見出し画像

2022春のアニメ「デート・ア・ライブⅣ」を観るために押さえておきたい基礎知識

「さぁ、私たちの戦争デートを始めましょう」

季節の変わり目にして新たなる年度。今年も春の新作アニメがてんこもり。
貴方はなにを観るか決めてますか?

決めてないの?

そんな貴方にお勧めなのはこれ!

SF+ファンタジー+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛+恋愛!!

デートは地球を救う!
世界の危機すらも止めて見せる!

そこらのドラマよりも熱くて濃くて艶やかな恋愛模様の乱れ打ち。

「デート・ア・ライブⅣ」

「さぁ、私たちの戦争デートを始めましょう」


とりあえずこれだけ知ってれば大丈夫!「デート・ア・ライブ」最低限の基礎知識

正直、ここまで語った知識でもう十分な気もするんですけれども…。

まず作品についての概要をお話ししておきますと、本作は橘公司氏によって書かれたライトノベル(KADOKAWAの富士見ファンタジア文庫にて発刊、2011年より刊行)が原作のアニメ作品です。ウィキペディアによれば「秘密組織のメンバーが大真面目にギャルゲーをやっていたら」というのがコンセプトとのことです。

大ざっぱに物語の構造をお伝えします。

この世界は我々が住む世界とまぁそんなに大差ないんですね(軍事技術とかはずいぶん近未来寄りな気がしますが)。

ただひとつ、大きく異なるのが「精霊」というものが存在すること。

この「精霊」が人間世界に現れるときに「空間震」(空間の地震)という災害が発生します。その影響を受けたエリアは跡形もなく消滅し、周辺を爆発で吹き飛ばすという恐るべきものです。

人類はこれに対抗すべく、精霊を「特殊災害指定生命体」と定義し、それを殲滅すべく様々な軍事組織が立ち向かっています。日本では陸上自衛隊の対精霊部隊ASTがこの任務にあたっていますが、競合勢力としてイギリスの対精霊部隊SSS(Special Sorcery Service)が存在していたり、また軍事企業としてDEM社(機械仕掛けの神という意味)が暗躍していたりします。

人類の叡智や軍事技術ならびに陰謀の数々をもってしても、精霊を仕留めるのは一筋縄ではいきません。ウルトラマンの世界で怪獣が出現した際に人間たちが戦闘機でどんだけ攻撃しても怪獣びくともしないでしょ?あれと一緒だと思えば分かりやすいです。

精霊は悪気があって人間世界にやってくるわけではありません(中には悪気がある奴もいるのですが…)。ほとんどの場合、本人もなんで自分がそんなことになっているのか分からないんです。精霊にとっては突然転生してきた世界で訳も分からないまま攻撃対象にされてしまっているわけで、ある者は怒り、ある者は怯え、ある者は人間世界の中で自らの生きる術を見出したりしています。そして精霊はすべて若い女性の姿をしています(ここ重要)。普通に接していれば(一部の例外を除いて)大抵はそれなりにいい子ですが、怒らせたりすると「天使」という武装を発動し、シャレにならない攻撃力をもって人間たちに反撃します。その威力の前にはたかが人間の軍事力などひとたまりもありません。

戦ってダメならどうするか?
ここがこの話の最も大事なところ。

「世界を殺す少女を救う方法は、デートして、デレさせること!?」

世界を災厄から救うには対話から。精霊はみんな女性ですから、話せば分かるし、愛を以て接すればそれに応えてもくれます。かくしてここに登場するのは我らが主人公、五河士道(いつかしどう)。彼が精霊を口説き、デートし、キスをすることで精霊の霊力は「封印」されます。そうすれば精霊といえども普通の人間の女の子としてこの世界で暮らしていくことができるようになるというわけです(この一連の行動を、作中では「デレさせる」と表現しています)。

このような(男にとって非常に都合の良い)特殊能力を持った五河士道をサポートすべく、彼の妹である五河琴里(いつかことり)によって結成された組織「ラタトスク機関」がちょっとオクテな五河士道にデートの手ほどき(その道のエキスパート?たちがゲームみたく会話の選択肢を提示するなど)をしたりすることによって精霊ならびにASTSSSなどに立ち向かっています。はたして彼らは対話によって世界を救えるのか!?

