自己紹介をインタラクティブにすればもっと意味のある時間になる
自己紹介をする理由
自己紹介といえば、ひとりずつ自分のことを話して、それを人数分続ける、というのが一般的なやり方です。オンラインオフライン問わず、イベントでもほとんどの場でこういった自己紹介がおこなわれています。
自己紹介によってお互いの素性が分かり、それが安心感につながったり、その後の会話のネタにもなる。初対面の人がいる場では、交流によって人がつながる可能性を高める手法として自己紹介は欠かせません。
しかし、だからといってこのような自己紹介がベストであるわけではありません。ちょっとした工夫で、自己紹介の時間をよりよいものにすることができます。
一方通行な自己紹介
ふつうの自己紹介の時間は一方通行なかたちをとります。ダイアローグ(対話)ではなくモノローグ(ひとり語り)の連続です。
そうした一方通行だと、話し手はちゃんと受け取ってもらえているか不安になりますし、聞き手は他の人の話を聞いているあいだに退屈しやすい。
特にオンラインイベントでは自己紹介がただただ続く時間というのはアイスブレイクの効果があまりないと感じています。ファシリテーターとしては、せっかく時間を使うなら自己紹介の時間をアイスブレイクとしても効果的なものにしたいものです。
一方通行でモノローグな自己紹介の時間をもっと面白くして効果も高めるには、インタラクティブにするのが一番。
その方法は「自己紹介インタビュー」といいます。わたしが勝手に名付けた手法です。
インタラクティブな自己紹介
自己紹介インタビューは自己紹介とインタビューをセットで行うものです。
議論メシという毎月15回ほどオンラインイベントを開催しているコミュニティでは、毎回のイベントでこの自己紹介インタビューを行っています。それは、相互理解やアイスブレイクに効果的だからです。
Zoomを使ったオンラインイベントの場合、流れはこんな感じ。
① ブレイクアウトセッションで4人に分割
②1人目が1分間で自己紹介&聞き手の3人は傾聴する
③聞き手の3人が2分間インタビュー(質問)をする
④1人目が2人目を指名する
⑤同様に②~④を繰り返す
⑥12分(3分×4人)でブレイクアウトセッション終了
実際のイベントでは、ブレイクアウトセッションのまえに画面共有で以下のスライドを表示して説明しています。
自己紹介インタビューの効果
自己紹介インタビューがふつうの自己紹介よりも良いところは以下のようにまとめられます。
・より深い相互理解ができ、関係性の足場ができる
・質問によって相手から関心を向けられていると実感でき安心する
・ダイアローグ(対話)のモードになって交流しやすくなる
・質問することに対する心理的なハードルが下がって質問が出やすくなる
・ふつうの自己紹介より楽しいのでアイスブレイクの効果がある
ふつうの自己紹介のあとにインタビューの時間を挟むだけ。そのちょっとした工夫が大きな効果を生み、その効果がイベント全体の成功にもつながります。
ぜひ皆さんのオンラインイベントでも自己紹介インタビューを取り入れてみてください!
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