[鶴亀杯] まだまだ続くよ推薦の句
鶴亀杯。興奮冷めやらぬ翌日。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
昨日、各賞すべて発表されて、グランドフィナーレを迎えました。
参加した全てのみなさまありがとうございました!!!
今回、私は審査員という大役を授かりまして、ここ一ヶ月くらい、ずっと俳句とにらめっこしてきました。
俳句は最終的に三百を超える応募があり、私は、ぬぬぬぬぬぬ!!!! この中から12句に絞るのかいっ!!! と若干焦っておりました。
そして、まずは、数を気にせずに、いいと思ったものをピックアップすることにしたのです。
で、自分が選んだ句を数えてみると、なんと32句あるではないかっ!!!!
なんか同じくだりをめろさんもやってましたがw
うえーんこっから絞れない~!!!!
とかなり悩みました。
公式に選ぶ句は12句ですので、この中でどうしても選外とせねばらなぬ句があったわけです。
しかもそっちの方がだいぶ多い。
それをこのまま告げに私は先に進めない…グランドフィナーレを迎えて、さらにその想いは強くなりました。
というわけで、今回は、ファーストインプレッションで選んだけどご紹介できてない句たちを並べていきたいと思います。
いわゆる私の一次審査通過句です。
このタイミングで詠み人を初めて確認して おお!! となったりしております。
※投稿順
思春期に酷く曲がった胡瓜噛む
詠み人:チューダ(知遊陀)さん
曲がるのって思春期ですよね~。
私は曲がった奴を愛するタイプです。
蛍光のアニメーションの世界かな
詠み人:旬さん
「蛍光」を蛍の光と読んでも、蓄光の蛍光と読んでも面白い句だなと思いました。
昔は、リアルな絵など見て「本物みたい」と言っていたものですが、昨今では美しい情景を見て「アニメみたい」「CG」みたいと感じるようになりましたね☆
夏の空番号のないユニフォーム
詠み人:わかさん
ひとり黙々と練習する姿が見えてきました。
私はスポーツは全般的に音痴なのですが、中学生のころ、放課後のグランドで練習する野球部やサッカー部を眺めていたのを思い出しました。
水水水水氷水水水水
詠み人:かっちーさん
保育園の送り迎えの後、毎日私の頭の中はこうなっています。
うーーー水水水水氷水!!!!
からからの大地がぶがぶ喜雨のけふ
詠み人:よこがおさん
ご本人の記事を見ましたら、アメリカの乾燥している地域にお住まいだそうです。
「がぶがぶ」というオノマトペが全てを表現してるなーと思いました☆
夏が来ぬ絶対零度に浮かぶ地球
詠み人:のんちゃさん
私は中二病を患っているので「絶対零度」という言葉に反応します。
「絶対零度」の中にいるのに、こんなに暑いとは…まさに奇跡なのです。
かかと裏見て駆け出せり夏の海
詠み人:つるさん
「駆け出せり夏の海」だけでも砂浜を走っていく様が見えますが、「かかと裏見て」という表現が加わることで楽し気な勢いが増した感じで好きでした☆
地蔵さま陽に灼やかれども温顔や
詠み人:リコットさん
この灼熱地獄で、まさにお地蔵さまはチンチンのあっちちになっています。
お地蔵さまは菩薩さまなので修業中の身。焼かれても優しく微笑む解脱への道…なんて。
ここじゃない世界はあるの?夏の雲
詠み人:てるてるテル子さん
私もずっと探しています、ここじゃない世界。夏の入道雲なんか見てるとそんな気持ちしますね。
ラピュタは本当にあったんだ!! と叫びたくなるような。
根腐れの薔薇陰日向翳す午後
詠み人:とのむらのりこさん
私は枯れていく植物が好きなんです。「根腐れの薔薇」というシチュエーションに萌えてしまった。
命のしぶとさを感じさせる句でした。
窓越しに守宮の腹を撫でる小夜
詠み人:茉叶☆Makanaさん
窓に張り付いてるヤモリかわいいんですよね。
曇りガラスの向こう側とかにいて、愛おしい。そんなふとした夜を想いました。
氷原を 走れ!ペンギン一輪車
