知財戦略でまずおさえる3つのポイント
こんにちは、知財コーディネート広場です。
「知的財産とか難しそうだから面倒臭い」
「あれもこれもでややこしいから簡潔に教えて」
「結局どうしたらいいの?」
知的財産や知財戦略において、このような声を聞くことがあります。
確かに法律が好きな人でないと抵抗を持ってしまうかもしれません。
というわけで、今回は知財戦略について私たちが考える最低限知っておくべきことを3つに絞って紹介したいと思います。少しでも参考になれば幸いです。
1:他社にはない自社独自の価値(強み)を見つける
もしも自分が苦労して考えたビジネスにおける自社独自の価値(強み)が、言葉選ばずに言うとパクられてしまい、文句を言いたくても「法の壁」に阻まれ何も言えないという状態になってしまったら、一言で悔しくありませんか?
そうならないようにするうえでも、まずは自社独自の価値(強み)を把握することが大切です。この考え自体は知財戦略に限らず、事業戦略やマーケティング戦略においても必要とされており、知財戦略においても欠かせないということ。自己分析、お客様へのヒアリング(なぜ自分が選ばれたのか)などを通じて見つけていただければと思います。
2:自社独自の価値(強み)が競合と被らないかを調査する
重要なのは、前述で見つけた価値(強み)が他社にはないかどうかです。そのため、何社かの競合会社をピックアップして調査する必要があります。
「何社ピックアップすればいいのか」と聞かれますが、理想は10社以上です。
一方で、そんなに沢山は無理だという声も多いため、理想に現実のバランスを見ていただいてがまずはベターかと思います。
3:自社独自の価値(強み)がどのようにすれば活かせるかを考える
どれだけ他社にない強みがあっても、それを効果的に活かさなければ宝の持ち腐れ状態です。そのため利活用の最大化について考えることが大切となります。
「そんなの分からない」という方に、1つの引き出しとして知的財産権があるのだということをまずは頭の片隅に置いていただきたいのです。
キーワードは
・特許権
・商標権
・著作権
どれも日常で耳にしたことがあるかと思いますが、これらをうまく活用することで自社独自の価値(強み)を活かせる可能性があるのだという点をまずはおさえておくことを推奨いたします。
なんだ、知財戦略と言いながら結局はマーケティングじゃあないか
これらの3点を一言にまとめると
「他社にない自社独自の価値(強み)を最大限活かす」となりますが、
知財戦略はマーケティング戦略に通ずるということです。
このマーケティングというのも色々な解釈がありますが、
ここでは「選ばれる(売れる)ための仕組みづくり」と書かせていただきます。
知財戦略だけが先行すると、冒頭で記述したような難しく思われたり、抵抗を感じられてしまう可能性があります。ネットでもたくさんの記事が公開されていますが、調べれば調べるほど分からなくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
変化の激しい現代において、会社が存続するために自分たちが選ばれるためにはどうすればいいかを考え、その引き出しの1つに特許権や商標権、著作権などの知的財産権を活かした方法があるという風に視点を変えて考えてもらうと、個人的には少しは分かりやすくなるのかなと思います。
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