2杯目のススメ~カフェ・ヴォルール・ドゥ・フルール~
「2杯目は+400円です」なんて書かれたお店って結構ある。
でも、これ活用するのって常連さんがほとんどじゃない?
メニューって注文したらすぐに下げられて他にどんなものがあるかよく分からないし。
会計の紙とか机に置かれて、なんか追加注文とか悪いかなって思っちゃうし。
でも、実はあんまり気にする必要はないのかもしれない。
店員さんに「メニューもう一度見せて下さい」とそう言うだけで、私は新たな美味しいが手に入るし、お店としてはまあ利益率は下がるとはいえ売上自体は高くなるんだから。これぞ"ウィンウィンの関係”とかいうやつだ。
初めて訪れた喫茶店で、そのあまりの美味しさに思わず2杯目を注文したお店がある。
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カフェ・ヴォルール・ドゥ・フルール
カフェ聖地のひとつとも言える街下北沢。
その中で「下北沢 喫茶店」と検索すると、「トロワ・シャンブル」が圧倒的つよつよ店になっていると思う。
私もかつて結構行っていたのだけれど、画像が見つからないってことは大分ご無沙汰なんだなあ。また行きたい。
それはさておき。
ちょっと開拓してみようかなと思ったのか、
いや確か、検索したらすぐ近くにわりと人気のお店があったからだ。
初めての喫茶店に入ってみた。
晩御飯前だったので、スイーツは泣く泣く我慢。
おっ、おおぅ...なんか、目の前に大きな写真がある凄い席に座っちゃった。
微妙に緊張する。
目の前にコーヒー豆がある席の方が落ち着いたかなあ...なんてチラリと横を見やる。
注文。
私は本格純喫茶やホテルカフェが好きで結構巡っているから感覚が狂っているのかもしれないけれど。
一杯1,000円は、休憩がてらフラリと入った方にはちょっとビビるお値段かも。だからお財布が寂しい時にお初のお店は少し怖かったりする。
ジャヴァ・チョコ
...!?!?
最初の一口は、ちょっとドキドキしながら丁寧に、クイッとほんの少し口に含む程度だった。それでも、パァっと華やかに広がった。
白い花のように上品で、赤い果実のように鮮やかな、上質なチョコレートの味わい。
それはBean to Bar とかそういう拘りのチョコタブレットを食べた時のような感覚。タブレットがコーヒーにその姿を変えて、口の中にさらさらと流れ込んでゆくような。
濃い。恋。濃い。
とても濃いのに重たさは微塵も無くて。
尊い。
ただひたすらに、そう思った。
尊い。
もう一杯飲みたいなと思った。
思った時には、もうメニューを再び受け取っていた。
ウィンナ
上質な甘いなめらかクリームから滲みだす苦い珈琲。
甘いと苦いのコラボレーション、ハーモニー。
それらは完全には混ざり合わず、だからこその良さを引っ張り支え合う相性の良さを感じる。
珈琲は豆の美味しさを感じられるストレートで注文することが多いのだけれど。甘いのが欲しい時にはチョコ系かあるいはウィンナーコーヒーを注文することが多い。
チェーン店なんかで注文すると、わりとこんな感じ。
こちらはルノアール。
ザ・ホイップ!って感じのが上に乗っている。
これも好きなんだけどね。
珈琲のかかったホイップクリームが美味しくて。
アイスに珈琲をかけるアフォガートに近い感覚かも。
専門店のは、珈琲ミルクの泡、みたいなイメージで、コーヒーとの相性がより深く感じられる気がする。
チェーンと専門店みたいな分け方をしてしまったけれど、一概にそうとは言えなくて、例えば椿屋珈琲はその間くらいをいってて、美味しい。
そして喫茶店というやつは、
やっぱりカップがどうしようもなく可愛いんだよねえ!
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喫茶店でおかわりを注文したことなんてないよ!
そんな人は、美味しいなと思ったお店で是非、やってみてはいかがでしょう。
それだけで少し、大人になったような、ふわふわドキドキする体験が得られる、かも。
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