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書籍紹介「電子工作マガジン SPRING2021」(電波新聞社刊)

電波新聞社より年4回刊行されている「電子工作マガジン」を皆様にご紹介いたします。
今回ご紹介するのはSPRING2021(2021春号)です。

名前こそ「電子工作マガジン」ですが、中身はエレクトロニクスについての情報やプログラミングに関する記事が満載。さらに本誌内のコーナーとして「マイコンBASICマガジン」が復活しておりますので、往年のパソコンユーザーはこれのためだけにでも買う価値ありです。

ではではっ、今回も当方が注目した記事についての紹介行ってみまーす!

1.電子工作マガジン通巻50号おめでとうございます!

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区切りの良い数字、達成おめでとうございます!
ここからは100号達成目指して頑張りましょう!
私もそのときまでnote書いていられるよう頑張ります…?

私的な話をすると、当方が「電子工作マガジン」にお付き合いし始めたのは40号から。ちょうどこのとき「マイコンBASICマガジン」が別冊になるとかいう話がありまして。
元ベーマガ関係者としては「ホンマかー!!」という気持ちが沸き上がり、勢いで購入してしまった次第(ちなみに別冊付録になったのはこの後の41号からでした)。

ベーマガ時代はほとんどゲーム関連の記事にか携わりませんでしたが、電機メーカーに就職して仕事をさせていただくようになったいま、

「あのときもっとプログラミング勉強しとけばよかったー!!」

って、そりゃもう人生やり直したいレベルで悔いています。
(電気関係の知識もメタクソなので、そっちも少しだけ悔いています)

私の人生ももうじき50号に差し掛かりつつありますが(笑)、当時の不勉強を少しでも取り戻さんと、せめて「電子工作マガジン」を愛読しつつBASICの基礎の基礎から学び直している次第でございます。ということで、これからもお付き合いさせていただきます!!


2.ん?今回やたらブ厚くね?

書店で手に取ったところ、なんだかいつもよりズッシリ重い感じが。
あれ、今回ブ厚くなっている気がするんだけど気のせいかな?かな?

比べてみました。

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ほらぁやっぱしー、気のせいじゃないやん!!

モノサシで測ってみたところ、

2020冬号:10mm(146ページ)
2021春号:13mm(178ページ)

と、確実にブ厚くなっていたのでありました。

言っときますけど、雑誌でこのページ増ってすごいことですからね?
50号記念だからなのか、今回はたまたま書くこと多かったからなのか。
それとも今後はこのページ量でいくのか?
今後も目が離せません!


3.虹色に光るバラを作ろう

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透明なアイロンビーズとフルカラーLEDを使って、いつまでもきれいに光るバラを作ってみましょう。母の日や父の日に作ってプレゼントしたら喜ばれちゃうかも!

巻頭カラー記事より。内容をカンタンに言うと、IchigoJamにフルカラーLEDをくっつけてカラフルに光らせるというもの。

IchigoJamの出力ポート(OUT1、OUT2、OUT3)ならびにGNDにLEDの足をつなぐだけなので、これだったら電子工作オンチな私にもできちゃうよ!!

LED屋としては血が騒ぐなこれ。
前回作ったラジオに比べたらよっぽどカンタンだし、よし今回はこれやってみようっと!
バラとかは別にこだわらなくとも、自分の光らせたいもの作ればいいし。

せっかく毎号買っているんだから、せめてひとつの号でひとつくらい自分でモノにしなくてはね。
ということで、これ成功したらnote記事に掲載します!


4.時空を超えて帰ってきたパソコン・レクチャー「超進化!誕生! IchigoJam R!」

おなじみくりひろし先生の連載漫画。今回はすげー天才級のつぐ美ちゃんが見られます(笑)。

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内容は旧IchigoJam(S)と新しいIchigoJamである「 IchigoJam R」を比較した記事。
IchigoJam Rを検討している方は見た方が良いでしょう。

保存できるファイル数が4個から15個に増えたのと、USBキーボードに対応したのは良きですね!
(でもUSBキーボードに対応したついでにUSBメモリ保存にも対応すれば、保存できるファイル数がどうとかって問題も起きないのでは…?)

私的に一番注目してるのはここ。

Dr.D:BASICだけではなくJavaScript、FORTH、Ruby、Python、Questなどの言語にも対応するということだ!
つぐ美:世界が広がりますね!さぁ!強化されたIchigoJam Rで新たなプログラミングにチャレンジです!