…とまぁ、おおまかに言ってこんなところが「デート・ア・ライブ」の概要かな。作中によく出てくる用語を太字で書いておいたので、アニメを観る際は良かったら参考にしてみてください。


主な登場人物紹介

本当に主なところに留めます。なにせ膨大な登場人物を有する作品なので。詳細はウィキペディア見てくださいませ。

五河 士道(いつか しどう)[CV:島﨑信長]
本作の主人公。使命はこの世界に時空震という災厄をもたらす精霊とデートし、デレさせ、キス(封印)を施し無力化すること。なお彼自身はどちらかというとオクテな方なので、そんな彼の任務をサポートするために「ラタトスク機関」などという組織が作られたことは前述の通りです。
最初のうちはギャルゲーのようにサポート部隊から提示される選択肢を読み上げるような感じで相手に接していた士道ですが、精霊が置かれている状況を理解するにつれ、次第に自身の本音をストレートにぶつけるようになっていきました。その危険を顧みない身体を張った行動が精霊たちの心理的な壁を破り、士道は次々と精霊を封印していくことに成功します。
実のところ彼の存在自体にもいろいろと裏があるのですが、それはアニメや小説などを参照のこと。

chitoseArkメモ:本稿執筆の時点でのアニメは4/8より放映開始した『Ⅳ』(第4期)なので、五河士道の周りはこれまでの話でデレさせた女性でいっぱいです。もう何と言うか、いわゆるハーレムですよねこれ。
五河士道の声を担当している島﨑信長に対してはそろそろここらで本能寺の変でも起こしてやった方がええんとちゃうかという気にもなります(笑)。

五河 琴里(いつか ことり)[CV:竹達彩奈]
士道の義理の妹。普通の兄妹として暮らしていたが、精霊である夜刀神十香(プリンセス)が出現したとき士道に「ラタトスク機関」のことや「精霊」のこと、士道の使命などについて伝え、以降は機関の司令官とかわいい妹という2つの顔を使い分けるようになりました。
いつも口にくわえているチュッパチャプスがトレードマーク。
性格は絵に描いたようなツンデレで、妹モードのときと司令官モードの時で性格が180度変わり、司令官の時はSっ気全開の容赦ないキャラとなります。これにはお兄ちゃんもビックリです。なお彼女も実は「イフリート」の識別名を持つ精霊で、その力が暴走したとき士道にキスされ、力を封印されています。義理の妹までデレさせてしまう五河士道…。

鳶一 折紙(とびいち おりがみ)[CV:富樫美鈴]
士道のクラスメートにして、その正体は陸上自衛隊の対精霊部隊ASTの隊員(階級は一曹)。頭脳は明晰なのですが極めて寡黙で、まるで無感情な人形のように振る舞っています。かつて父と母を精霊に殺された恨みからASTに入ったという経緯があり、そのため精霊を前にすると普段の冷静さから一転して逆上し、スタンドプレーに走ることも。
士道の任務の訓練のターゲットになったことがきっかけで士道に恋心を抱いており、封印後何かと士道の近くにいる夜刀神十香といつも士道を巡りケンカしています…ほんまに士道お前ちょっと来いよ(どこへw)。

chitoseArkメモ:ちょっとアニメ的な余談をすると、彼女の立ち振る舞いや口調は「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希に良く似ている、というより「武装した長門有希」だと私的には思っています。このため私は最初、てっきり茅原実里さんの役ってこれかと思ってたりしました(実際にはみのりんは後述する「誘宵美九」の声をやっています)。

崇宮 真那(たかみや まな)[CV:味里]
「●●しやがります」「ねーですから」といった、丁寧なんだかぞんざいなんだか分からない口のきき方をするASTの隊員であり、またDEM社からの出向社員でもあります。非常に威力の高い戦闘能力を持たされていますが、それを補うため身体に大変な負荷をかけさせられており、彼女の寿命はあと10年ほどなのだとか(そのことを本人は知らされていませんでした)。
実は士道の実の妹。このことで五河琴里とはなにかと折り合いが良くはありません。
なお主に戦っている相手は後述する時崎狂三。

