知らなかったあなたを、見つける

私、知らなかった、あなたのこと。
そういうことがよくある。

うん、あなたの、こと。

私、知らなかった、息子のこと。
自分の子なのに。

そういうこともよくあった。

10歳ころの、息子の話。

息子と友達が遊びに行くとき、時どきママ友が連れて行ってくれた。

帰ってきて、こんな話を聞く。
「スポッ太くん（息子）、遊具をひとつ残らず乗ろうとしてたわよ」
（えっ、いつもはのんびりなのに）

「壁を乗り越えようとしていて焦ったよ！　ふたりがかりで・・・」
（ごごごごめんなさい！　友だちといると嬉しくて調子に乗ったのか？）

「自分のおやつ、全部分けちゃってなくなってたよ」
（お礼に持たせたものだから、それはよかった）

そんなことが毎回あって。

あやまったり、一緒に笑ったり、感謝したり。

いつも驚く。

私の知らない、息子の姿。

友だちといると、元気でいたずら好きで、行動的に、なるようだ。

聞くのが楽しかったり、恥ずかしかったり、おもしろかったり。

気づかなかった、新しい一面。

カーテンが開いて、もう一つの部屋が見えたような気分。

この人とずっと交流してたはずなのに、知らなかった。

noteでもそんなことがよくある。

今回は特に。

レシーブ緒方さんが編んでくれた本。

noteで声をかけて、有志が送った記事を1冊の本にしてくれた。

『note-book』

私も一つの記事を送って、入れていただいた。

そのnote-bookが昨日届いた。

昨夜は遅かったので、今日パラパラと読み始めて。

読んで・・・読みふけってしまった。

ああ、私はこの人を知っていなかった。

ずいぶん読んでいたつもりだったけれど、知らなかった。

そんな記事が多くて。

31人の方が参加されている。

みな、自分が選んだ記事をのせて。
「私のいい記事ってどれだろう？」って記事を書いて聞いたりして、そのやり取りもほほえましくて。

だからね、すごい。

胸にくる記事が多くて。

どの記事もとても素敵で、しみじみして、ウルウルして、心温まって、笑って、泣けた。

今日は、育児の記事を中心に読んだけれど、明日は違う記事を読もう。

そんな楽しみもあって。

私はやっぱり、紙の上の文字を読むのが好きなのだって、改めて思ったり。

きれいに整理して、全員分のQRコードをつけてくださった緒方さんに心から感謝を。

ありがとうございます。

知っているようで知らなかった。

そういうことも、そういう人も、多いから。

大きくなった息子も。
違う目で、見つめてみよう。

少し、大人として。

あなたをもっと知りたくなって・・・

そんなnoteの夜。

※イラストはsassaさんからお借りしました。ありがとうございます。