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📖:ひとりぼっちの戦いは終わり

僕「最後に笑ったのっていつだったかな?」
そこは何時だって雨模様
止むことのない
いつまで雨宿りしてるんだろう?
いつまでここで立ち止まってるんだろう?
いつまでうずくまってるんだろう?

僕「雨音にかき消えてしまえ、いっその事何も…」
見たくない
聞きたくない
知りたくない
ずっと朧ならいいのに
靄の先になにがある?
興味があっても行く気は無い
だって、そこが果てなら怖いから

僕「誰か、おしえ…」
言葉につまる
ぐっと呑み込んで独り待ちぼうけ
誰か教えてなんておこがましい
誰かに聞くなんて間違ってる
誰かに頼るなんて迷惑だろう

僕「これでいい」
って押し殺す感情たち
暴れ出す怒り
泣き出す叫び
限界のレッテルは不必要だから
笑え、笑え、笑え、

僕「最後に楽しんだのっていつかな?」
底から湧く光はもうない
暗がり
真っ暗くらくらしてドボンって落ちちゃってあっちゃっちゃ

僕「もういいや、全部全部さよなら」
ってなんて投げやりなんだ
あれ、今の説いた言葉って誰の言葉?
僕の声じゃない、誰だ?

わたし「まったくさぁ、いい加減にしなよ」
僕「誰?!」
わたし「分かってるでしょ?気づいてるでしょ?なら、向き合え。対話から逃げるな!」
僕「に、逃げてなん、か…」
わたし「逃げてるんだよ、かえるよ」
僕「やだ、かえりたくない」
わたし「…ここに居たってあんたは消えるだけだよ」
僕「それでいい、それが一番正しい…」
わたし「正しい?なにが、あんたの命そんな軽くみるんじゃないよ!」
僕「か、軽くなんて、」
わたし「軽くみすぎ、あのね…私も君も我慢してるんだよ、わかってよ…馬鹿な私!」
私「っ!!!!」
わたし「かえろう、待ってるから…私と君がいつまでも待ってるから、大丈夫」
私「私のかえる場所は…ああ、大事な私の居場所…」
わたし「ほら、いくよ」
私「うん」

重い瞼を開くと【おかえり】の言葉が轟いた

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