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浮気・不倫と社会的制裁

 コロナや中国の尖閣諸島航行と言ったニュースが飛び交う中、普段通り芸能人の浮気や不倫でワイドショーが賑やかしい。平和だなぁと思う一方(本当に平和なのか疑わしいが)、報道するワイドショーもそれに対するネットでの反応も違和感を拭えない。

 浮気や不倫は犯罪と言うわけではない。配偶者に対する不法行為ではあるけれども、それは当事者の関係性の中での問題だ。他人がとやかく言うことではない。とは言え浮気された側の気持ちを考えると許せないだろうと推測はするのだが、それとて他人がわざわざ代弁するようなことでもない。要するに、いちいち公共のメディアが浮気された方の心情を勝手に解釈して大層に報道する必要などないのだ。

 少し前にリアリティーショーの出演者がSNSでの炎上を原因として自ら命を絶った。これとて報道ベースではあるのだが。当のメディアは第三者委員会を設置するわけでもなく社内ヒアリングで問題がないと終始するのみだ。自らの内部についてきちんと統制が取れてないのに赤の他人を批評批判する立場でもないだろう。

 メディアと言うのも一般企業である以上「報道したいもの」、「放送したいもの」を流す訳であって、必ずしも「真実」や「真理」を規定する位置付けではないはずだ。取材の仕方によっては偏向である可能性すらある。メディアに出たからそれが正しい、メディアをみた限り弱者(被害者?)である者を養護し強者(加害者?)を叩きに行こうと流される前に一度落ち着いて立ち止まってみてはどうか。例えば身近な同僚や友人が浮気して離婚した場合、ネットで叩くのと同じ様に彼らを批判しているのか。芸能人やメディアに出ている者は許されず一般人なら許されると言う道理はないはずだ。

 また、SNSの様に自分の一部のデータのみ開示したツールで自分は殴られない位置から相手を殴りに行くと言うのはいまいち理解ができない(SNSで反論すると言っても反論の材料などないだろうから)。犯罪と言うことで言えばタバコやゴミのポイ捨てだったり信号無視の方が犯罪に該当するのだからそう言ったことを目にした時に「面前で」注意しに行かれてはどうかと思う。

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