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相手を「理解」しようとすることは、相手をレイプしようとすることである

人から何かを言われた時、「グサっ」とくることがあると思います。

相手に図星をつかれたと感じている面もありますが、同時に、相手への怒りと、「それだけではないんだけどな」という思いが含まれていると思います。相手の言ってきたことへの「漠然とした違和感」はすでにそこにあるわけです。

そもそも、相手の言ってることに対して「本心を見抜いて言い当ててやろう」などと、自分のほうが相手よりも相手の「無意識」を知っているかのような態度を取るカウンセラーは、クライエントさんを萎縮させ、マウントを取って嬉々としている、「支配欲」を思っていると警戒すべきでしょうね(^^;)

いずれにしても、クライエントさん自身以上にクライエントさんの「心」がわかっている、見抜く力があると思っているカウンセラーは傲慢です。むしろ、簡単には「わからない」ことを、しっかり「抱えて(holding)」いられるカウンセラーのほうが生産的。答えは、思いもよらない所から「やってくる」

それどころか、次のことを敢えて言わせてもらいます:

相手を「『理解』しようとする」ことは、得てして相手の心の「生体解剖(vivisection)」であり、相手の「自我境界」を「壊す」作用があります。この、「毒」「害悪」の側面に無自覚なカウンセラーは危うい。自分のこころを「理解」していくのは、あくまでもクライエントさん自身の中で、望む範囲において、少しずつ進めばいいことです。

「私の中に入ってこないで!」って、#エヴァンゲリオン の #アスカ のせりふでしたっけ。 #ATフィールド (#自我境界)を破って相手の心のなかを覗こうとすること自体、実は精神的な #レイプ そのものなのだと思います。このことを特に虐待被害者とカウンセリングする際は最大限に用心すべきです。


君の心がわかると たやすく言える男に
なぜ女はついて行くのだろう そして泣くのだろう

(中島みゆき 「空と君のあいだに)

「ポプラの枝」のように「ここにいるよ」と態度で示し続けるって、どういうことなのか?

なかなか深いテーマだと思うのですが。


「君のことはよくわかっているよ」というのは甘い「誘惑」の言葉と態度であり、実は #男根的 支配欲のあらわれなのではないでしょうか。それに屈服させて #信者 にさせ、#支配者 になろうとしていることなのであり、これはたとえ #フェミニズム の教祖様でも陥りがちな #ダークサイド なのだと思う。本質は #SM 関係。


実はこれとは正反対に、相手の気持ちを、こちらから「察して」、働きかける必要がある場合もあります。それについては以下の記事をご参照ください:


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