見出し画像

【適材適所とは】サラリーマンより自営業の方が向いていた

先日帰省してきた息子に「お母さんってサラリーマンには向いていないよね」と言われた。

同じことを母や娘からも言われてきたし、自分でも「その通りだ」と思っている。

そもそも、昔からサラリーマンという働き方は私に向いていないのだ。


朝はめちゃくちゃ弱いし、人間関係で人並み以上にストレスをためる方。オンオフの切り替えや分刻みのスケジュールの管理は大の苦手だ。

特に苦手なのが早起き。これはサラリーマンにとって致命的な弱点だと思う。

たまの早起きなら問題なくできる。その日に寝坊しないために数日前からコンディションを整えることは私でも可能だから。

ただ、毎日同じ時間に起きるためにコンディションを整える場合、毎日分刻みのスケジュール管理が必須となる。それが私にはうまくできないのだ。

もちろん、銀行員時代は毎朝何重にもアラームをかけて遅刻を避けていた。それでも遅刻ギリギリで会社に駆け込むことはしょっちゅうだった。(なぜか遅刻はなかったが)

そういう時は毎回全力で走りながら通勤し、会社に着くころにはぐったりして仕事にならない。それが原因でミスが多かったのもまた事実だ。

そのような過去を思い出すと、自分は本当にサラリーマンに向いていないと痛感したものだ。

「まともにサラリーマンも務まらないなんて…こんな無能な自分は寿退社して正解だった…」と長年思ってきた。

その考えが180度変わったのはつい最近のこと。

ひょんなことから始めたフリーライターの仕事が、驚くほど自分にマッチしていることに気づいたのだ。

収入にだいぶ浮き沈みはあるが、6年前に開業届を出してから一度も仕事が途切れていない。サラリーマンとしてはダメダメだった私だが、フリーライターとしては意外と評価されているではないか。

この仕事は朝が弱くても全く問題ない。毎回納期を守り(できれば前倒しで)、きちんと連絡できればOKだ。私の場合は、それらのタスクを問題なくできる点が長期継続に繋がっているようだ。

また、年がら年中仕事の事が頭にあってもまったく苦にならない。むしろプライベートと仕事がガッチリリンクしている今の状態が非常に心地よい。そんな自分の性格も、この仕事では明らかに有利に働いている。

要するに、早起きが必要なければ私にできる仕事もたくさんあるということなんだろう。宵っぱりだから、サラリーマンでも午後からの仕事や夜勤なら問題なくできるかもしれないが、自分で仕事の裁量がある程度決められる点で自営業に軍配をあげたい。

サラリーマンは毎月一定の収入が確保できて社会保障も厚い。労働基準法にガッチリ守られる点でも得な働き方だ。できれば私もサラリーマンとしてその恩恵を受けたかった。どう考えても、今の日本で自営業はマイノリティだし。

ただ、私はサラリーマンの働き方はやっぱり向いていない。朝起きるのに苦労する時点ですでに落ちこぼれだし、各方面でアップアップした挙句家庭崩壊しかねない。

それ考えると、全てに不安定だが自営業の方が私には向いていると思う。少し遅かったがそのことに気づけてよかった。でなければ、私は自分が無能なクズだと思ったまま人生を終えただろう。

何はともあれ、適材適所が見つかって無能感から解放されてよかった。ひょんなきっかけで入った自営業の世界でこれからも生きていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?