見出し画像

フラリと引き寄せられたお店で王様の時間を生きた~かきごおらん~

「あれ、こんな店できてたんだ」
気になって覗いてみたお店が5,000円前後もするパフェのお店だったら、果たして「美味しそうじゃん」と気軽に入るだろうか。

......入った。
いや我ながら馬鹿だなと思うのだけれど。
小銭?ナニソレ知らな~い、みたいなお金持ちではないのだけれど。
何を思ったのだろうか、入った。

多分、オープニング記念でお得ですよ的な話を聞いて、それが無ければ二度と入れないと思ったのと、琴線を鷲掴みにしてくるようなとんでもない名を冠するメニューがいくつかあったからだと思う。
「アダムとイブは我慢できない」とか「桃太郎も嫉妬した芳醇ヘッド」とか。なにそれ好き!!!

画像1

かきごおらん。
大阪のお店らしいのだけれど、新たに銀座シックスにオープンしていた。

水を凍らせた氷は削らない。
だから「かきごおらん」。
どうやらフルーツそのものを削っているらしい。
だからこその高級さ。美味しさ。
込められた想いは、不思議なロゴの中に詰まっている。

5,000円前後のぶっ壊れた価格帯でメニューがわりと豊富ってズルい。
”ぶっ壊れた”というけれど、高級フルーツ系のパフェには案外そういうのもあるみたい。
私はパティシエが技巧を凝らして作り上げるような芸術系パフェの方を好んで食べていて、ああいうのは3,000円台、高くて4,000円台かなというところ。
5,000円、かあ~~~。

他にも気になるメニューは色々あったけれど、人気1位でオープニング割引も適用されているメロンパフェを選んだ。

カウンターから、マスクメロンの最高峰・静岡クラウンメロンの塊が削られていくのが見えた。
ワクワク。

王様のひと時を過ごしてみませんか?

画像2

謎の蛍光色BOXに入って提供される。
ヤバ。

これに何の意味があるのか分からないけれど、なんか、上がるよね。
演出のひとつ、かな。
あとは”香り”という視点は大きいかも。

BOX蓋を取った瞬間に鼻をくすぐるメロンの香りが凄すぎた。

画像3

そうか、これが王の食事か。

お高いお値段のために脳が「これは美味し過ぎるのだぞよ」と囁きかけてくるのか、メロンの漂い過ぎる至福の香りに酔いしれたのか判断できないけれど、めちゃくちゃ高揚した夢心地だった。
メロン王国に飛んでしまったかのようだった。

画像4

乗っているフレッシュのメロンは、ちょっと意味が分からない程柔らかい。
”熟して食べ頃~♪”の次元を超えていそうなのだけれど、それは高品質な高級メロンであるが故なのか。
フワフワのたっぷりなクリームも、シャリシャリの氷も。
全てがメロンだった。

ゴテゴテにメロンを飾ったメロンよりもずっとシンプルな見た目なのに、ダイレクトに全身にメロンが染み渡るかき氷。

途中で練乳を足したりしてもOKだし、それも美味しさのひとつなのだけれど。でも私はやっぱり、ひたすらにこのメロンの美味しさのみに浸っていたいなと思った。

氷じゃないからだろうか。
キ~ンと響く感じも無くて、冷静に真っ直ぐ、メロンの旨みと向き合えた気がする。

画像5

オープニング記念だからだろうか。
ミックスジュース「まざっとらん」も付いてきた。

画像6

自分でフリフリするやつ。
意外と勢いよく振る必要があって苦戦していると、店員さんがパフェスプーンをくれた。
長いスプーンでまぜまぜ...こっちの方が楽ではあるね。

画像7

お、ちょっと混ざってきたかな。

バナナやパイン、マンゴーなどの南国フルーツがたっぷりのミルクに溶け込んで。甘くて、でもゴクゴク飲めちゃう、魅惑的な甘さの化身だった。

ところで、いかにも「これは新感覚!」みたいな感じなのに申し訳ない気もするけれど、これは初めてじゃない。
猿田彦珈琲でも、これのシリーズやってるよね。

画像8

今後、ちょっと流行っていくのだろうか。


ところで最初、5,000円と書いたのだけれど。
メロン氷のオープニング価格、1,000円引き。
オープニング価格、全品1,000円引き。
ダブルでかかって2,000円引きだった。
大丈夫?合ってるよね???

5,000円だと思ったものが3,000円。
なんだ、ハイパー安いじゃん。

......3,000円は、普通に高い。
ああこの金銭感覚の麻痺は、怖いな。


まあいいや。
3,000円で私はひと時、王様になれた。

たまには、偶然通りかかった謎の高価格なお店に入ってみるのもいいかもね。...なんていうと、ぼったくりにあったりもしそうだから、それは気を付けよう。

メロン万歳!!!

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?