マジすか?それがホントなら、対応した段階で私も検討してみようかな。
Pythonとかコード書く画面までいくのが微妙にめんどかったりするので
(私がもっと要領のいいやり方知らないだけかもですが…)。


5.RISC-V チップ採用で大幅パワーアップ!IchigoJam R登場

こちらは森巧尚先生による通常記事でのIchigoJam R特集。従来のIchigoJamに比べてパワーアップした点がまとめられています。くりひろし先生の漫画がちょっと賑やかすぎると感じた方はこちらの記事を読むといいかも。

見出しだけ並べてみていくと…。

パワーアップその1 USBキーボード対応
パワーアップその2 インタプリタが約10倍にパワーアップ
パワーアップその3 セーブプログラム数が増えた
パワーアップその4 入力出力ポートがわかりやすくなった
パワーアップその5 圧電サウンダがついた

この記事では性能差比較として、「1万回、1を足すプログラム」や「迷路を10回作り直すプログラム」というのを紹介してその実測値を公開しています(内容は本誌を見てね!)。

こういうベンチマーク的なプログラムもアイデア次第でいろんなバリエーションが作れそうで面白いですよね。私も昔よく「無限ストップウォッチ」とか作って遊んでたなぁ…(しみじみ)。

6.速報!ドローンの飛行に関する法律が変わる!今から押さえておきたいポイント

こういう記事も掲載されるから「電子工作マガジン」はタメになるのです。具体的にどんな点が変わるのか。見出しだけ抜粋してみましょう。

1.ドローンの規制対象が200g以上から100g以上へ
2.ドローンの操縦免許が国家資格に

3.ドローンが登録制へ

これ2と3については若干解説が必要かと。有人地帯における目視外飛行の形態を【レベル4】という…らしいのですが(ごめんなさい、私もあまり明るくないので本誌の受け売りです)、これを可能とするために国家資格や登録制度とするということらしいのです。詳しいことは本誌を買って読んでね!あまりここで解説しちゃうと営業妨害になっちゃう可能性が…。

本誌では「今までグレーゾーンだった行為が、ルールを守れば気兼ねなくドローンが飛ばせるようになるととらえることもできます」と結ばれていますが、うーん、それでもどうなんだろ、と私的には思いますね。こんな規制が課せられるに至るまでどんだけの無法者が跋扈し、結果として愛好家の首を絞めるようになったのだろうかと考えるといたたまれません。私もドローン持ってるけど、これからは相当気を付けなくちゃな…。しばらくは家の中で猫と戯れる程度に飛ばしますかね。はぁ、世知辛い世の中やでほんまに。

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▲我が家のドローン。再び飛び立つ日は来るのか?

ドローンに関する法律的な部分についてのページはこちら。

このページの執筆者が所属する「おとなラジコン」のページはこちら。


7.カナダ・オンタリオ州コミュニティラジオ 1059 The region で英語ラジオニュース聴取に挑戦

「1059 The region」っていうのは日本で言うところのコミュニティFMなのですって。海外の放送はハードル高過ぎですが、ラジオ大好きっ子の私としては胸アツなテーマ。その昔、日本海側で韓国(北朝鮮?)の放送が受信できると聞いて、わざわざ富山県までラジオ持って出かけたことがあるくらい病的な趣味人の私です。

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さすがにこの放送は日本で受信機いじっても聴けないでしょうが、ありがたいことにネットで聴くことが出来ます。

https://1059theregion.com/

さらに本記事の筆者である高畑依実さんがパーソナリティとして放送を担当されている「おはよーJapanese Show」についても掲載されています。J-popソングを紹介するかたわら、カナダ・日本の歴史を紹介したり、ヨーク地区やカナダのニュースなどを放送しているんですって。百聞は一聴にしかず、下のリンクより聴いてみよう!

なんかビミョーに和風なテイストでちょっとほっこりします。
日本人の方がこんな風に海外で活躍されているのを聴くと、なんだかちょっと誇らしい気持ちになりますね。


8.おわりに

この他にもまだまだ紹介しきれてないテーマとして、本記事のメインである「チャレンジ!!電子工作大作戦」をはじめ、「デジタル時計の製作」、「オーディオ製作」、「アマチュア無線」、「ライセンスフリー無線」、「BCLと世界の放送」、「電子工作親子教室NEWS」、「投稿プログラム紹介」といった濃い内容が目白押しなのですよ。

電子工作に興味なくとも、私みたいにハンダごてが上手く使えない人でも、何かしら得るものがある!何よりためになる!それが「電子工作マガジン」なのです。50号記念の本号を機に、皆様もひとつお手に取ってみてはいかがでしょうか。ということで今回の紹介はここまでとさせていただきます

<過去記事>
2020年冬号の紹介はこちら
2020年秋号の紹介はこちら
別冊「ALL ABOUT namco」の紹介はこちら

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