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忙しさに甘んじている

今の仕事は好きだ。
うん、それは嘘じゃない。

「夢が叶って良かったね」
全くその通りだ
「楽しいでしょ?」
おう、楽しいぜよ

でもだからって、この先の人生も「今」の地続きが正しいと思わなければならないのだろうか。
それを変えたら、「今」は間違いだったことになるんだろうか。


忙しいって、怖い。安心するから。

メールを返して資料を作ってデータを集めて依頼を処理して計画と在庫を確認して打ち合わせのセッティングしてオペレーションを検討して時々簡単なミスをして謝って企画を検討して試算して頭を抱えて要因の仮説を立てて作った資料の配信をしてトラブルに慌てて各所に連絡したら結局勘違いで誰が悪かったのか問題に発展する前に改善策を提示して……。

あぁ、一段落したから休憩するか〜なんて暇、微塵も無くて。色々なことが思い通りに出来ない無力感もあるけれど、一方で結構バリバリOLしてるんじゃない?という無敵感も確かにあるのだ。

会社を出た瞬間、フッと表情が消えるのが分かる。家に向かいながら涙が出てきた時には、自分のことなのに結構びびった。


今の仕事は好きだ。
うん、それは嘘じゃない。

再確認。

帰って、部屋の散らかりように絶望して。21時過ぎにコンビニで買ったお弁当を食べて、明日の仕事で間に合わない資料作らなきゃとか片付けしなきゃとか思うのに全然立ち上がれなくて。やっとこさパソコンを開いてみたところで睡魔が限界でそのまま寝落ちして。

朝の3時には目覚ましをかけている。それでも30分1時間と起きられない日が増えてくる。丸ノ内線で銀座から新宿に行こうとしただけなのに、3時間経っていた。霞ヶ関から銀座に向かっていた。逆走。え、これって往復するタイプの電車だっけ?常に眠い。横になったら秒で寝れる。

ギリギリまで寝ていたい。あぁ、でも起きなきゃ。
だって私には仕事以外でもやりたいことが沢山あるんだ。7時くらいには家を出る。今日もまた21時過ぎだろうか。早く起きなきゃ、自分の時間が塗り潰される。

薬を飲んでいるのに、生理が2週間で来た。と思ったら1日で終わった。不正出血だったかも。そういえば母は私の歳にはとっくに癌になっている。大丈夫かな、でも病院に行く気にまではなれない。時間ないし。今の生活で、どうしたって50歳まで生きられる気はしていない。あれ、もうとっくに折り返し過ぎてるじゃん。20年で、何が出来る?読みたい本が沢山ある。行きたい場所が沢山ある。

タイムリミットを考えたら、ゾッとした。
リアルな数字になってきた。

そうまでして、私はなんで働いてるんだっけ。お金を稼いで生活するため?いいや、私の場合は今に困窮しているわけではない。休憩時間も含めると大体3時間は毎日サビ残なわけで、普通にもっと稼げる仕事はある。ブラックではない結構ちゃんとした会社だけれど、私の親戚家族や友人たちと比較してしまえば、最も長時間労働低賃金だ。

何やってんだよ、
冷静に今の環境を見つめてみると、今の仕事をずっと続けていくことは本当に馬鹿だと思う。

それでもさ、それでも。
ちゃんと好きで、楽しいと思えることもあって、少なくとも忙しいということに甘んじていられて。

手放し難いっていうのも本音だ。
擦り切れるまで頑張るのも、ひとつの選択かなあ、なんて思ってしまう。

鬱、というには私はかなり元気に活動的な生き方をしているけれど、それでも少しだけ、今と未来がしんどい。


ほらほら、朝カフェも平常運転以上に充実してる。
仕事をしつつも精一杯死守した朝時間。
今回は写真のみにするけれど、
この至福、伝わるだろうか。伝われ。

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