夜刀神 十香(やとがみ とおか)[CV:井上麻里奈]
識別名は「プリンセス」。天使の武装として「鏖殺公(サンダルフォン)」という大層な名前の付いた大剣を振るい、AST等(十香いわく「メカメカ団」)を迎撃します。人間のことは「自分を攻撃してくる者」としか見ておらず常に不信感を持っていましたが、士道の「俺はお前を否定しない!」に始まる説得により士道を受け入れ、以後デートに至り、封印を施された最初の精霊となりました。
名前もなく記憶もほとんど消失していた彼女でしたが、士道のおかげで人間世界に受け入れられ、士道と同じ学校に通えるようになりました。そしてそれは、鳶一折紙との士道を巡る戦いの幕開けでもあったのです…(笑)。

chitoseArkメモ:十香の声優である井上麻里奈さんは、先日私がnoteで書いていた「みなみけ」の次女である南夏奈の声を担当されている方。つまり「デート・ア・ライブ」には「みなみけ」の次女(夏奈)と三女(千秋)が共に精霊として出演しているのです。これは何かの因縁なのでしょうか?「みなみけ」では私はもちろん千秋推しなのですが、夏奈は千秋にいつもケチョンケチョンにやられてましたからね。せめて「デート・ア・ライブ」の世界では夏奈がんばれって軽くエールを送りながら観ています。あ、もちろん私は美九推しだからね!絶対浮気しないからねっ!(強調)

氷芽川 四糸乃(ひめかわ よしの)[CV:野水伊織]

識別名は「ハーミット」。とても臆病かつ内気な性格なのですが、いつも手にはめている「よしのん」というパペットを通じて腹話術のように話すときだけとても饒舌でお調子者な性格になります(四糸乃の理想の人格)。
他者を傷付けることがなによりも嫌いという彼女。なにもこんな娘まで…と思いますが、鳶一折紙をはじめASTの攻撃には容赦がありません。心の支えである「よしのん」を持ち去られ、半ばパニックになって繰り出した天使は「氷結傀儡(ザドキエル)」という周囲を冷凍してしまう大技。そんな彼女も命がけで「よしのん」を取り戻してくれた士道を認め、封印されることになるのでした。

時崎 狂三(ときさき くるみ)[CV:真田アサミ]
識別名は「ナイトメア」。普通に人間の女子学生としての姿で士道の学校に転校してきて、「~ですわ」と常にお嬢様言葉で士道に絡んできた彼女は、実に分かっているだけで1万人もの人間を手にかけてきたと言われている最悪の精霊。さらに自らの意思で時空震を起こすことができるとか。
天使の能力は「刻々帝(ザフキエル)」といって、時間制御に関する様々な能力を使用することが可能。しかしその能力は使用にあたって狂三の寿命を必要とし、これを補完するために狂三は「時喰みの城」という結界を張り、自らの影を踏んでいる人間の時間(寿命)を奪い取るのです。

chitoseArkメモ:狂三ちゃんはねー。なんと言うか、とにかく話をややこしくする元凶なんだけど、なんでだか憎めない奴なんですよね。猫をエアガンでいじめている人間を始末したときのシーンが特に印象深いんですが、小悪魔的な見せかけでやることは外道鬼畜っていう…でも決して悪いだけの存在ではないみたいな、そんな底知れない深さが。
私的には彼女の宿した狂気が「ひぐらしのなく頃に」の竜宮レナに被るところがありまして。だからなのかな、ちょっと惹かれるのは。
それにしてもどんなキラキラネームだよこれ…。親どこ?

