希望的観測に耳を傾けていないか

人はなかなかどうして、
自分に都合のいい言葉ばかりに耳を向け、
都合の悪い言葉には耳をふさぎがちな傾向があります。
(心理学ではこれを「確証バイアス」といいます。一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。)


今日は、私たちが何か判断に迷った時、
耳を傾ける先。

"それ、実際に経験した人の声ですか？"
というのをテーマに書いてみたいと思います。


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では突然ですが、ここで1つ質問をしてみたいと思います。

あなたはずっと欲しかったアイテムを、
とあるオンラインショップで発見しました。
(何でもいいのでイメージしてみてください)

しかも、今ならかなり安い！
あなたは喉から手が出て購入ボタンをすぐにでも押そうとしてしまいそうなそんな気持ちを抑え、購入者たちのレビューに目を通します。

総合レビュー ★★★★(3.8)
Aさん: ★★★★★ (5.0) 待ってた！
ずっと探していたものがようやく見つかりました。早速注文しました！ここの商品はいつも早く届いて状態も良いので信頼できます。今からとても楽しみです！
Bさん: ★★★ (3.0) 問題ない
注文してすぐ届きました。使用してみましたが、特に問題はありません。もうしばらく使ってみたいと思います。
Cさん: ★★ (2.0) うーん。
わたしにはちょっと合わなかったみたいです。結構期待してたからちょっと残念。
Dさん: ★★★★ (4.0) 届きました〜
まだ使用できていませんが、状態は良好でした！使う日が待ち遠しい！レビューでもらえるオマケも可愛かったです。
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さて。
どのように感じたでしょう？

あなたならこのレビューを見て、購入を決めるでしょうか。

状況にもよるでしょうが、まぁ問題はなさそうだし、何より安いし、買ってみてとりあえず試してみようかなという気持ちになるでしょうか。

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もし私だったら。

よほど必要に迫られていなければこの情報だけでは買わないかもしれません。


心理学を学んだから というより、もはやこれは私のモットーみたいなもんですが、

もしも判断に迷ったときは、以下のことを気をつけるようにしています。

「経験した人の言葉に耳を傾ける」

できれば理由も「なんとなく」ではなくて
自身でなんらか考えた上で経験を済ませた人。


読みながら気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
上のレビューの例で "経験した人" というのは、BさんとCさんですね。
注文だけではなく"実際に使用した感想"を書いています。

あとは、身の回りの友人などで同じものを使用した経験がある人から声を聞いてみるのもいいかもしれません。

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話を戻しますが、
人が何か判断に迷ったとき、
もともと人間は甘い言葉や自分に都合のいい"耳を貸したくなる言葉"はすんなり受け入れがちな生き物です。

そういった言葉を信じたくなってしまう瞬間というのは
何も先のような買い物のシーンだけではなく、もっと大きな人生の決断のシーンであったりすることもあります。

例えば

大きな額のお金が必要な判断
パートナーとの未来
進路、転職
海外移住　などなど…

反対されることもあれば、
応援されることもあるでしょう。

そういったとき、私は経験した人の話を参考にしているのです。


もしこの先海外に行きたい！となったとしたら。
今まで海外に行ったことのない人からではなく、一度でも海外で生活した経験のある人の話を私は参考にするでしょう。

なぜなら
"耳を貸したくなる言葉"というのは、
相手や自分の"希望的観測"の上で、
「そのほうがいいに決まってる」
と言いたい(思いたい)言葉である可能性があるからです。

(仮に「海外なんてやめたほうがいい、日本が1番だ！」という人がもしいたとして、やはり経験者か否かで参考にするかどうか考えます)


"希望的観測"の上で出た言葉に責任を持ってくれる人は、そう多くありません。

言うは易し、行うは難し。
結局決めるのは自分なのです。


もちろん、なにごとも経験がすべてだ、とも思いません。
あくまで判断基準ですね。

とりあえず、判断するときは
「人は都合のいい言葉ばかり受け入れがちだから気をつけなきゃな」
「これは事実か、それとも希望的観測か」
という意識は持っておくと良いのかな、
というお話でした。

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近頃、色々な方から子育てや生き方についての相談を受ける機会が多くなってきました。

みんな悩みながら生きてるんだよなぁ
と、噛みしめつつ

きちんと相手に責任を持って言葉をかけられるように
今後もしっかり勉強し続けていきたいな、と思う今日この頃です。

ここまでお読みいただきありがとうございました☕️


おわり。