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女性が少ない職場
僕の勤める会社では、職種別採用を行なっており、基本的に採用された局で社員人生を全うすることになります。
よく言えばプロフェッショナルを育てる採用方法ですが、悪く言えば新陳代謝が起きにくい体質です。
「お酒は飲めるの?」
新卒採用の最終面接で、イカつい顔をされた役員から放たれた質問です。僕の所属する局はこれに象徴されます。
局員は約200名で、社内でも重要視されている職種のひとつでもあるので、ワンフロア全てが与えられています。
200名のうち、女性は20名ほどですが、全員が派遣社員か関連会社からの出向社員なので、この局で採用された正社員の女性は一人もいません。極めて異様な光景が広がっています。
学生の頃「墾田永年私財法」と並んで「男女共同参画社会基本法」の響きが何となく好きでした。意味は何となくしか理解していませんでした。
男性だ、女性だと論じるような時代ではないですが、男ばかりの職場は息が詰まります。年功序列の縦社会で、かつ男だけという最悪の縮図です。
生命保険の担当者が女性で「この人仕事できるなぁ」といつも感心させられています。保険という商品の特性もあるかもしれませんが、よくこちらの話を聞いてくれ、噛み砕いた上でプランを提案してくれます。
これは氷山の一角で、僕の28年間の人生においてはあらゆる場面で尊敬できる女性に出会ってきました。妻もその一人ですが、恋愛感情とは別のベクトルで単純にリスペクトできる方々です。
一方で接点の絶対数が女性の比にならないはずの男性には、尊敬できる人っていないんです。部活の先輩も、会社の上司も「本気でこの人すごい!」と思える人に出会ったことがありません。
ある時、採用に携わっていた上司に、なぜ女性を採用しないのか質問しました。
「体力勝負だから」
「女性だと取引先に舐められるから」
「飲み会多いから」
「結婚や出産で仕事休まれたくないから」
想定どおりのしょうもない理由たちがテーブルに並べられました。近いうちにこの組織は滅びると思います。
僕はこの局からの脱出を決意しました。冒頭述べたとおり、他局への異動は原則行われないため、そうなると転職せざるを得ません。
次世代は我々若い人間たちでつくりあげていかなくてはいけません。
次の仕事では女性のワークライフバランスを社会全体で整え、男性の育児意識を引き上げる、そんな仕事に就きたいと思う今日この頃です。
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