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朝の仕事開始が楽しくなる! 「いよかんの香り」の秘密

最近、毎朝仕事を始める前のルーティンになっていることがある。

それは、「いよかん」のエッセンシャルオイルをティッシュに数滴垂らして、大きく深呼吸すること。
さわやかな香りがカラダ中に広がって、「よ〜し!今日もやるぞ」という気持ちを存分に引き出してくれる。

さわやかさと甘さの絶妙なハーモニー

エッセンシャルオイルとしてはめずらしい「いよかん」の香りは、柑橘系のフレッシュな香りであることは間違いないが、レモンやグレープフルーツのそれとは少し違っている。「つんと尖った」感じはなく、すがすがしい爽快感のあとに、ほのかな「甘み」が漂ってくる。

この何ともいえないミックスされた香りが、集中とリラックスをいったりきたりする私の仕事時間をサポートしてくれる。

それにしても、まるで「小ビンにいよかんをそのまま閉じこめた」ようなみずみずしい香りは、どんな風につくられているのだろう。
その秘密を探ってみた。

秘密① いよかん栽培は「環境保全型農業」

みかん2

実はこのオイル、「無茶々園(むちゃちゃえん)」という愛媛県にある生産者の団体がつくっている。
無茶々園(むちゃちゃえん)は、40年以上前から除草剤や化学肥料は使わず、農薬もできるだけ使わない「環境保全型農業」で、柑橘類や野菜などを作っている。

「えっ、農家がエッセンシャルオイルをつくっているの?」と意外に思う方もいるかもしれない。
無茶々園(むちゃちゃえん)では、果物や野菜、海産物などの生産・販売に加えて、柑橘類からジュースやジャムなどの加工品も作っている。 
こうした食品を作った後(柑橘の果汁を搾った後)の果皮を使って抽出しているのが、このオイルというわけだ。

一般的には、野菜に比べて難しいといわれる果物の減農薬栽培。果物の甘みが好きなのは、人間だけでなく虫も同じだからだ。
最近では無農薬や減農薬で果物をつくる農業者も増えているが(奇跡のリンゴは有名! )、無茶々園(むちゃちゃえん)が活動を始めた40年以上前は有機農業を行っている農家さえ少なく、まさに「むちゃな」取り組みだったようだ。

それでもあきらめずに模索しながら栽培を続けた結果、直送販売だけでなく、生協やファーマズマーケットなどにも広く商品を提供するようになり、今やオーガニック好きには名の知られた存在となっている。

あの、すっきりのなかにやさしさが溶け込んでいるようなオイルの香りは、原料となるいよかんの果実が、自然に近いかたちでのびのび育てられているからなのだと納得した。

秘密② オイル抽出も「素材を生かす」方法で

さて、次に原料からエッセンシャルオイルを抽出する方法をみていく。
大きくは、下記の3種類がある。

水蒸気蒸留法:原料を蒸留窯に入れて、気化して抽出する方法
圧搾法:原料を搾って抽出する方法
有機溶剤抽出法:薬剤を使って抽出する方法

無茶々園(むちゃちゃえん)のオイルは、①の水蒸気蒸留法」を採用して抽出している。簡単にいうと、原料をぐつぐつ煮て水蒸気の中に香りを閉じこめる、その後冷やして液体に戻して香りを抽出する、というもの。

この方法は、他の方法に比べて手間がかかり抽出量も多くないが、原料そのものの香りが最も生かされるそうだ。
不純物の混入も少なく、上質なオイルに仕上がる。

初めてこのオイルを開けて香ってみたとき、「いよかんそのものだ! 」と思ったことをよく覚えている。素材を生かした抽出方法を選んでいるからこその、高品質だったのだ。

※抽出方法の詳細はこちらを参照

秘密③ ジュースの後の果皮を活用

そもそもこのエッセンシャルオイルができたのは、「ジュースを搾ったあとの果皮を有効利用できないか」という考えからだったそう。
「畑でできたものを余すことなく活用したい」「柑橘を最後まで持て余すことなく使い切りたい」そんな想いから活用法を模索し、エッセンシャルオイルにたどり着いたという。

私は、この話をWEBで読んで、すっかりときめいてしまった(笑)自分たちのつくった果物を、本当に愛しているだなぁ、と実感する。

しかも、本来なら捨てられてしまうはずの「残差」が、こんなに素敵な商品になるなんて! ジュースやジャムのおいしさを知っているからこそ、「あんなにおいしいものを作っても、まだ使える部分があるのか」と、余計に驚いてしまった。

秘密④作っている人のやさしさであふれている

実は無茶々園(むちゃちゃえん)は、有機農業にとどまらず、エネルギーや雇用、福祉、そして住環境も自給できる町を目指して、まちづくりにも取り組んでいるのだ。

無茶々園(むちゃちゃえん)のキャッチフレーズは、「この地で暮らし、育む喜びをあなたにもおすそわけ」
自分たちの周りの人や自然を大切に。そして、農産物や加工品を通じて地域の外の人ともつながっていく。こんな地域のあり方を目指しているという。

栽培している果物や商品だけなく、それらを手がけいる人々自身がやさしさにあふれていてる。
だからこそ、その商品を使う私たちも、作り手のやさしさに包まれる。そのやさしさが、心もカラダも元気にしてくれるのかもしれない。

「心地いいものを選ぶ」その先にあるもの

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毎日使いたくなるもの、ついつい手に取ってしまうもの。それは、実は自分だけでなく、それらを取り巻く自然や作り手、さらには販売している人も幸せにしてくれるものだったりする。

無茶々園(むちゃちゃえん)のオイルは、まさにこれ!心を込めてつくられたいよかん(柑橘類)が、「最後まで余すことなく」使われ、しかも丁寧に抽出されてオイルとなり、私の元に届く。
それを使った私は、毎日ご機嫌に過ごすことができる。

そして、SDGsの本質もここにあると感じる。それぞれの目標がつながっていて、ひとつのアクションが複数の目標にかかわり合ってる。

オイルを買うと、自分の体調もと整えられて(目標3)、有機農業も応援できて(目標2、15)環境にもやさしく(目標13)、消費者としての責任も果たせる(目標12)。

あれはしてはダメ、これを我慢しなきゃ、と難しく考えるより、自分が「心地いい」「気持ちいい」と感じる直感を大切にする方が、ずっと広がりがある。
そして、時にはなんで気持ちいいのか、好きなのかを考え、調べてみる。その理由をまわりの人に伝えてみる。

わたしたち自身のこうした「循環」が、少しずつ少しずつ、社会のよい「循環」にもつながっていくのではないだろうか。

いよかんの香りに癒されながら、そう実感するのだった。


おまけ……

「無茶々園(むちゃちゃえん)」は、yaetoco(やえとこ)というコスメラインを展開していて、この記事で紹介したエッセンシャルオイルだけでなく、ハンドクリームや化粧水、バスソルトなど種類も豊富だ。

原料の柑橘類は減農薬なので、子どもにも安心してつかわせることができるのも魅力! オンラインショップでも購入可能なので、柑橘系の香りが好きな方や、オーガニック好きな方はのぞいてみると楽しいと思う。

もちろん、ジュースやジャムもかなりおいしいので、是非試してみてほしい。
私は生協を通して、この「無茶々園(むちゃちゃえん)」と出会い、息子の内祝は、このジュースセットにしたくらいオススメ。



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