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1987年に発売された雑誌を買ってみた

はじめに…

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こんにちは。楽天社員のちとせです。

先日、小さな古本屋で雑誌を買いました📚

お店の中の通路、足元にこじんまりと積まれていて、なんだかレアアイテムを見つけたような感覚で、すぐに手に取りました。

BRUTUS156号(1987年)・306号(1993年)
(どちらも表紙のインパクトが強い..)


個人的にそれほど雑誌を読む習慣がなく、BRUTUSも勝手にファッション系の雑誌かと思っていたのですが、むかしは様々なジャンルの特集を出していたんですね。


記事の内容について触れる前に、2冊のタイトル・発売日から何かお気づきになりませんか?

  • 1987年 「ぜいたくに乗りたい!」Automobiles in Style

  • 1993年「国産車で悪いか!」日本の名車、温故知新。


まさにバブル真っ只中の1987年と、
その崩壊直後1993年の雑誌なんです。


なんとなくタイトルからも、前者の海外に目を向けた高級志向感と、それに相反するような国内向け、内向きの消費傾向に変わった様子がわかるかと思います🌆

この雑誌を買ったときは「あ、車の雑誌だ~🚗」って感じで特になにも考えず2冊購入したんですが、いざ読んでみるとる内容が恐ろしいほど対極。

外車と日本車で特集しているテーマが違うとは言え、読んでいくうちに「なんか書いてある内容の盛り上がり方とか、書いてる人のテンション全然違くないか...? 」と思い、改めて発売日とバブル期を照らし合わせてハッと気づきました。



まず87年の方はというとまさに"バブリー💃"な感じで、
高級志向の時代における高級車消費を後押しするような記事が大半を占めています。ほとんど外車についての特集記事で、「機能面で優れている日本車もいいけど、今や日本人も高級外車を手に入れるべき!」といった類の表現が頻繁に見られました。💸


"世界成金マップ赤マル急上昇中のニッポンこそ高級車ベントレーにふさわしい生息圏だ。今やロンドンよりもウォール街よりも、横浜の中華街や歌舞伎町のネオンの下のほうが生々しくて似つかわしい。W.O.ベントレーの伝統も英国の風景も無視するダイナミズムがベントレーを東洋で生き返らせる。香港や日本のロールス、ベントレーに眉をひそめる権利は誰にもないのだ。"
(タイトル「東洋の高級車」、ベントレー特集ページより)

株式会社マガジンハウス BRUTUS 第8巻 第8号 より引用
デカデカとベントレーが載ったページ
(古雑誌ですが著作権法の観点からぼかしを入れてます)


"優等生的日本車の味けなさに飽きた方におすすめしたいこれらのクルマ。買う以上はそれなりの覚悟と忍耐が必要。… 不動産成金の皆さま、安全、確実 とハネ馬には似つかわしくない語呂ではありますが、絶好の投資対象であります。"

(中古外車、フェラーリ特集ページより)

株式会社マガジンハウス BRUTUS 第8巻 第8号 より引用
中古の外車紹介ページ。
ベンツからポルシェ、フェラーリ(時価)まで様々紹介されている。


記事の間にある広告も、高単価商材、海外の商品を訴求しているものが多かったです。また総ページ数は154ページと、93年の雑誌よりも32ページ枚も多くなっています📄

左からベンツのエンブレムを抱えた(?)モデルのスーツ広告、シャネルの香水、
グラン・マルニエ(仏コニャック)の広告。


一方で93年発売の方はというと、景気悪化の中での国産車メーカートップ達の苦悩や当時の各社の取り組み、また未来の電気・水素自動車、自動運転機能に対する期待なんかが記されていました。

景気低迷からくる不安感だったり、形のないぼんやりとした未来への期待など、なんだか昨今でもよく耳にするような内容が多く書かれている印象です📉

"この6月期の決算を見ても、営業利益が1000億円強で、生産台数は乗用車・トラック合わせて約500万台です。割っていただければ、100万円のクルマ1台で3000~4000円も利益が出たら大変なハッピーで(笑)。しかも営業利益1,000億円は、比較的利益率の高い用品などが入っての計算ですから、安いクルマの場合は、とてもそんな利益は出ません。"
(トヨタ・和田明広専務取締役(当時)の発言より)

株式会社マガジンハウス BRUTUS 第14巻 第20号 より引用


バブル崩壊後の「失われた期間」がどれほど自動車メーカーにとって深刻だったかが、当時の状況が想像できると思います💼

個人的に興味深いと思ったのは電気自動車や自動運転の未来についての発言でした。

"メーカーが危惧する電気自動車の一番の懸念…どう計算しても、開発コストがガソリン車の10倍になるんです。100万円のクルマを1000万円で売って、買う人がいるでしょうか。一番関心があるのは、ハイブリッドです。ハイブリッドが技術的にいちばんいい妥協だと思うんですよ。"

"自動車用のインフラが整備されているんですから、自動運転というのは100年後は知りませんが、近い将来はないでしょうね。相変わらず運転者の意思を反映するクルマが続く。クルマはおもちゃですから、おもちゃはすたれないと思うんですね。"
(日産・三坂泰彦常務取締役(当時)の発言より)

株式会社マガジンハウス BRUTUS 第14巻 第20号 より引用

あとは当時の日本車スポーツカー特集の記事が93年の方は多かったので気ままに読む分にはこっちの方が好きでした🏎️🏎️

スープラRZ(トヨタ)
rx7(マツダ)
ランサーエボリューション(三菱、奥)とインプレッサWRX(スバル)


古本屋巡りとかしたことなかったんですが、古い本や雑誌を読むのかなり楽しいなって思いました。せっかくnoteも始めてネタにもなるし今度神保町とか行ってみようかと思ってます📚

ぱっと買った雑誌二冊に関するエッセイで気づいたら2,600文字も書いてました、、、。長くなってしまいましたがここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。🙇


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