恋愛を必要としない人間だけが、恋愛する資格がある。
これは、ある対人援助職の方とのやりとりなのですが、私だけでは言葉にならなかったことまで、生産的なやりとりになったので、まとめたいと思います。
elinemebiusさんが転載を許可してくださったことに感謝申し上げます。
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阿:マジでいうが、転移や逆転移をこじらせるくらいなら、出会い系とかで相手確保しとくべきではないか。
E:逆転移(患者に惚れる)で困ったことはあり、だけど、それって出会い系とかで相手確保して済むものではないでしょうに。別に好きになるなら単数でなく複数いてもやむを得ん。一応、貴殿は、逆説で言っているとは思うがね。
阿:だから、「ウマ娘」プレイしてれば十分なのだよ。育成シミュレーションはいいぞ。
E:肉(リアル)の女を好きになるのを予防するに、バーチャル な女を確保するは、それなりに効果があるとは実感する。薬物療法も精神療法も行き詰まった患者に(頼るべき相手がリアルでは少なすぎの患者に)レパートリーが少なすぎだからバーチャルな対象を見つけたらと助言したが、結末はここでは書けない。
但し、明確なる区分があります。揚げ足取りする意思はゼロですが、リアルは、ひょっとしたら、現実社会で間違い(不利益)の可能性あり。バーチャルは、その恐れはほぼ無しです。
阿:バーチャルか生身かに関係なく、パーソナルに関係が持てる異性を分散して確保しておく(指名の美容師さんとかを含めて)ことは精神衛生上好ましいことが多い気がします。下心から「行動化」しないで、更に「害のない(出さない)」代替を見つけるように指導する必要がある場合があるかと思いますが。
この世のかなりの部分の異性は害のない振り方をこころえていて、そういう経験から適切な距離の取り方次第に学ぶのが理想でしょうが。
別にツイートしましたが、「振られるということは嫌われたということではない」とわかるだけですごい悟りになります。
E:「振られる」の理由として場合分けします。
①異性として全く興味がない
②私には彼氏や配偶者がいます
①は言葉通りで、人格否定でなく、「性欲」 対象否定であります。
②は、当然人格否定でない、さらに性欲対象否定でもない。ただSEXの相手として、タイミングが合わなかったということに過ぎず。
阿:全く同意です。
①を「人格否定」ではないと理解できるかどうかがなかなか困難で、告白を拒んだあとの日常で全く普通に接してくるので、まだ脈ありと誤解して再アプローチをかける悪循環になり、「ストーカー」化することがあるわけですね。「好かれる」か「嫌われる」かの二択しか認知枠がない。
結局、自分の自尊感情を確認するのに異性を媒介とするのを卒業しろ、という課題が横たわることになります。
「恋愛」で自己実現しようとしないということにたどり着けるかどうか。
結局、異性と関係を持たなくても生きるのに何も困らない人間だけが、恋愛する資格がある、という結論に行きついてしまうわけですが。
E:生きるのに困らない人間だけが恋愛する資格がある。恋愛をあまり必要としなくなった人間だけに許されるのが、恋愛だ。
自己矛盾の塊のようだ。
恋愛を必要としている人たちは、恋愛することによって傷つくのに、敢えて恋愛を強迫的に性欲にドライブされている。
これは、若人の繰り返される歴史だ。
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