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たくさんのスキをいただいたnote集

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黒田悠介のnoteのなかからスキの数が多いものを集めました。
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信用と信頼の微妙な違い ~ 個の時代とコミュニティの時代に必要な観点として ~

信用と信頼。似ているので混同されがちですが、実はいくつかの真逆の性質をもつ言葉です。 フリーランスをしていたり、コミュニティデザインをしながら人まみれになっていたりすると、これらの言葉について様々な経験を通じて敏感になっていきます。 英語では信用はcredit、信頼はtrustですね。こうみるとあんまり似ていないので、なるほど違いがありそうな気がしてきます。 さらに、これらの言葉の使われ方を思い起こすと、その違いがより鮮明になってきます。 双方向か単方向か例えば「信頼

「主役の移り変わり」がコミュニティ成長のカギ。データ分析で明らかに!

2024年3月から本格始動するコミューンコミュニティラボ。コミュニティの現在地をリサーチし未来像を描いて発信していきます(プレスリリース)。今回は始動前にちょっとお伝えしたい研究成果が出たのでnoteのカタチでお届け!コミュニティの面白さや可能性を感じながらお読みいただけたら嬉しいです。 熱量の維持でコミュニティは成長するコミュニティを立ち上げること自体はそこまで難しくありません。誰かが宣言したりツールを使ってコミュニケーションの場を用意すれば一応スタート地点に立つことがで

38歳フリーランスが8年ぶりに会社員に戻ることに決めた理由はマーブルチョコ

そんなことを拙著『ライフピボット』でも書きました。そんな著者自身にとっても、今回のライフピボット(人生の転換)は驚きでした。一生のうちに何度もないこの感覚とそのいきさつを残しておこうと思い、徒然と書き始めています。 わたしなりの思考を言語化することで、これからピボットする人の役に立つ文章になれば嬉しいです。また、そうならなくても38歳のフリーランスのドキュメンタリーとして読んでみてください! 黒田、フリーランスやめるってよまず明言しなくちゃいけないのは、わたしが3月からフ

「何者かになりたい」について ~ 指向性劣等感と拡散性劣等感 ~

前職でキャリアコンサルタントをしていたときから「何者かになりたい」という言葉を何度となく聞いてきた。 何者かになりたいと思ったことのない私は共感できずに「そういうふうに思う人もいるんだな」と流して生きてきた。 でも、以前にも増して、何者かになりたいワナビーなことばを聞くようになり、そろそろちゃんと向き合ってみようと思ってこの文章を書き始めた。 なぜ、何者かになりたいのか?書きながら自分なりに考えて、それから色んな人と話をしてみたいと思う。だから、的はずれな部分は指摘して

フリーランスにとってのマーケティング的な思考の罠

フリーランス8年目になって自覚しているのが、「今の自分が評価されやすいゾーン」を無意識に探しちゃうクセがあること。 マーケティングとしては正しいから仕事はうまくいくっちゃいくんですが、そういうコンフォートゾーンの内側に留まり続けると変化しないし飽きちゃうし、人の繋がりも閉じていきやすい。 ときおり、そういうマーケティング的発想を手放して「今の自分では評価されないゾーン」「初心者や初学者になれるゾーン」に身を置いて遊んだり実験したりしないと、自分の可塑性や身軽さが失われてい

「この人とは5年後に一緒に仕事をするかもしれない」という妄想の効果

毎日のアポイントはyentaやbosyuでのマッチング、サイトからの問い合わせ、人からの紹介で埋まっていくのですが、どんな人に会うかは事前にあまり絞り込まないようにしています。 そのおかげで多種多様な方に会えています。そんな話をあるイベントのゲストとして話したあとに、参加者の一人からこんな質問を向けられたことがありました。 「会っても何にもならない人っていないんですか?」 そういうふうに考えたこともなかったなと思って興味深かったのを覚えています。 オンラインでもオフラ

コミュニティ運営タスクリストを公開します!自由にご利用ください。

コミュニティの運営は手間がかかります。だからこそ、コミュニティマネージャーやコミュニティオーナーと呼ばれる人たちは、タスクリスト化しておいてそれを根気強く続ける必要があります。 コミュニティの目的やフェーズによってタスクリストは変わりますが、最低限これだけやっておけば少なくともコミュニティとして成立する、という「コミュニティ運営の最大公約数」みたいなものをご紹介したいと思います。 どれも、議論メシというコミュニティを2年9ヶ月やってきた実績に基づいているので、効果は実証済

