実は子供は達観していると気付いたこと
その出来事は遡ること15年も前になります。
当時もうすぐ5歳になる長男の話。下には2歳違いの弟。
当時専業主婦だった私は、子供2人を連れて車で6キロ程離れたデパートへ気分転換しようと3人で出かけました。
元々、長男は生まれた時から扱いにくく、繊細で過敏。日々の変化に直ぐに反応しやすい面がありました。
それに、家族の反応もじーっと観察するような面もあります。
その当時はその繊細で過敏な面を心配して児童相談所や保健所に出向いて相談させて貰ったりもしていました。
その日、デパートに着くとおもちゃ売り場で二人の息子はそれぞれ真剣に自分の興味あるものを見ていたのですが、ミニカー好きの長男にはルールを作って一台だけ買う約束をしていました。
しかし、その日はどうしても二台欲しくなってしまったようで、、なかなか聞き分けが良くない。むしろ元々の頑固さも相まって泣き叫ぶ事態に。
まぁ、時々見かける場面でもありますが。
人前で怒鳴ることはまず無い私ですが、その日の聞き分けの悪さにはほとほと気疲れしてしまい、強引に帰ることにしました。「もう帰るよ!」
なんとか車に乗せ、エンジンをかけて走行し始めましたが、長男の機嫌は収まらず泣きながら「どうして買ってくれないの〜」と続きました。
穏やかに穏やかに…と自分に言い聞かせて、長男に対応していましたが一向に収まらない。
自分なりに我慢していたものがプツリと切れた感じ。
デパートから少し離れた路肩に車を停めて「そんなに言う事聴かないなら、だったらここから歩いて帰りなさい!」実際は勿論そんな気は全くなく、親のエゴ=脅しだったと思います。
そこで出た長男の言葉「お母さんはずるい、僕がここから歩けないことも道もわからないのを知っててそう言うことを平気で言うんだ」
絶句でした。
子供は大人が思うほど甘くない、むしろしっかり考えてわかっているという事。
その場しのぎの脅しはダメってことです。
帰宅してからの長男の言葉「ミニカーの約束破ってごめんなさい」駄々を捏ねた事を謝りました。
私も帰りの途中で発した言葉「ここから歩いて帰りなさい」を謝りました。
子供から日々勉強させられる、の一場面でした。
そのお気持ちに感謝します😊