見出し画像

メモを持たせよ

ありがとうございます。元中学校教師のちーたろう先生です。

私の記事では、子育てに奮闘するお母さんやお父さんに向けて、今日からすぐに使える教育法や、大人にも通じる学習方法などをお伝えしていきます。

今回は『メモを持たせよ』というテーマでお話します。


みなさんはお子さんにメモを持たせていますか?
もしくは、みなさん自身がメモを持っていますか?
もしそうではないのなら、今すぐにでもメモを買いに行きましょう。
メモは私たちの生活を大きく変えてくれます。

今回は子どもがメモをもつべき理由をお話します。メモが本当に役立つのは中学生以降なのですが、そのための布石として小学生から持たせることをお勧めします。


【大切な連絡を記録する】

メモの最もシンプルな使い方ですが、大切な連絡を記録します。学校では、たくさんの連絡があります。
●今日の宿題は何か
●明日持ってこなければいけないもの
●親に伝えるべきこと

これらを子どもの脳内に留めておくことは難しいです。大人でさえ、うっかり忘れることは多いんですから。

それなのに、理不尽に怒っていませんか?
「なんでちゃんと教えてくれないの!?」って。

特に、提出期限があるものを出しそびれて、担任の先生から連絡がきたときには、恥ずかしいったらありゃしませんよね。

ただ、この場合は教えてくれなかった子どもを責める前に、子どもがちゃんと親に伝える仕組みをつくることのほうが重要だということです。だから、メモをもたせましょう。


【アイディアをまとめる】

メモの使い方として、いいアイディアが思いついたときにサッとメモを取るようにしてみましょう。

私たちは一生懸命いいアイディアを出そうと思っても、なかなか思いつきません。それもそのはず。いいアイディアが思いつく条件は『無意識化』にあるときだからです。

アイディアを思いつこうとしても、それは意識している状態なので、なかなかアイディアは思いつきません。

一方、無意識の状態はとても脳がリラックスしていて、情報が整理されます。そのときにふっといいアイディアを思いつくのです。

子どももまた、アイディアを求められるような場面はたくさんあります。
●次の作文のテーマはどうしようか
●クラスのスローガンをどうしようか
●運動会のテーマは何にしようか
●学校祭の出しものは何をやろうか

などといろいろ考えます。一生懸命に考えていいアイディアが思いつくこともありますが、無意識の力を頼って、ふと思い立ったもののほうが秀逸なことがあります。

ただ、ふと湧き出たアイディアの消費期限はあまりにも早く、数十分で忘れてしまうこともあれば、ものの数十秒で思い出せなくなったりもします。なので、常にメモを持っていたほうがいいんです。


【人から頼られる】

吹奏楽の指導者として名高い方から聞いた話です。

その方が指導する吹奏楽部では、メモにストラップをつけて首からぶら下げさせていました。いつでもメモを取れるように。

ただ、いつでもメモを取るためならポケットでも構いません。なぜ首からぶら下げさせるのでしょうか?

それは、他の人(特に先生方)にメモを見せるためです。「あっ、〇〇はメモをもっているな!」と思わせるということです。

それの何がいいのかというと『ちょっとした伝言のお願い』をしてもらえます。メモをもっているので、確実に情報が伝わると思い頼みやすいんです。

そうやって頼ってもらえることで、学校の中で『吹奏楽部は頼りがいのあるいい人たち』と思ってもらえます。

吹奏楽は特に、学校のありとあらゆる部屋を使用しますし、なかなか大きな音も出します。それでも、彼らが活動を続けていくためには『支援・応援』が必要です。

そのための日々の取り組みが『メモ』です。

この事例では吹奏楽部という集団性も絡んでいますが、個人においても同じことが言えます。

子どものうちから『頼られるという経験』をもっておくと、大人になったときに有利です。なぜなら、人に貢献することに価値を感じるからです。

自分のためではなく、人のために行動できる人はモチベーションが持続しやすく、目的を果たしやすくなります。結構すてきなことですよね。それが、メモをもつだけで育つかもしれないのならお安いもんです。


【まとめ】

子どもにメモを持たせる理由について3つお話しました。

●大切な連絡を記録する。
→重要な連絡が漏れなく伝わるようにしましょう。子どもを責める前に仕組みつくりです。

●アイディアをまとめる。
→無意識のときにいいアイディアは生まれます。子どもが突発的に生み出したアイディアが消える前にまとめましょう。

●人から頼られる。
→メモをもっていることを他の人に見せることで、ちょっとした伝言を頼まれます。そうした小さな恩の積み重ねが他人を思う心にかわります。

ポケット入る小さなメモとペンを早速用意しましょう。女の子はそういった文房具が大好きなので、意欲的にやると思います。男の子は雑になってもいいので、メモに慣れるところからですね。

子どもだけじゃなく、大人もメモは大切です。スマホでもメモは取れますが、やはり紙のメモには敵いません。みんなでステキなメモライフを!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?