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世界が今夜終わるなら・・あなたは何をしますか?


約9年前に買って読んだ本
「世界が今夜終わるなら」


本棚の児童書を並べ直していたら
昔読んだ本が目に入り懐かしいのと
もう一度読み直したいと思ったので
今回はこの本について書いてみますね。


タイトルが曲の題名のようで印象的です。

それもそのはず・・
作者は今でもソロで活動される
ミュージシャンGAKU-MCさん。


当時この本を手に取って読み終えたあと
率直に思ったこと、それは。


世界が今夜終わるなら・・

私はいつもと同じ変わらない
毎日を送っていたい・・

仕事があれば仕事をして
休みなら家族といて家事をする。


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本の紹介



ちなみに本の表紙のサブタイトル

想像してみよう。
最高の人生を
送るために。

こういう言葉も当時気に留めたのかな。


そしてプロローグも興味深いです。

やがてそう遠くないいつか、その日は必ずやってくる。予兆や前触れもなく、突如その日はやってくるかもしれない。


「ノストラダムスの大予言」を思わせるような
出だし、昔騒がれましたよね。


「ノストラダムスの大予言」は
《1999年7の月に人類が滅亡する》
こう言われてました。


この年の夏は何事もなかったと記憶しています。


関係ありませんが、私はこの年の10月に結婚式を挙げて当時は世界が終わるなんてまったく頭になく想像すらしたことがありませんでした。

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「何か起きたらどうしよう」を意識し始めたとき



2000年の終わりから長男の子育てが始まり


自分以外の人を「守らなければ」という意識が
高まったころから常に「何か起きたらどうしよう」と不安に感じることが多くなりました。

当時はニュースを見るのも怖い気持ちでしたね。


特に2001年9月11日に起きたアメリカの
「同時多発テロ事件」をテレビで見ていて
言いようのない恐怖感がありました。


たまたま昼間にテレビをつけていて、長男を腕に抱きながらライブで見たのも影響あるかもしれませんが。


他にも交通事故・殺人・ハイジャックなどなど
(あぁ、こんな言葉は書きたくないです)


その後も2011年の東日本大震災もありましたから。(子供達は当時小学生)


人は「守る人」ができると警戒心が強まる生き物なのでしょう。 


子育てをはじめて、「何か起きたらどうしよう」という思いが強くなり自然とこの本も読みたくなった気がします。


9年前にこの本を手に取ったきっかけは
ここにありますね。

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著名人の言葉



この本自体は悲観的な内容ではありません。

毎日を大切に生きる・・これが凝縮されていると思います。


私のようにニュースをみて不安に怯えるのではなく、同じ生きるなら自分の好きなこと楽しいことそんなことを考えて暮らした方がよっぽどいいに決まっていますよね。


GAKU-MCさんのプロローグにある質問

・仮にこの世界が今夜終わるなら、僕は何をするのかな?

・残された時間が限られてるなら、君はなにをするのかな?


【対談形式で著名人からの回答】
(一部抜粋)

漫画家 西原理恵子さん
世界が今夜終わるとしても、つとめて普通に過ごすと思います。今まで目の前で沢山死んだ人を見てきたけれどみんな立派でした。
ミスチル 桜井和寿さん
「家族と宴。飲んで唄って、サッカーして楽しく過ごしたい」
美術家 エリイさん
最後の夜になるんだったら、もう何も創りません。だって地球が滅亡するんでしょ?!ということは作品も残らないんだもんね。
元プロサッカー選手・現在指導者小倉隆史さん
世界が今夜終わるなら、出来るだけ笑っていたい。笑って最後を過ごしたいと思う。仲間がいてお酒を飲んでただ笑う。それが理想かな。
元女子サッカー日本代表 澤穂希さん
世界が今夜終わるとしたら、出逢った人達に感謝の言葉を伝えたい。ありがとう、って。こうやって自分がいられるのもみんなのお陰だから。


5名の方の答えを載せましたが
この本には27人の方の思いが書かれています。



子育てを始めてから「守らなければ」という不安が大きくなったと書きましたが、この本を読み終えたあとはまったく違う気持ちに方向が定まりました。


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起きてもいないことに不安がるより
毎日に感謝して生きる・・
これだけでいいんじゃないかな、と。


今夜が最後だからといって
豪華な食事をすることもなく
豪華な旅行をするわけでもなく
いつもの同じ変わらない毎日を送っていたい・・


9年前から私はこんな気持ちになりました。

皆さんはどうですか?

頭に何か浮かびますか?

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まとめ


✅ 本の紹介【世界が今夜終わるなら】

✅ 「何か起きたらどうしよう」を意識し始めたこと、マイナス思考に陥った理由について

✅ 著名人の言葉(5人)

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おわりに

この本の内容は対談がメインですが、最初のページに谷川俊太郎さんの「生きる」が載っています。

その中の一文は印象的です。

生きるということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに
出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと


どうでしょう。

時には「世界が今夜終わるなら」
自分ならどうするか?
考えてみてもいいかもしれません。


最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。




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