ギュウッと濃厚なガナッシュを予想したんだ。
すると、なんということでしょう。
お前はチョコムースか?と言いたくなる、フンワリ感。
それでいて、味も軽いかといえば全然!
容赦なく、濃い。

この重厚感と軽さの絶妙なバランスは何?
チープな言い方になるけれど、

ヤバイ。
凄い。

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王道のシュークリームなのだけれど、とびきり嬉しいポイントをついてくるなあ。

バニラビーンズ、たっぷり見えるもんね。
もちろん、味わいにもハッキリと出ていて、カスタードの理想。
もったり重いのに、でも味わいは軽やかで。これが下までたっぷりと詰まってる。見えるところだけ、なんて裏切りは微塵も無い。

シュー生地の甘さもしっかりと感じられる。
細部にまで妥協が無い。

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ショートケーキも、王道中の王道。
で、流石の和光だ。
クリームの美味しさが凄まじい。

最近和光でやたらと力を注いでるパフェにもクリームって必須だものね。
技術が向上しているのでしょう。
あるいは昔から変わらずの美味しさなのかもしれないけれど。

フワッとした軽さ。
そして甘いけれどそれは砂糖たっぷりの甘さとは違って、生乳由来の旨みが舌から伝わるような、ナチュラルな甘さ。

それは苺のパッと明るい甘酸っぱさを引き立てる。

モンブランも、王道タイプ...かと思いきや、なんだこれ!?
ねっとりと濃厚で、あまりの味の濃さに驚いた。
グルグル巻いてる細い輪郭を想像したのだけれど、それは完全にまとまりあるペーストで。
頭の中は栗。栗。栗。
ほっくり濃厚な栗に支配される。

それは例えば、栗きんとんを食べているような錯覚。
洋菓子?和菓子?
そんな境界線が見えなくなってくる。

衝撃的だった。

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そしてこれ、実は「周りの数字と中央にあるWAKOの名前が入ったチップ以外全て食べられます」とのこと。

つまり。
秒針と歯車は、食べられる!

チョコで作られているのだ。

途中でポリポリ食べるのもアリなのだけれど、チョコレートに対して特別の思い入れがある人は最後に残しておくのが良い気がする。

口いっぱいに美味しいチョコの余韻を残せるので、それは幸せ極まりない。

**

時計が好きだ。
スイーツが好きだ。
芸術が好きだ。
カフェ巡りが好きだ。
芸術的で美味しいスイーツを気持ちの良い接客で提供してくれる和光ティーサロンが好きだ。

たくさんの好きが折り重なり、それはもう...

好きだ!!!!

今日語りたかったのは、本当にそれだけ。
私の、”好き”という気持ち、ただそれだけ。

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