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春夏秋冬のはなし

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‪(*´◒`*).。o○春夏秋冬をテーマにした小説
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#冬

十二月に見つけたビー玉

十二月に見つけたビー玉

「今年もお世話になりました、コーちゃん」

 だらりと頭を下げて葵が言う。

「こちらこそお世話になりました、葵」

 僕もそれに倣う。ふわふわしたものが増えた部屋で、二人して立って頭を下げあう光景というものは、端から見たら滑稽な気がしてすぐに頭を上げた。
 葵は鼻声だ。僕の健康管理にうるさいわりに年に五回は風邪を引く葵は、今年も例に漏れず鼻をすすりながらの年末を迎えている。

「来年はどんな年に

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小説『冬の記憶』

 一月のコーヒーショップは暖かったけれど、いつまでもいるわけにもいかない。
 多少寒くても、家に帰ればぐうたらな君を見れるし、ぐうたらな僕でいられる。そう思うと、すぐにでも帰ろうかと思う毎日だった。
 歩いて数分もしない家に、帰ろうかと提案したら帰ろうかと返事が来た。
 外気は冷えて、澄んでいた。不純なもののない空気。
「雪のにおいがする」
 コーヒーショップを出たところでそう言った僕に「ほんとだ

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