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光輝く街をきみと歩く

田舎町というほどの田舎ではないけれど、都会というほどでもない街に、ぼくたちは住んでいる。
デートをしていると同級生に出会ってひやかされたりする。手をつないでいたりしたら、それは大変だ。
ぼくは自分の度胸が試されている気がして、意を決してきみの手を握った。
きみは微笑んだ。
「今日は、街がいつもより、きれいに見える」
ぼくは顔を上げた。夕日に照らされた街は、光り輝いていた。それはきっと、気のせいだ。だけど、きみも同じ街を見ているに違いない。

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