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特別支援学校教員として気を付けていること

私にはわずか2年弱の教職経験しかない。

ここで語る意見や価値観は、一つの参考程度に捉えてもらいたいと思う。

①スタートは子どものことを知ろうとすること

 特別支援学校では、一人一人の子どもたちに焦点を当てる。
 
 通知表は数値ではなく、全て記述式である。

 基本的に、一人一人異なる目標を、一人一人の実態に応じて考え、

 そのあらわれを面談で保護者に伝えていくのだ。
 
 授業も、個人や集団に応じたものになる。

 教科書もあるが、使う場合もあれば使わない場合もある。

 実態が分かって、はじめて目標や学習内容、教材、支援が決まってくると、自分は考えている。

個別・小集団の授業形態になりやすい国語・算数(数学)・自立活動では、

何が好きなのか、どんな方法でモチベーションがあがるのか、
認知能力はどの程度か、どんなコミュニケーション手段が適しているか、
こだわりの有無や程度、手指の巧緻性 等

このような観点で実態把握を行ってから、授業づくりに入ることが多い。

実態に合っている授業であればあるほど、子ども達は伸びていく。

②Team Teachingでは、I'm OK, You're OK. の視点を

 これは、現任校の前副校長が話してくれた言葉である。

 特別支援学校は、多くの授業がTTである。

 人間なので、合う合わないは当然あるが、そこに囚われてしまうと、

 より良い授業を作ることは難しくなってしまう。

 幸か不幸か、教員同士の関係性が授業にも影響していくのである。

 I'm OKとは、自分の意見を大切にしていくこと
   You' re OKとは、相手の意見を聞き、受け入れていくこと

 I'm not OK. You're OK. は、自分の意見が言えず、周りに流されている状態
   I'm OK. You're not OK.は、自分の意見は正しいと思ったりそれを人に押し付けたりする状態

 自分は初任の頃、自信がないことから自分の意見が言えなかった。
 
 その言葉を聞いてから、伝え方を考えながら相手に自分の意見を開示するようになった。

 ほんの少しだけ、より良い授業が作れている感覚を得た。

 この前の3月に定年退職をした副校長には、とても感謝している。


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