フランス産のウイスキーが不味くて、竹鶴政孝の凄さを改めて知った瞬間。そして、黒糖焼酎。
先月、友だちとウイスキーを買いに行った。いつもなら自分で質の判断ができる日本のウイスキーを買うのだけれど、残念ながら超高級品の「響」しか置いていなかった。
そうなると、どうやって何を買うか判断するのか?
「生産国」「価格(高くないけど、安すぎないもの」
「原材料」と言いたいけれど、正直、添加物の英単語を知らないので判断が難しい。そこで、国と価格にした。
で、最終的に「フランス産」だったらワインとかも作ってお酒づくりに慣れているだろうからいっかー。となった。スコットランドは本場だから高いだろうと推測。
でも、不味かった。
これは添加物が入っているなと思ったら、やっぱり入っていた。
あー、失敗。
ウイスキーはやっぱり高級品でないと飲めるものがないのか? と思いがちだろうけれども、日本のニッカウヰスキーはスゴイ。
ニッカは安いものにも添加物を入れていない。少なくともハイニッカはそうである。
ハイニッカというのは、日本ウイスキーの父である竹鶴政孝が作ったお酒で(サントリーで最初にウイスキーを仕込んだのも彼)、彼のこだわりで添加物が一切入っていないけれども、毎日飲めるくらいに比較的安価なものである。
そして、彼が毎日晩酌用として飲んでいたのが、この「ハイニッカ」である。その情報を仕入れた私は毎日飲むお酒を「ハイニッカ」に変えた。香りも味も満足。
もう1年は飲んでいないかな。でも、日本に戻ったらまた飲もう。そして、カクテルにしよう。
そして、さらにはそこにフルーツを漬けて天然フレーバーにしよう。
私は日本のウイスキーも世界に広めたいと思っていたが、どうやらもう「ジャパニーズ・ウイスキー」は、バーのメニューでカテゴライズされるほどに有名であるようだ。さすがに安価なものをそこまで大々的に宣伝していないようではあるが、高級品であれば飲める。
でも、ウイスキーというのは長年の仕込みがあるために、あまり売れてしまってもいけないようで、どうやら調整出荷のようである。
ちなみに、ウイスキーは抜きにして、日本から輸出されているお酒のトップが日本酒で、焼酎はまだまだらしい。まだまだということは、成長の可能性があるということだ。
鹿児島の奄美大島が私の故郷だが、そこでしか作られない「黒糖焼酎」というのがある。不味いものもあるが、美味しいものもある。ドイツではラム酒を飲むことから、比較的受け入れられやすい味らしい。ぜひとも故郷の「黒糖焼酎」が世界ブランドへと成長していって欲しいものである。