八舞 耶倶矢(やまい かぐや)[CV:内田真礼]
八舞 夕弦(やまい ゆづる)[CV:ブリドカットセーラ恵美]

識別名は「ベルセルク」。もともと1人だった風の精霊「八舞」がどういうわけか2人に分かたれてしまい、どちらが真の八舞として残るかを賭けて争いを続けていました(敗れた方は消滅するのだそうです)。
この双子の精霊(厳密には同一人物なのですが…)もまた士道に説得され、結果的には2人揃って仲良く封印されることに。耶倶矢と夕弦にとって士道は「共有財産」なのだそうです。

誘宵 美九(いざよい みく)[CV:茅原実里]
識別名は「ディーヴァ」。琴里と同じく精霊の力を持っている人間。宵待月乃(よいまちつきの)という芸名でアイドルデビューしたものの、捏造されたスキャンダルにより追い落とされ失語症になり歌を歌えなくなってしまったという経緯を持っています。
このことが原因なのか極度の男嫌いで、このため士道は正体を隠し女装して彼女に接触。後にバレて激昂したものの、命がけで自身を救おうとしてくれた士道に最終的には心を開き、自らキスをして封印することに。士道のことを「だーりん」と呼んで慕うようになりました。
なおアイドル活動は本名で再開。劇中では彼女の歌がいくつか披露される場面があります。

chitoseArkメモ:精霊にしてアイドル歌手という、あたかも茅原実里さんに演じさせるために作られたといってもおかしく思えないその設定には運命的なものすら感じてしまいます。この頃(アニメ第2期、2014年前半)の茅原実里さんは2013年に発売されたアルバム「NEO FANTASIA」のライブツアーを行なった時期にあたり、また同年11月には二度目の日本武道館公演を敢行するなど音楽活動が充実していたころでありました。

「デート・ア・ライブ」において誘宵美九(茅原実里)が歌った挿入歌は「マーメイド ラブストーリー」、「monochrome」 、「My Treasure」 、「渚のパフューム」 といったタイトルがありますが、私は美九が封印を受け入れた後に行なわれたステージのアンコールで歌われた「My Treasure」がイチ推し。私的には数あるみのりん楽曲の中でも神曲のひとつだと思っています。この曲と美九に対する私の思いについては下記noteでも書いているので、よろしければぜひ。

あぁ美九のこともっともっと語りたいよ…💛もし読みたい方がいらっしゃいましたら「美九について語るnote」とか書きます。誰か読みたいって言ってくださいお願いします(願望)。

まだまだ書いていない人物や精霊たくさんいますが、とりあえず主なところということで。あと「Ⅳ」より登場する精霊(二亜とか)についてはあえて触れていません。それは放送見てのお楽しみということで。


「デート・ア・ライブⅣ」放送時間

「デート・ア・ライブⅣ」は4/8より、以下のスケジュールにて放映されることとなっております。

放送情報:
AT-X     毎週金曜22:00~22:30
(リピート放送 (火)10:00/(木)16:00)
TOKYO MX  毎週金曜 25:00~25:30
KBS京都    毎週土曜 23:30~24:00
サンテレビ  毎週日曜 25:00~25:30
BS11            毎週金曜 25:00~25:30
配信情報:
dアニメストアにて4月8日より毎週金曜 23:00~
その他サイトも4月15日(金)23:00以降、順次配信予定。

詳細は、公式ページ-ON AIR-を参照のこと。


ということで、春のアニメ鑑賞に「デート・ア・ライブⅣ」いかがですか?

この作品、ゲーム的な世界観がベースとなっているということもあって設定がなかなか凝っており、ハマれる要素十分です。

深刻な世界の危機にあって、解決方法が「女の子に声をかけてデレさせる」というギャグっぽい設定。そして「精霊が起こす時空震による被災孤児が存在する」というシリアスさ。そこに暗躍する様々な組織の陰謀。

原作がシリーズ累計で600万部以上売れている(2019年時点)ということからも、その面白さは(鳶一)折紙付きです。だからなんでいい話してるのにそこでギャグぶっこむかなぁ私?でもそんなユルさとシリアスの融合がこの作品の良いところ。「なんか最近面白いアニメないかな~」なんて言ってるそこのアナタ、この記事がなんとなくでも気になったなら「デート・ア・ライブ」の世界に手を出してみてはいかがでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?