詠み人:Foliage Poetさん
氷の情景なのに、なぜか夏を感じさせる不思議な句でした。
そしてなぜ一輪車!!?? とずっと気になっていました。
「ペンギン一輪車」でヨタヨタしてるのが目に浮かびニヤけてしまいます。
深緑の葉叢の奥の星の夜
詠み人:Foliage Poetさん
「の」が重なることで奥行きのある句に感じられました。
一番奥が「星の夜」で宇宙へ行ってるとこが好きです。
これもFoliage Poetさんの句だったんですね。ペンギンと異なるテイストですごい。
夏重ね衣紋の抜きの迷いごと
詠み人:月子さん
これは若い子たちの着こなしを気にしているようにも読めますし、自分の着かたのことを考えているようにも読めました。
歳を重ねるとものの見方も変わって来たりする…そんなことを感じた句でした。
岩壁を亀裂走れり山百足
詠み人:兄弟航路さん
この句を読んで巨大な百足がザザザザザと岩山を走る様を想像しちゃいました。
山の奥には人知を超えるものがいる…そんなことを思わせてくれる句でした。
父見舞ふ帰路の虚ろや苔の花
詠み人:chiyoさん
想うことが多すぎて “無” になってしまう感じが「苔の花」に凝縮されているようです。
お父様の人生をも連想させる一句でした。
スカートのひらりひらりの扇風機
詠み人:よねとも/夜音友さん
なんだか見えそうで見えない、思春期の男子がドキドキしてるような感じを受け取りました。
白昼夢を見ているような…そんな感じ。
宿題をやらずに終わる夏休み
詠み人:PJさん
清々しいですね~。日常に戻っていく寂しさも感じます。
私もやらなかったなぁ…宿題…。
白玉をつついて夫の愚痴ひとつ
詠み人:祐希さん
これは、夫が白玉をつつきながら仕事などに愚痴を言っているのを聞いているのか…
夫が愚痴を言っているのを、白玉をつつきながら上の空で聞いているのか…
それとも、白玉をつつきながら誰かに夫に対する愚痴を聞いてもらっているのか…
読み手の受け取り方で印象が変わる句だなと思いました。
各自の置かれてる状況で読める句ですね。
どっちかな。夫が白玉をつついててもかわいいなと思ったのでした。
金賞おめでとうございました☆
夏の朝飼育係は歩を早め
詠み人:夕凪遙さん
飼っている生き物が好きなのね☆とほっこりする一句でした。
夏休みだけど学校に行く特別感も何となく感じられました。
みなさま素晴らしい句をたくさんありがとうございました☆
おかげで悩ましい審査になったぞっ!!!
◎たくさんの賞をありがとうございました☆
今大会では、私も投稿してました。
そんで、各賞いただきましたので、この場をお借りしてお礼を申し上げたいです。
riraさん
予選に私の句を入れていただいてありがとうございました☆
つるさん
短歌で賞をいただけてびっくり!! 嬉しいです!!
ありがとうございました☆
おはようよねちゃんさん
俳句と川柳の両方で!!! ありがとうございました☆
これでも母さん
季語なしに挑戦した句を選んでくれました☆
ありがとうございます!!
茉叶さん
川柳を選んでいただきました☆
ありがとうございました!!
8/5追記。なんと川柳も選んでくれました☆
ありがとうございます!!!
MITEI NARICOさん
相互で選びあえてとても嬉しいです。
ありがとうございました☆
十六夜さん
お気に入りに入れていただいてとっても嬉しいです!!
ありがとうございました☆
しろくまきりんさん
川柳を選んでいただきました☆
ありがとうございます!!
ぷーさん
川柳を選んでいただきました☆
ありがとうございます!!
クロウサさん
川柳を選んでいただきました☆
ありがとうございます!!
★わたくし、自分でも驚くほどのザルです。ヌケあったらごめんなちゃい…
たくさんたくさんありがとうございました!!!!
ではまた~。
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