イベントがコミュニティになるとき

オンラインイベントもオンラインコミュニティも活況です。わたしたちはソーシャルアニマルなので、物理的なディスタンシングには耐えられても社会的なディスタンシングには耐えられないのが理由かもしれません。 よく見てみると、コミュニティがイベントを開催したり、イベントがコミュニティ化していたりします。そして、さらにSNSでのやり取りを見ていると、両者が混同されていることもあることに気がつきます。 では、「イベント」と「コミュニティ」はそもそもどんな違いがあるのでしょうか?このあたり

自己紹介をインタラクティブにすればもっと意味のある時間になる

自己紹介をする理由自己紹介といえば、ひとりずつ自分のことを話して、それを人数分続ける、というのが一般的なやり方です。オンラインオフライン問わず、イベントでもほとんどの場でこういった自己紹介がおこなわれています。 自己紹介によってお互いの素性が分かり、それが安心感につながったり、その後の会話のネタにもなる。初対面の人がいる場では、交流によって人がつながる可能性を高める手法として自己紹介は欠かせません。 しかし、だからといってこのような自己紹介がベストであるわけではありません

ZoomやRemoでできなくてSpatialChatでできること

さらに自由な雑談を生むビデオツール「SpatialChat」以前、Remoというビデオチャットサービスをnoteの記事でご紹介したところ大きな反響がありました。大人数集まるとZoomで自由な雑談が生まれなくなってしまう問題を、Remoが鮮やかに解決してくれたからだと思います。 今ではRemoを利用する人が増えてきました。少しずつアップデートもあり、これからどんどんツールとして良いものになっていくでしょう。 しかし、こんな声もありました。RemoをRemoたらしめている、テ

「わたしの生き残り」は「私たちの生き残り」ができなければ失敗する。

「意志表明」か「べき論」かこういうときだからこそ学び、成長し、進化しなければならない、みたいな鼻息荒めの投稿をよく見かけるようになりました。 成長するぞ、という個人の「意志表明」なら良いんだけど、誰もがそうすべきだ、という「べき論」になってしまうのは避けたい。「べき論」には必ず見放される人がいるから。 たしかにafterコロナやwithコロナの時代に適応するには相応の成長が必要かもしれません。それはきっと当たってる。 でも、誰もが成長しなければ生き残れない、というのは相

ZoomでできなくてRemoでできること(参考noteリンク追加)

2020/04/15 追記:記事の最後にRemo関連のnoteをまとめておきました。このnoteからRemoについて読んでおくべき日本語記事に飛んでいけるようにしていきます。 2020/04/25 追記:Remoよりもさらに雑談に向いていそうなSpachialChatというサービスについてnote記事にしたので、こちらの合わせて読んでみてください! 雑談を生むビデオツール「Remo」日本だとまだあまり紹介されていないですが、Remoという面白いオンラインビデオツールがあり

「doの価値」と「beの価値」

「スキルを高めよ!」というメッセージがいたるところに溢れています。広告や書籍はもちろん、会社にいるときにも「評価」というモノサシがストレッチを求めてくる。 そうやってできること(行為)によって見出される価値を「doの価値」と呼んでみる。すると、なにかしているわけじゃなくても、そこにいること(存在)によって見出される価値もありそうな気がしてきます。 これを「beの価値」と呼んでみましょう。 「beの肩書き」に影響を受けた考え方ちなみに、この考え方は「beの肩書き」で知られ

多様な人に会うために使っているサービス3選&使いこなしのコツ

ディスカッションパートナーやコミュニティデザイナーという仕事柄、いろんな人に会って対話をする、「人まみれ」の日々を送っています。 そうして多様な人たちに会い続けてこれたのは、いくつかの工夫のおかげです。今回はそのなかでも、再現性のたかい「サービスの使い方」という観点で書いてみます。 ① yenta かれこれ3年間くらい使っているかも。yentaを通じて400人くらいとお会いしました。いわゆるマッチングアプリですが、yentaの特徴はその「曖昧さ」と「質の高さ」です。