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淡く、軽く、かすかに香るくらいで

春ですね、、

この季節、寒さと暖かさや、

今までのものと新しいもの、

終わりと始まりが混ざったような

独特な空気感がありますね。。



最近なんとなく、よく思っていることは、

“淡く、軽く、透明に…”

というイメージです。


なぜかはわからないけれど、

多分、何かのきっかけで、ふと

そのような思考が、やってきました。



ふだんの現実世界の生活の中でも、

他の人の思いや考え方は、

違っていたり、わからなくて当然なので


自分だけのスケールで

無意識にジャッジしてしまわぬよう、


なるべく、ふわ〜っと、軽く、

自分の範囲の中で

内側の方へ重きをおいて過ごしたい、

という、願いです。



春の花びらの、淡く薄い、

ほとんど白に近い、かすかなピンク色を、

お水に溶かしたような


(なかなか難しく、当然、

いつもそうではいられないのですが..笑)


そのくらいの、ほぼ無色透明に近い感覚を

なるべく目指していたいです。。



そして、

少し足りないくらいでちょうどいい、

少し欠けているからこそ、趣がある、


というようなことも、よく思っていて…


昔からとても好きな考え方です。



この時期になると、よく思い出す、

「徒然草」の中のお話でも、

“花は満開のときだけが美しいのではなく

そこに至るまでの過程や、

咲ききってしまった後も

同じように美しい”


また、


“花を見に行けずに、部屋でこもって

春の移ろいを知らずに過ごすことにも

しみじみと趣がある”


という内容があって、

とても素敵だな、と思います。



これは、137段の「花は盛りに」

という部分のお話ですが、


恋愛のたとえでも描かれていて、


“ただ会っているときだけが全てではなく

想いが実る前に、終わってしまった切なさや

叶わなかった約束を思って一人過ごすこと、

会えない遠くの人や、遠い過去の懐かしい思い出を

しみじみと思い出すこと、こそが、恋なのだ”、と



完全な状態はあり得ない、

どんなことも最盛期だけが素晴らしいのではなく

そのはじめと終わり、こそが

情趣があり味わい深いものなのだ、と…


(大変アバウトな現代訳で、かなりふんわりとしていますが、

大体こんな感じの内容です^^)


どれも、心に響く内容で、

春になると、時々思い出しています。



どこか欠けていたり、

不揃い、であるからこそ、

不完全だからこそ、最上、


という考え方には、

少し励まされる感じがします。



さりげなく、空気のように

淡く、ほんのかすかに香るくらいの身軽さで


欠けている部分も、丸ごと包み込んで、

すべてをよしとしていたいです。。



…という、何となく淡色の文章のままに、

今日は締めくくりたいと思います!笑


拙い文章ですが、ここまで読んでいただきまして

本当にありがとうございました!


どうか素敵な春の日をお過ごし下さい…*

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