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『時神様と時のかけら』(時神様シリーズ)
![](https://assets.st-note.com/img/1653036642636-h6NqSL2tA3.jpg?width=1200)
遠く遠くの場所。
"時空の狭間"と呼ばれる場所。
時の神様は
お供のオオカミと
ひっそり穏やかに暮らしてる。
時の欠片を拾い集めては
宇宙に時間を届けてる。
みんなに
幸せな明日が来ますように。
命が正しく
めぐりますように。
これは、そんな時神様の様子を
綴った物語。
まだ未完成で
時々変わる。
急に新しくお話が生まれたり
以前あったお話が
突然見えなくなったりする。
時空の狭間は
生まれて消えてを
常に繰り返している。
あなたの失った記憶も
ここに眠っているかもしれない。
あなたの時間も
もしかしたらここで生まれたのかもしれない。
不思議な不思議な
遠い世界の物語。
そっと覗いてみてね。
![](https://assets.st-note.com/img/1653037255320-LiTSLXHjeN.jpg?width=1200)
"時"を生むために
まず"時の欠片"を集めるところから始める。
広く入り組んだ時空の狭間
お供のオオカミが道案内してくれる。
"時の欠片"は 鮮度が大切。
生まれ出て時間が経てば
消えてしまうか硬化する。
そうなれば
新しく時間を生み出す事は出来ない。
時の欠片集めは
なかなか大変なお仕事だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1653037293366-tot6mNcUkJ.jpg?width=1200)
拾った時の欠片を手に
歌を歌う。
歌だけは唯一
この時空の狭間から
外に出ることが出来る。
歌に乗せて
"時間"にかえた時の欠片を
宇宙の色んな場所に届ける。
ときには
ハートが混ざることもある。
![](https://assets.st-note.com/img/1653037389875-Nc2lH7Vtmx.jpg?width=1200)
時空の狭間は
広くて狭い。
次々に新しい狭間が生まれては
消えていく。
まだ1度も行ったことのない場所も
沢山ある。
「今日はこっち探検してみる?」
「暗くて深そうだけど 大丈夫かな?」
「でも面白そうだよ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1653037499153-kzY4qcAja4.jpg?width=1200)
この世界の雨は
感情の粒のようなものだ。
時の狭間が生まれる時
宇宙のチリの中に含まれた
様々な者たちの想いが混ざり込む。
混ざり込んだ想いは
"楽しい"や"悲しい"等の
種類ごとに分別され色が着く。
重たい想いは
上から下へと
零れ落ち続ける。
「ここは雨漏りが酷いなあ」
![](https://assets.st-note.com/img/1653037597450-g4U9MZttv8.jpg?width=1200)
「わーー!! 時の結晶柱だ!!
初めて見た!!」
稀にドカンと湧き出る"時の欠片"。
"時"だけでは動けない。
"間"を起こしてあげなきゃ
時間は生まれない。
時空の狭間より湧き出たあと
"間"を与えられなかった"時の欠片"は
消えるか 硬直する。
珍しいものを見れた。
![](https://assets.st-note.com/img/1653037685908-fvz0YjeQoJ.jpg?width=1200)
時の結晶柱は
触れた瞬間砕けてしまった。
残念に思っていると
足元からヒョイと
新しい"時の欠片"が生まれ出た。
生まれ出た瞬間の "時の欠片"を見るのも
初めてだった。
「今までで1番活きがいいね!
全然じっとしてないや!」
(つづく!)
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