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オヤニラミ ちょぼ先生の自己流おさかな図鑑 vol.49

 眼のような形をした目立つ斑紋が親を睨む子を連想させるためその名がついた「オヤニラミ」のご紹介です。

・標準和名 
 オヤニラミ

・漢字
 親睨

・学名
 Coreoperca kawamebari

・分類(仲間分け)
 スズキ目スズキ亜目ケツギョ科オヤニラミ属

・大きさ
 体長15cm程度にまで成長する。体側に褐色の横縞模様がある。
 鰓蓋(エラ)の上部に眼のような形をした目立つ斑紋があるのが特徴的。 
 やや体高がありずんぐりとしている。
 普通サイズのマスクくらいの大きさ。

・生息地(レア度)
 水の澄んだ流れの緩やかな河川の中下流域。比較的小さな支流部や小川・用水路に生息。水の澄んだところという記載が図鑑には多いが、濁った河川の淵でのガサガサでも採れるので濁りの耐性はあるのかもしれない。
 淀川水系保津川・由良川以西の本州、四国北部、九州北部。
 限られた場所にしか生息していないのと知名度もかなり低い。
 レア度は、元ヴェルディ川崎のペレイラくらいである。

・ちょぼ's コメント
 鰓(エラ)付近にある眼のような目立つ斑紋が「親を睨む子を思わせるため」オヤニラミという和名になったとされる。この斑紋からそこまでの連想をするということは、命名者は子供との反りが合わなかったのだろうと考えさせられる笑。
オヤニラミの見た目からは、日本産淡水魚の感じがしない。ティラピアなどのカワスズメ科の魚類に似ていて、東南アジアチックな雰囲気を醸し出していると思うのは私ぐらいだろうか?
 食性は、割りと獰猛な肉食魚である。水生昆虫や水辺の昆虫、小魚を捕食する。オスもメスも縄張り行動を示す。
水槽内で複数のオヤニラミを飼育すると、その縄張りがはっきりと可視化できておもしろい。観賞魚として非常に人気が高い。まぁ一般の人はあんまり知らない魚だから、マニアの間での話ではあるが。けっこう高値が付いている。大きい個体(体長10〜15cmくらい)で、3500円くらいである。いやぁなかなかの高級魚である。個人的に今もっとも飼育したい魚である。
ただし、個体数がかなり減っている。絶滅危惧IB類として保護対象であるが、東京都多摩川水系、滋賀県、愛知県などの国内移入種として問題視されているところもある。日本の淡水魚がいつまでも見られるような環境をつくっていかないとなとしみじみ思う。
 オヤニラミの食味のデータがほとんどないため美味しいのかどうかは全くの不明である。ケツギョは中国では高級食材なので美味しいのかもしれないね。

※画像はweb魚図鑑から引用


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