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noteの中の知恵袋|作り置きに注意(食中毒)

蒸し暑い季節ですね。

気温が上がると気をつけたいのが「食中毒」

今回は消毒しましょう!という話ではなく

カレーなど作り置き注意!!
という話をしますね。


では最後までお付き合いください。

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ウェルシュ菌とは


聞いたことありますか?

《ウェルシュ菌》

簡単に言うと
ヒトや動物の体内(大腸)にいる常在菌です。

常在菌としては悪さをしませんが
食べ物の中で増殖したものを口にすると
食中毒を起こすものです。

さらに詳しい説明はこちら↓

ウエルシュ菌(Clostridium perfringens )は、ヒトや動物の大腸内常在菌であり、下水、河川、海、耕地などの土壌に広く分布する。ヒトの感染症としては食中毒の他に、ガス壊疽、化膿性感染症、敗血症等が知られている。

ウエルシュ菌食中毒は、エンテロトキシン産生性ウエルシュ菌(下痢原性ウエルシュ菌)が大量に増殖した食品を喫食することにより、本菌が腸管内で増殖して、芽胞を形成する際に産生・放出するエンテロトキシンにより発症する感染型食中毒である。
(国立感染症研究所より引用)

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実際の症例


内科クリニックで勤務していた頃

初夏〜夏場に割と多く見られました。

症状は、腹痛・下痢(発熱はほぼなし)

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患者さんに食べたものを質問すると

大鍋で作ったカレーをそのままガス台に置き
翌日食べて腹痛を起こすケース。

だいたい食べてから10時間前後で
症状が出ている方が多かったです。

よく「カレーは2日目が美味しい」
これよく耳にしますよね。

カレーを大鍋で作り2日間食べるご家庭も
あるかもしれませんが、高温多湿で
「ウェルシュ菌」が増えやすくなります。

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ウェルシュ菌が増える条件・対策

① 好発条件

✔️作った食べ物を常温で何時間も置く

✔️大きい鍋での作り置き

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② 菌が増える好発温度

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🔹ウェルシュ菌至適温度 43〜45℃
🔹ウェルシュ菌増殖温度域 12〜50℃

*ウェルシュ菌が増えるのはカレーだけでなく
シチューやスープも増えます。

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③ 対策

✅ 食べ切れる量を作る

✅ 余ったらジップロックなど小分けにし冷凍

✅小鍋に移し急速に冷やす

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治療 

整腸剤を処方されたりしますが
健康であれば1〜2日で症状は治ります。

水分が摂れていない場合は点滴をすることも。

脱水を起こさないように水分は
こまめに摂りましょう。

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まとめ

✅ ウェルシュ菌について

✅食中毒の症例

✅ ウェルシュ菌が増える条件・対策

✅治療について

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🌿おわりに

「食中毒予防」としては手洗いの他に
まな板・包丁・食器やふきんを消毒殺菌・・

これが真っ先に思い浮かびますよね。

それ以外にも気をつけた方がいい
加熱した後なら大丈夫、と思いがちな
大鍋で作る料理に注目しました。

梅雨どきの体調管理に気をつけたいですね。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました😊

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そのお気持ちに感謝します😊